一度だけの人生に
ひろ



 迷路

「だってひろおくん、Dの話したら、
毎日メールくれるじゃない・・・」

まったく予想外のことでした・・・。

声をあげて泣くKさんに、
僕は「ありがとう」と言って頭をなでて
あげることしかできませんでした。

確かに、毎日のようにメールしていました。
KさんはDさんの親友ですから、
散々にDさんのことを相談していて・・・。

Kさんはそう言っただけで、
答えも何も僕には求めませんでした。
それはそうです。
僕がDさんをどれだけ好きだったか、
一番知っているのはKさんなんですから・・・・。

そして、僕はまだ、Dさんへの気持ちを
だいぶ、いや、かなり引きずっていますから・・・
まだ好きですから・・・。

次の日も、その次の日も
Kさんは何事も無かったかのように、
僕に接してくれています。

Kさんは勉強のために毎日学校に来ます。
僕も勉強のために毎日学校に来ます。

僕は彼女の態度に甘えて良いのか・・・
今、改めて返事をしたほうが良いのか、
でもそうしたらKさんとも、あと残り少ない期間を
友達として過ごすことが、できなくなる。
彼女は決してその夜のことに触れようとしない・・・
その夜に一緒にいた俺の友達と話すときも
その話題には一切触れようとしないらしい。

友人曰く
「友達関係が崩れるのが、イヤなんじゃない?」

いずれにしても、改めて、話をするつもりですけれど、
何時するべきか、今か?最後に会うときか?

2003年01月22日(水)
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