一度だけの人生に
ひろ



 timid

怖れているもの。

怖がらないことへの羨ましさ
とでも言うべきでしょうか・・・。

臆病なゆえに色んなものを逃してきた。
色んなものが目の前を通り抜けていって、
色んなものが手のひらをすり抜けていった。
それを手にしたらどんなに、良いだろうって
良いなぁ良いなぁって思いながら、
臆病なゆえにそれをつかむことが出来なくて、
やがてもう、つかめなくなる時まで・・・。

昔からそうだった。
何か欲しいものがあっても、
臆病で、卑屈でそれを手に入れるために
それを手に入れるために何かしようなんて、
思うことなくて、ただ、「良いなぁ良いなぁ」って
思っているだけ・・・。
いつか、そんなに良いって、
思えなくなるときまで・・・。

無心、朗らか、
そんな時期が自分の今までの人生の中で
果たしてあっただろうかと、今になっては思える。

欲しいものを欲しいと主張するのは
恐ろしいこと。
好きなものを好きと表現するのは
恐ろしいこと。
そんな風に感じてきた。



2002年08月04日(日)
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