一度だけの人生に
ひろ



 「死にたい」と発信できる年代

10代〜20代ってのは、
とにかく、死にたいと思う人が多いものだ。
この日記を見返しえもらえると、まさに分かると思う。

とにかく、毎日、死にたい死にたい言うてる。
死にたい死にたいと周りにアピールしてる。

ところが実際、10代〜20代で、自殺を遂げた人は
全体の20%程度。平均的に100まで生きるわけじゃないから、
年代で見たら、どの年代よりも自殺者が少ないのが10台と20代。
30代、40代、50代、60代、70代‥
どの年代を切りとって比較しても、
10代や20代より、30代以上の方が自殺者は多く、
死にたい死にたいと外部に向けて発信する人が多い割に、
実際はそれほど自殺を遂げてはいない。

思うに、10代〜20代の死にたいは
自分の可能性に対する不安と葛藤であって、
まだ未知な自分であることを承知しつつ、
それを見限っての‥絶望である。
「とはいえ、私達はまだ若い」という自覚の上での
絶望である。

ところが30代以上は、自分がすでに若くなく、
可能性が無くなったことを知ってしまった上での絶望。
だから、オッサンやオバハンは、周り話したり
インターネットに、「死にたい」なんて書かない。
ただ、自殺を遂げる。

死にたいなんて話したって、自分も知ってるが、
周りも知っている。可能性が限りなくないということを。
あなたに可能性は無いなんて冷たいことをいう人は
いないだろうけど、自分の経験から、可能性があるよと
言える人やは励ましたり出来る人もほとんどいないと知っている。
むしろ、何を言われても実感として、無理だと知ってる。

そう思うことを、こっちも知ってるから、こっちも「死にたい」
とは言わない。

「死にたい」と発信できるのは若い人の特権。
オッサン、オバハン、おじいちゃん、おばあちゃんは
死にたいと発信しても、「だろうね」って思われるだけ


2021年03月20日(土)
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