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■前の晩、悶々。
2003年05月12日(月)
産婦人科定期検査の前日、嫁はそわそわしていた。
お腹の中のちゃんはしょっちゅう暴れてて元気に見えるが
やはり不安になるようで

「お”や”ずみ”〜」と、

この日も虚ろな顔して早く布団に入ってしまった。
無理もない。実際体をいじくられるのは嫁自身だし、
1度流産した時は僕が見ても痛々しかった。

なんて考えてたら寝床からボソボソ声が聞こえた。

「どしたの?」

「不安だからRちゃん(子供の仮名)と話してるの。
 Rちゃん、怖くないからね〜。大丈夫だからね〜」

「…一緒に寝ようか?」

「別に、いい。Rちゃん、お父さんはネットに夢中だから
 お母さんとお話しながら寝ようね〜」

おいこら。何で棘があるんだ。
それから嫁は急にこちらを向いて、衝撃的なことを言った。

「アナター。今日やっちゃったの、ばれるかなあ」

ぎく。←実はついさっきまでやってた奴。しかも前後両方。

「怒られるかねえ…」

結局二人で色々な不安を抱えたまま朝を迎えた。

頑張れよと嫁の頭をクシャクシャにして、
Rちゃん行って来るね、と、お腹を撫でて出勤した。

午後、嫁からメールが入った。

「(超音波カメラ越しに)Rちゃんがこっちに手を振ってたよ!」

急に涙が出てしまった。
健気に強く生きようとするこの子とこの人に感動してしまったようだ。

たぶん僕は二人を死ぬまで愛するだろう。



アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。

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