僕のすぐ隣で娘・R(1才)が寝ている。
いつもなら僕・嫁・Rの順で川の字になっているのだが
たまにこういうことがある。
このイレギュラーなシチュエイションに僕は
心がときめいてメモリアルになるのである。
例えるならば、まだ付き合って間もない彼女と
一緒に寝る時のドキドキ感やムフフ感とか、
そのような初々しさ溢れる感動。
これって恋なのかしらん…。いや、親心もあるから
単なる恋心以上のものだろう。たぶん。
しかしRはつれない。夜泣きで起きてしまう時、
僕がいくら抱いてあやしても決して笑ってくれない。
それどころか余計に絶叫し僕の腕から全力で逃れようとする。
でもいいの。アタイ、こうして一緒に寝られるだけでいいの。
みんなはアタイのことアバズレだって噂してるけど、
心の純潔だけは守ってきたんだ(誰だよ)
思えば僕が長い間片想いしている、元近所にいた美少女Rちゃん。
その恋しい女の子に少しでもあやかってもらいたい…
という思いでRちゃんの名前をそのまんま娘に名付けた。
Rちゃんの名を受け継がせると同時に、一方で僕は
片想いの心を計らずも受け継いでしまった。
しかしRは何れどこぞの男に連れて行かれてしまう。
でもいいの。
それどころか今でさえダッコを拒否される始末。
でもいいの。いいの。ぶらいあんい〜の。
今夜もRをあやそうとしたがギャンギャン泣かれ、
嫁に奪い返されてしまった。それでも僕は同じ
家の中で暮らし、同じ布団の中で眠る幸せを
しみじみと味わって寝るのであった。
母よ母よと泣くRよりも
泣かぬおやじが身を焦がす。
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