一度だけの人生に
ひろ



 自分の生きていると言うこと 

「こんなことをして暮らして、
一体、僕はどんな身の上になるのだろう。
なんのことはない、てもなく廃人じゃないか。
そう思うと、呆然とする。
どうしてよいか、まるで何も見当が
付かなくなるのだ。そうして、こんな
だらしない自分の生きていると言うことが、
ただ人に迷惑をかけるばかりで、
全然無意味だと思うと、なんとも、
つらくてかなわなかったのだ。
君のような秀才にはわかるまいが、
【自分の生きていることが、人に迷惑をかける。
僕は余計者だ。】という意識ほど
辛い思いは世の中にない。」

太宰治 『パンドラの匣』


ようするに、僕は酷い臆病者なんだ。


【自分の生きていることが、人に迷惑をかける。
僕は余計者だ。】


2003年01月10日(金)
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