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■嫁の自主帰省
2006年04月28日(金)
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今度の土日は嫁の実家に泊りがけで行くことになっていた。

ところがどうにもこうにも仕事が忙しく、どうしても土曜日に会社に行かなければならなくなってしまった。なんだってゴールデンウィークの初っ端からこんな目に会わなければならぬのだ。

嫁の実家に泊まりに行けないではないか…と嫁に相談してみると

「じゃあ私、子供達連れて先に帰ってるから」

「ちょっとお前!冷た過ぎる!」

「あなたの休みに合わせて土曜日に帰る予定立てたんだけど、それももう意味な いから金曜に帰るね

「僕を置いていかないでくれー!ひとりじゃ寂しい!」

魂の叫びをいくら上げようが馬耳東風。嫁は娘・R(2才)と息子・タク(6ヶ月)を連れて今日実家にとっとと帰ることになってしまった。既に帰省用のバッグとか用意してあるし。おのれ嫁。仕事地獄の僕に同情するどころか予定を早めてるし。

ということは今夜と明日の休日出勤の朝はひとりで過ごさなければならなくなった。休日出勤なんてただでさえモチベーションが低いので

「あなた、お休みなのに仕事ご苦労さま」

と、ねぎらいながら見送ってくれるのが嫁ではないのか。里心がついてしまったに違いない。

「あはは。花金の夜は羽を伸ばしてよ」

何が花金だ。せいぜいひとりで玉金をいじくるのが関の山だよ悪かったなこの野郎。家に誰もいない時にここぞとばかりにギャルでも連れ込むぐらいの甲斐性があったらなあ…。(誰か来ませんか)

何と言っても一番辛いのは子供達とも会えないことである。いつも朝ニコニコと見送ってくれるRやタクの可愛い笑顔が見れないなんて。そして夜の天使のような寝顔が見れないなんて。

すっかりナーバスになってしまった僕は、昨日の夜はRやタクの顔を見ては

「しばらくパパはお前達と会えなくなっちゃうんだよ…」

とか

「もっとパパに顔を見せておくれ…」

とか

「今夜が最後だね…」

とかしみじみ語っていたら

「あのねえ!もう少し明るく見送ってよ!やっと何ヶ月ぶりに実家に帰れるというのに!」

「だってさあ…」

子育て地獄から少しでも開放される上げ膳据え膳のパラダイス。それが嫁実家。そりゃ嫁にしてみれば嬉しいに違いないだろう。しかし僕にとってはホームアローンこそ孤独地獄。

今の僕は仕事の海で溺れまくって、命を削られる思いで帰って来て、家族がいてくれてこそ癒されて、また翌朝起きて削られに行く。寂しいと死んでしまうウサギさん状態。もともと東京に出てきてから十余年、ずっと一人暮らしをしてきたくせに、もともと一人だったくせにおかしなものだ。

勇気を出してデリヘル(電話をするとお姉さんが来てくれる革命的桃色サービス)に初トライしてみようか、などと考えるまで不安になっている。確か池袋に「デリエモン」っていうデリヘルがあったなあ。ホリエモンも保釈されたことだしどうだろう。関係ないけど。

結局悶々としたままエロビデオを大音量で鑑賞することぐらいしか出来なそうなことは、自分のことなので目に見えているのだけれども。

ああ、いい年こいてホームアローンは寂しいとかとか言っている自分が恥ずかしい。そしてホームアローンを紛らわすのに、ことごとくエロスなことしか思い浮かばない汚れた自分が恥ずかしい。

ホームエローン。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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