| 2004年12月12日(日) |
心療内科に行って思った事 |
母が心療内科の門をくぐってから2週間が過ぎた
胃の不快感・ゲップ等はおかげさまでなくなった
今は 心療内科で頂いた薬だけを飲んでいる
総合病院などにある心療内科と違って 母の紹介された病院は繁華街のど真ん中にあった
細長い黒いビルの4階にその病院はあった
エレベーターを待っていると若い男の子(10代後半)が来て一緒に乗り込む
その男の子が4階のボタンを押す・・・「こんな子も診察受けるの?」母の目がそう言っているのがわかる
わたしも 実際こんなに若い人達がたくさん心療内科に来ていることに少なからず驚かされた
先生は 病状だけでなく生活状況 家族環境など色々尋ねた
胃の調子が悪くなったときに 『癌』ではないかと不安になった母のことを
先生は 兄弟8人中4人も癌になっていればそう思ってしまうのは当たり前 と優しい言葉を投げかけてくれた
どんな話にも 否定せずそうだね と聞いてくれたらしい
初診なので2時間以上話をして かなりすっきりした様子の母
それを見て思ったのだが 今の世の中 自分をさらけだして話合える相手がいないので
みんな心を病んでしまうのではないかと
子供の頃から 勉強 勉強で友人と言っても所詮はライバル
自分の心のうちまで相談できる友を作ることが難しい世の中
楽しいこと面白いことを分かち合える友はいても
苦しいこと 哀しいこと 情けないこと 自分の負い目になるようなことを話せる友がいない
だから みんな病院にきて話をきいてもらえるだけで心がやすらぐ
ネットの世界で出会う友達は 〇〇さんの奥さんでも〇〇ちゃんのお母さんでもなく
なんのしがらみもない ひとりの人間対人間としてお付き合いできると言う意味で
すごくいい出会いだと思う
話せる友達がいる大切さを身にしみて感じるとともに
人の話を聞く大切さも感じる今日この頃
同じ話を何度もする母の話を もっとちゃんと聞いてあげなければいけない一人娘のわ・た・し
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