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■温かい息子。冷たい嫁。
2006年12月16日(土)
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「うー寒い寒い!」

夜中、嫁が震えながら布団に入ったので

「みんなで寝ればあったかいじゃないか。特にタクはあったかいぞ」

と僕も布団に入った。僕と嫁と息子・タクはひとつの布団に寝ているのである。娘・R(3才)は隣の布団でカーカー寝ている。

「うふふ、じゃあタクを抱いて寝よー」

「うん。タクは湯たんぽ2つ分の温かさがある」

ひとつ分で体が温まり、もうひとつ分で心が温まる。

「嫁よ。湯たんぽもいいけどちんぽもどうかね」

「いらない」

「僕に抱かれればもっと暖かくなるぞ」

「あなたはごく一部分だけが熱いだけ!」

まあ。なんて破廉恥な。嫁はタクにだけ密着してとっととガーガーと寝てしまった。ちっ。嫁の体内に僕のふたご座流星群を大放出しようと思ったのに。

取り残された僕はいじけたのですぐに寝る気にはなれず、マンガを読んだりインターネッツをしたり流星群が暴発したりしたのだが、明け方近くにようやく寝ることにした。

さすがに寒い。この時こそ湯たんぽふたつ分のタクである。僕の隣でスヤスヤと眠るタクをそっと抱いてぬくもりを味わった。そして嫁は僕に背を向けて寝ていた。しかもお尻をむりりっと突き出して。先ほどの拒絶の態度を思い出してムラムラとした僕は、カンチョーを一発見舞っておいた。嫁がビタイチ気付かなかったことが滑稽であり、おおいに満足した。

タクは湯たんぽふたつ分の温かさ。
嫁にはあんねたんぽんひとつ分のカンチョー。

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