人生事件  −日々是ストレス:とりとめのない話  【文体が定まっていないのはご愛嬌ということで】

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2022年10月22日(土) それは食べなくても、生きていけるものだけど

2枚焼いたから、明日も食べるよ。だって、うちの子どもたちはチヂミもお好み焼きも食べないから。

「お母さんて、それ好きだよね」と上の子に言われた。

「いや、別にそんなすごい好きっていうか…本当はお好み焼きの方が食べたいんだけどね」とうっかり本音を漏らしてしまった。

そう、チヂミは好きな方。だけど、あの人が好きじゃなかったから、居なくなってこうしてひとりで食べることができるようになった。

そして、食べられなくなったお好み焼き。あの人の、大好物。あの人が生きていたころに買った、期限の切れた未開封のお好み焼き粉が、棚に入っているの、私、ずっとずっと、知っている。

「粉がないの?」と下の子に尋ねられた。

「いや、そういう訳じゃないけど…」とことばを濁した。

色々察したのか、上の子はもう、何も言わなかった。ごめんね。


佐々木奎佐 |手紙はこちら ||日常茶話 2023/1/2




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