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■「古い女」と書いて姑と読む
2006年05月14日(日)
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どうも嫁には2つの苦手な「め」があるようで。

ひとつめは「夜のおつと
ふたつめは「しゅうと

ひとつめは僕がこの日記で延々とやらせてくれない嫁への恨み節を書いているので言わずもがな。ふたつめは栃木の僕の母と嫁の関係。「鬼嫁」とか「クソババア」とか「みのもんた」といった、どす黒いイメージしか湧いて来ないカルマ、即ち因縁。それが「嫁姑」である。

嫁は母のことを嫌いとまではいかないけれども、苦手意識があるようである。母は話がくどいことがあり、それに捕まってしまった時の嫁は、口内射精された瞬間のようなしかめっ面をしていることがままある。

そんな母から電話が掛かって来た。話してみると特に用事もなく、単に僕らの声が聞きたかっただけのようであったので、

「Rちゃん(2才の娘)、ばーちゃんとお話するかい?」

Rに受話器を渡すと、

「ぱーちゃん。Rちゃんよー」

何故か「ばーちゃん」とは言えないRは「ぱーちゃん」と母に呼びかけていた。なんだか頭にラフレシアが咲いてしまったイカレた人へ呼び名のようである。しかし最近電話でも会話出来るようになったRの声に満足したのか、母は嬉しそうに電話を切った。

その間沈黙を守っていた嫁が探りを入れて来た。

「お義母さん、なんだって?」

「んー。別に用事はないみたい」

「寂しいのかなあ」

「かもね」

栃木の実家には先々週帰ったばかりであったが、

「来てくれるのは嬉しいんだけど、あなたたちが帰っちゃう時が寂しくて、それだけがイヤなんだよね…」

母は別れ際にいつもこんなことをこぼす。顔を見せなければ寂しいけれども、見たら見せたでひとりになった後で、余計寂しさを募らせてしまうこともあるだろう。

「寂しがらせないように、もっとお義母さんを大切にしないとね…」

嫁がそんなことを言うので、ああ、お前は本当は僕よりも母思いなのかも知れぬ、と感動して

「じゃあ、母さんと同居しよう」

としてみたところ

「いやそれは断る。だめ。やだ」

嫁、即答。お前って奴は分かり安過ぎる。うちの嫁に限らないのかもしれないが、

姑は 遠くにありて 思うもの

なのだろうなあ。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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