耳鳴りおやじの日記
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2007年01月21日(日) 受難の時代

新年会続きで体調が悪い...

...お世話になっている研究室の活動が低下している...原因は就職活動である...

...ドクター出の就職がひどいので、今や修士出就職パターンが多くなっている...

...修士から就職を考えると就職活動は修士1年からスタートする...これは絶対的な研究時間を奪っていく...

...だいたい、実験系というのは成功と失敗を繰り返しながら結果を生み出す物なので、就職活動は実験時間の減少を招いてしまう...

...上手く、就職できればいいが、就職が決まっていない場合、研究活動のモチベーションも下がる...

...修士期間はたった2年しかないから、その期間の半年近くを就職活動に当てられ、上手く行かなければ研究意欲が下がってしまうようではどうにもならない...これでは”修士を出ました”程度の能力だ...

...また、内定が取れやすい学生とそうじゃない学生はなんとなくわかる...大企業の人事担当者も結局、おやじやおばさん連中だから、”この子は良い子だな”と感じられる学生は好感度が高い...

...だから、おやじの目で学生を見ていると、この子は内定取れそうとか、取れないなあとかがわかるし、実際、内定の状況もその通りになっている...

...内定が取れない典型の学生は日頃、外見がけばけば状態なのに就職活動の時だけ、まじめな格好をするタイプ...外見は変えられても中身は変えられない...人事担当者はそんな学生をすぐに見抜いてしまう...

...そう考えると、就職活動に必要なのは専門の知識や研究の質とかではなく、ただ単にその学生の基礎的なところである気がする...

...そういうところって普通の飲み会とか、関わり方でわかってしまう...私の知り合いの学生で優秀かつ愛嬌のある女の子はすぐに内定を取ってきた...この女子学生は昔からすぐに内定がとれそうと思っていたがやはり早い時期からいいところに内定をとった...そんなもんである...

...しかし、まあ、こんな状態では研究実績は上げにくだろうなと...
結果的に日本の研究レベルは低下する...これは避けられない...

...就職があってこその修士課程...それが意識できないボスや研究室は淘汰される時代...

...東大の最近の助手はすべて任期付きになったという噂...教員も学生も受難の時代...

...しかし、昨日のカレーはおいしかった...研究室もおいしくないと...


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