昨夜はお友達のティファさんとレニングラードの白鳥を鑑賞。 場所は市川市文化会館。初めて行くホールでしたが良いとこでした。 ここにはN響とかよく来るらしいです。 機会があったら行ってみようかと思ってます。
まずお客さんの層を見てびっくり。小さいお子様が多かったー。 それもバレエを習っているとおぼしき女の子が。 プロの踊りを見てお勉強ですかね。なるほど。 休憩中、小学生の女の子が足を上げてお母さんとポジションについて話してる風景があり、なんとも微笑ましかったです。
さて、念願の生の白鳥。とにかく素晴らしいの一言に尽きます。 指揮はセルゲイ・ホリコフ。かなり熱いおじさんでビビリまくり! ロシア人はいいなぁと改めて思う。 是非、ロシアナショナル管弦楽団とプレトニョフを生で聴きたいと感じましたね。
席は二階一列目だったので全体を見渡せよかったです。 開演前に席からピットを見たらなんか編成が小規模に感じ、迫力に欠けそうだと心配。 しかーし!そんな心配は公演が始まった時には吹っ飛んでました。 オケ、舞台全て見事で今まで味わった事の無い感動に放心状態。 仕事明けだったので居眠りが心配でしたけどそれも大丈夫でした。 眠気なんて感じず、風邪気味でしたが心配してた咳もあまり出ず。 集中するとそういう事は忘れるもんですね。
序奏が終わり一幕の幕が上がり美しい舞台装飾、衣装に「おお!スゴイ!」。 やっぱこうでなくちゃ。うんうん。 悲恋物には弱いわたくしをじゅうぶん満足させる期待を裏切らない舞台にメロメロ。 物語にのめり込んで涙ちょちょ切れ。作品が持つ幻想的で悲劇的な雰囲気が素晴らしかったのもありますが、主役の白鳥の姫の登場には鳥肌。 草刈さんは素敵でしたねぇ。オデットの神々しいオーラが出てました。 他の踊り手さん達も素晴らしく、ロッドバルトの圧倒的な存在感に唸りました。 あ、道化は出てませんでした。レニングラードの演出にはやっぱ無かったようです。 つうことは道化はボリショイ版になるのかな。
今回のバレエを見て言葉が無くとも、音楽と身振り等で言いたい事がわかる。 バレエってスゴイなと感心。 夢中になり女二人身を乗り出してかぶりつき状態。(爆) 恥ずかしいなんて思ってる暇は無かったですね。 「生の白鳥だー!これがバレエなんだー」と感動しまくり。 始まりから終わりまで陶酔モード炸裂。 オデットが王子に寄り添う場面がよくありますが、この二人で手を取り合うポーズは好きです。「くぅ〜、いーなぁ」と興奮。
ところで、オデットに永遠の愛を誓い、見事裏切るジークフリート王子。 これはずっと前から騒いでますがジークフリート。やっぱムカつく〜! 2幕で間違えてオディールをお妃に望んでしまいますよね。 が、悪魔に騙された事を知り、ショックを受けて母にすがりつく。 (私にはこう見える!笑) 私の頭の中でセリフがこだまする。 「え〜ん。ママ〜、ボク間違えちゃったよぉ〜。どうしよー」 間違えてるなー!ふざけるなぁ!です。 ビデオで何度も見てますがこの場面は何度見ても呆れます。 ワーグナーのジークフリートもですが、このジークフリートも裏切り者だ。 これにはティファさんと意見が一致。 「こいつムカつく。このバカ王子最低ー。」 「こういう男ムカつくよね!」 と、バカ王子話で盛り上がったのは言うまでもない。 そして。「男はみんなバカ王子」だと結論が出たのだった。(爆) 彼女の日記に昨夜の感想が。(引用ごめん) 「「白鳥の湖」を見て男性不信を深めた私たちってのも、どうかと思いますが……」。 いいじゃない。また遊ぼうね〜。にやにや。
白鳥の湖。ストーリーは単純だが、だからこそ深いと思います。 音楽も素晴らしく、チャイコ先生は天才だ〜。でした。 まあ、曲に関しては編曲されてるので他の人の手が加わってるのですがね。 しかし私はチャイコ先生だけを賞賛したい。(えこひいき) 踊りに関してはわからないですが、初演が大失敗に終わり、駄作の烙印を押された作品を再び世に送り出す手伝いをしたプティバとイワノフ氏も偉い。 しかし、振り付けに関してはイワノフ氏が一番偉かったようですね。
レニングラード国立歌劇場管弦楽団の演奏ですが爆裂で笑っちゃうくらいスゴかった。 編成が小さいのは、これ以上多かったらウルサイくなるので却下だと納得。(爆) なんせシンバル、大太鼓が凄まじい轟音を炸裂。 いやぁ、ピット前のお客さん達を心配してしまいました。 だって二階にいても揺れてると感じるぐらいの振動。(爆) シンバルすげぇ!大太鼓もすげー! 思い切りのいい演奏に気持ちよかったですね。 この人達のサイン欲しかったかも。(笑) ティファさんが椅子を太鼓に見立ててパコパコ練習してる人に気が付き、 「あの人椅子叩いて練習してる〜」。 ほんとだ!私も気になった。なんで椅子なんだ!(笑)
久々の爆裂演奏に満足。さすがロシアのオケ。演奏は素晴らしかった。 ナポリの踊りのコルネットのソロはお見事。 ロシアのオケはやっぱ金管が強いと確信。 この楽団は白鳥の演奏は飽きるほど演奏しているだろうと予想。(笑) 慣れている印象があり安心して聴けました。 予想通り熱く、正確な演奏にうはうは。ピットも見たいし、舞台も見たい。 忙しかった。(笑) 途中で聴きなれないビオラのソロがあり、美しくも悲痛な旋律にメロメロ。
クライマックスは迫力ある音楽が効果的。鳥肌立ちまくりでゾクゾク。 ラストは二人が湖に沈み、悪魔は二人の愛の力の前にその魔力を失い滅ぶ。 白鳥の娘たちに見守られ、二人の魂は昇天する。 ハープの美しい旋律で悲しい物語は幕を下ろす。 荒れ狂ってた湖が穏やかになり、鏡のような美しい湖面を取り戻し静かにきらめいている。 遠い世界へ行ってしまった二人の魂を慰めるかのように.....。 うぉぉぉ!えーのぉ!(おいおい)
アポテオーズはカットでしたね。 ん?原典版の復刻版だからカットではなく元々無かったからいいのか。 今度はラストで王子が名誉挽回と悪魔の翼を奪い、悪魔をやっつけるのも見てみたい。 しかし、初回で素晴らしい公演に当たったのでしばらく余韻を味わいたいのでしばらく白鳥の湖はいいかも。
帰りに、お土産売り場を物色してたら、中年の男性が白鳥のビデオを指差し、売り子のおねぇちゃんに「今日の内容と同じですかっ?」と少々興奮気味に質問。 売り子のおねんちゃん。その男性のただならぬオーラにひるむ。(爆) 「え、あの、今日の出演者とは違いますが....」 ようは、今日の舞台と同じ演出なのかと聞きたかったと勝手に予想。 でも、その男性は今日の感動をお持ち帰りしたかったようで購入。 それを見てお勉強してくだされ。バカ王子を。(失礼な。笑)
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