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■Go Home。
2001年04月23日(月)
駅のホームで泣いている女を慰めている男がいた。
おそらく恋人同士だろう。
僕はそのカップルを図らずも美しいと思った。
僕は自分の彼女を何十回泣かせただろうか。

仕事から家に帰って来た時、僕は酔っていた。
と言っても仕事での付き合いなので苦痛以外の何物でもない酒。
このところ溜まりまくった欝憤を晴らすべく

「出掛けてくる」

彼女に一言だけ告げて家を出た。
だが彼女には今の僕は精神不安定で相当危なっかしく映っており、
その時も心配そうな顔をしていたがその時は気付かなかった。

いつもどおりゲーセンで遊んでも気が重く、
お気に入りの女の子Rちゃんと長い間話し込んでも気が晴れず、
いつも来ている場所なのに地に足が付かないような感じで
ふらふらし、帰ったら午前四時。
だが彼女は起きていた。

「今まで何してたのよ…」

そして泣いた。

「今の状態のあなたを、その上酔ったあなたを、
送り出す時どんなに不安だったか…」

「…」

「今のあなたじゃ自殺しかねないし、もしあなたに何かあったら
送り出した私のせいになるんだからね!」

「…」

「あなたにとって私は何なの?
私じゃあなたの慰めにならないなら、私は出ていくから…」

僕はそんなことも気付かなかった。
そんなことも分からなかった。

僕は彼女を何十回泣かせただろうか。
ここにれば、いいのだ。

今日もアリガトウゴザイマシタ。

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