■トラッシュ・オブ・ザ・ナイト〜ごみの夜。
2002年01月19日(土)
引越しのため、荷作り。
押し入れを掃除することにした。
ココに住んで以来6年、1度も整理したことがなく
ただ物を突っ込むのみで魔窟と化していた。
なので長い間眠っていたゴミが出るわ出るわ。
二年前の菓子折り。
開封することなく捨てる。
五年前のエロ本。
もの凄く懐かしい。涙が出そうになった。
「久しぶりに出てきた懐かしのエロ本を、
捨てる前にもう一度だけオカズにします。
これをノスタル自慰といいます」
ケーシー高峰のようなギャグが浮かんだ。
あほなダジャレ考えてるヒマがあったら
嫁に見つかる前にとっとと捨てなければ。
そんな訳でまとめて捨てた。
だが夜に捨てたのがいけなかった。
明け方には既にゴミは荒らされていた。
袋は破かれ、本の束も紐が外され…
「アナタが出したエロ本、持っていかれちゃったねえ」
と嫁。
…なんでバレてるんだよ。嫁、恐るべし。
少し離れたトコには菓子折りの箱が放置されていた。
箱は開けられ、中のお菓子一個だけを食った形跡が…。
二年前のものなのに…きっと食った奴は一口食べて
後悔したに違いない。ゴミを食うなんてあほな奴だ。
少し前に出した古い布団もゴミ回収車が来る前に
なくなっていたし…この辺に浮浪者でも住んでいるのだろうか。
「コレも大自然の浄化作用ってやつかねえ…」
僕はつぶやいた。
「違うと思う…」
嫁が否定した。
ゴミは夜出してはいけません。
今日もアリガトウゴザイマシタ。
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