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■BBSノスタルジア
2001年09月05日(水)
中学3年のころ。理科の授業は理科室に移動する。
ある日、僕の席の机に

「授業つまらないよう〜」

と鉛筆で落書きがしてあった。
他のクラスの、この席に座っていた人が書いたのだろう。

「俺なんか寝てるぞ」

まじで授業がつまらなかったこともあり、
僕はその落書きの下に返事を書いた。

次の理科の授業の時、その机には返事が書かれていた。
そうしてやりとりの応酬が始まった。

やりとりしているうちに、相手は同じ中3の女の子である、
ということだけは分かった。
後は何も分からなかった。

内容は憶えてないが、他愛のないメッセージの応酬だったと思う。
やがて卒業が近づいてきた。

最後の理科の授業の日、机には

「もうすぐ卒業だよね…」

と書かれてあった。愕然とした。
卒業したらこのやりとりも終わりなのだ。
その時初めて気付いた。

「もうココも終わりなんだな」

僕はそう思ったままを書いた。

卒業式の日、僕は理科室に忍び込んで
机を見た。

返事はなかった。

それから…今はこの原理と全く同じもの、
BBSがある。

相手がネットをやめたり、音信不通になったりすると
この時の寂しさを思い出さずにはいられない。
今日もアリガトウゴザイマシタ。

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