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■なんちゅうか、ピカ中華
2006年03月08日(水)
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上野動物園に行った事は昨日書いたが、今日はその時のランチについて書く。

園内でも食べ物を提供する店はあるが、大したものはないだろうと思い

「上野駅で駅弁を買って行ったらどうか」

上野駅といえば上野発の夜行列車をはじめとする北の玄関口。旅情あふれる駅。白い液といえば兄貴発俺行き、というゲイAVをはじめとする、欲情あふれる液。

ちょうど今読んでいるマンガ雑誌の中に駅弁を食べまくるマンガがあって、それが非常に美味そうに描かれているのでそそられ、このような動機となった。

上野駅構内で駅弁屋さんを見付け、品定めをしていると、娘・R(2才)が

「ぴかちゅう、ぴかちゅう」

とやたらと叫んでいるので何であるか、と思ったら

ピカ中華
こんなものがあった。「ピカ☆中華」1,000円也。「つのだ☆ひろ」かと思った。高い。しかもダジャレ(人のことは言えない)しかしRは目をキラキラと輝かせており、僕にこの純真な瞳を裏切るようなことは出来なかった。即購入。嫁は「上野弁当」なるこれまたいかにもな名前の駅弁を買った。これも1,000円也。

さあ昼飯時、これを動物園の青空の下で食べよう。ピカ☆中華カモン!

ピカ中華ピカ中華
容器は凄まじく可愛い!

しかし中身が凄まじくしょぼい!お味の方も…決してまずくはないが…Rもそこそこ食べて切り上げてしまった。1,000円の内、キャラクター料と器のコストで800円ぐらい占めているような感じであった。

駅弁マンガでは、「おいしーい」「味がしみてるう」「最高」などと言いながらバクバク食べている姿がとても羨ましかったのに、嫁の方の駅弁もなんだか…。

「これぐらいの弁当だったら、会社の昼休みに買いに行く弁当屋じゃ380円ぐらいだよ…オバチャンが缶ジュースサービスしてくれるしね…」

味より涙が目に滲みて来た。駅弁は列車の中で食べるからこそ美味いのだ。この上野動物園においては、園内レストランにある「パンダのお粥」や「ゴリラの食事」などといった、動物達と同じ食事であるというメニューを食べた方が正解だったのかもしれない。

周りを見回しても駅弁なぞ食べているのは僕らだけ。せいぜいペンギンが液便をしているぐらいである。なんと侘しいことであろうか。

ただRはピカチュウの容器をとても気に入り、家に帰った後でも

「ごはん、ぴかちゅう、入れてー」

夕飯もピカチュウ容器で食べたので、少しでも救われたような気がした。

動物園で食べた駅弁はうまくなかったので、動物園で駅弁は食べるべきではない。しかしRは大喜びであったので、その選択は間違いではなかったのではないか?

このふたつの相反する考えをどうまとめるか。

これは駅弁ファックをするのが最良である、と結論付けて嫁を誘おうとしたら、サル山にいたボス猿の如くとっとと寝てしまっていたのであった。

駅弁でアウフヘーベンしようとした、というお話でありましたとさ。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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