今日は初午であった。
初午とは?
と書こうとすると夜が明けるのでやめるが、
我が故郷栃木ではこの日悪魔のような
料理を食べる習慣がある。
その名は「しもつかれ」

塩鮭の頭、大根、にんじん、酒かす、節分で残った豆などを
ぶっこんでゴトゴト煮込む。
見た感じ、みずみずしい
みごとな
ゲロである。
ヴィジュアルだけでなく、匂いも
なんだか酸っぱい感じで、ますますゲロ。
で、食べてみると、やっぱりゲロ。
大人はともかく、子供は大嫌いである。
しかしこのような郷土料理ものには妙に食指を動かすのが
学校給食。
家に帰ればお母ちゃんが作って待ち構えているというのに
絶対献立に上がってくる。
クラスの殆どが手をつけることすらできず、
8〜9割は残ってしまってたと思う。
僕も子供の頃、これを食べると一年火事にならないとか
言われて食わされたが、これを食うぐらいだったら
火事のほうがマシ、とすら思ったことがある。
だが不思議なもので、高校生ぐらいになってから
この料理が美味く思えてきたのである。
これが通過儀礼というものか…などと感じた。
「しもつかれ」を美味い、と思えてこそ
真の栃木県人になった、ということなのだろうか。
なってどうする、などと突っ込まないように。
だけど、ゲロ、じゃなくてもいいと思うんだけど…栃木…。
今日もアリガトウゴザイマシタ。