真夜中0時過ぎ〜。ようやく会社から家に帰ってきて
ゴソゴソ着替えたり物音を立てていたら
娘・R(7ヶ月)が起きてしまった。
ぐずり出したので僕がダッコしてよしよしとあやす。
「R〜お父さんだよ〜ん。ばあ〜」
どうだ!笑え!
しかしR顔をぷいっとそむける。がーん。それならば、と
「べろべろばーべろべろばー」
スマイルフォーミー!しかしこれも
こちらを一瞥しただけでまたぷいっ。
ショックの色を隠せない僕を見て嫁がくすくすと笑った。
「Rちゃーん。お母さんだよー。ばあ」
なんと嫁がやるとRはにっこりと笑うではないか。
「Rよ。何故僕には笑ってくれないんだよう」
「あなたがお父さんだってこと忘れちゃって
るんじゃないの?」
なんですと!嫁はひどいことを言う。
確かにRを顔を合わせるのは朝、会社に行く前の
ほんの僅かな時間と夜泣きした時だけ…。
1日1時間もないんじゃないだろうか…。
だからってひどいよう。精魂込めて、
というか注ぎ込んで作ったのに。
「僕はこんなに愛してるのに…
Rー!父を認知してくれー!」
ぎゅうとRを抱きしめて悲しみに浸るが
Rはやっぱりあさっての方を向いている。
「はい、Rちゃん、おむつ替えましょうね」
そのうち嫁がとっととRを取り上げ
おむつ交換を始めるのであった。
認知はしなくてもウンチはしてるのね…。
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