←ランキングクリックポン。朝5時。年寄り並みの早い時間に嫁は目覚める。
無論僕は美少女と戯れる夢でも見ながら眠っている。しかし今朝は息子・タク(7ヶ月)の泣き声により起こされた。
「ふぎゃーん!ふぎゃーん!」
枕元でパヴァロッティが踊るポンポコリンをアカペラで歌いまくっていても起きない自信があるが、この時は我が子の心の叫びが響いたのであろう、僕も目覚めた。
よしよし、父が抱いてやるぞ…と思ったらタクがいない。
いつの間にかトイレ掃除をしている嫁の側でぎゃんぎゃんと泣いていた。
「いやー。掃除始めたらタクが起きてさー、物凄い速さで追い掛けて来たんだよね」
と嫁。
「ああ、ママが恋しかったんだね」
タクがハイハイをするようになってからまだ間もないのに、驚異的な歩行速度である。手が離せない嫁に代わり、タクを抱き上げた。捨てられた仔犬のような目でこちらを見ていた。
気持ちは分かるぞ、タク。今は母である嫁だけれども、長い人生、数多の女を追い掛けることになろう。今のお前のように、振り向いてもらえないことの方が多いんだ。その男の哀しみ、パパは何度味わってきたことか…。
いずれタクが成長し、お互い男の涙を共有しながら酒でも酌み交わせる時が来ればいいなあ、などと思っている。
「オヤジ…オレ、またフラれちゃったよ…」
「父さんも昨晩母さんにフラれちゃってなあ…またやらせてもらえなかった」
「そういう生々しい話、息子の前ですんなよ。ていうかまだやってたんかよ」
「もしかしたら妹が出来るかもしれんぞ。『妹萌え〜』とか楽しいぞ」
「オレはオヤジと違ってオタクじゃないんだ!大体オレがフラれっぱなしなのは、そういうオヤジの遺伝子が足を引っ張ってるせいだ!」
「ふざけんな!何でも親のDNAのせいに出来るのはハタチまでだ!甘えんな!」
「なんだとこのクソオヤジ!」
「なにを、お前の母ちゃんAカップ!」
…。
わりと星一徹のような厳格な父に憧れるが、およそこんなものになるであろう。そしてタクもわりと僕と似たような、ロリ巨乳タイプの女の子を好みそうな気がする。
酒を飲み交わした後、夜空を眺めよう。そして一際明るく輝く星を指差すのだ。
見ろタク。あれが巨乳の星だ。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。