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■お植樹中失礼します
2006年06月05日(月)
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昨日の日記の続き。

栃木の実家に帰ったのは、息子・タク(8ヶ月)の記念樹を植えるためであった。

区が産まれた子供全員に配っているので、ハナミズキの木を貰って来たのである。本当は「せかいじゅのき」が欲しかったのだが、ドラクエの世界にしかないようであった。

娘・R(2才)の時も梅の木を貰い、実家に植えてある。その近くにタクの木を植えた後、嫁が

「じゃあ記念写真を撮ろう!」

と言った。しかし木の葉っぱはずっと家の中に置いてあったせいか、今にも枯れそうな勢いでしょぼくれており、

「…ちょっとこれじゃあまりにも惨めだから、明日撮らない?」

「うん。明日なら少し元気になっているかもね」

そういうことになった。

しかし翌日になっても木の葉っぱは、味噌汁の椀から落ちたワカメのようにしおれたままで…。もうこの日の内に帰らなければならなかったので

「仕方ない。じゃあ撮ろう」

とタクを抱いて木の側に連れてくると何故か機嫌悪し。うにゃうにゃ愚図っており、

「ほらー、タクー、こっち向いてはいチーズ」

と、ようやく写真を撮ったものの、木はしょぼくれていてタクはいじけていて、なんだかこれからのタクの人生に暗雲が立ち込める暗示のような写真となってしまった。

「でもハナミズキってでっかくなるんだよねー」

と母が言っていた。おおそうじゃ。木がでっかくなるように、タクも大きくなれ。そしてこの父の老後は頼んだぞ。

そうハナミズキとタクに願をかけると、葉っぱが1枚はらりと落ちた。ふ、不吉な…。

ええい、頼んだぞ我が家の将来の稼ぎ頭!

このー木なんの木金のなる木ー。
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