寝ている嫁が唸っていた。
さてはもう産まれちゃうのかよー!と思ったら、
おなかの中のRちゃんが動きまくっていて眠れないのだ、という。
「どうしたのー?もう寝てくださいー?」
嫁は呼びかけるのだが全然大人しくならないらしい。
僕が嫁のお腹に手を当てると、確かにぼっこんぼっこん動いている。
「Rちゃん、また明日遊ぼうね〜」
と言ってみた。ピタっと動かなくなってしまった。
「…アナタの言うことなら何でも聞くのね」
嫁が目を見張った。
普段も「動け」とか「蹴れ」とか言うと、そのとおりの胎動が
返ってくるので、そうなのかもしれない。
ふふふ、可愛い奴、などと悦に浸っていたら
「いつもワタシと一緒にいるのに何でお父さんのほうが好きなの?」
嫁がいじけ出した。僕に背を向け壁に向かってブツブツと語り始めた。
「父親になついてる娘を見て私はワタシは嫉妬して、
育児ノイローゼになって、そして虐待に…」
不吉な妄想に走っちゃってるよこの人ぁ…。
僕はRちゃんに続いて嫁もなだめなければならないようだ。
子守2人分。
子供が産まれてからもこんな感じなのだろうか。
育児ノイローゼ、幼児虐待で荒れた家庭を
夫はやがて避けるようになり、つい手を出してしまった女と不倫…。
娘もグレ出してプチエンジェルに…。
不吉な妄想に走っちゃってるよ僕も…。
アリガトウゴザイマシタ。URY!
今日もアリガトウゴザイマシタ。