職業婦人通信
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2004年07月08日(木) 三十路の挑戦 その3

三十路の挑戦はまだ続いている。

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それにしても非常に厳しい。
バイクの免許取るのってこんなに大変だったのか。

中型2輪の免許を取得するために教習所に入ったにもかかわらず、
小型限定(125ccのバイクしか乗れない)という
屈辱的な降格を強いられてからはや2か月。

が、まだ小型限定ですら取れてないという目下の状況である。

1段階(最短5時間)のところを11時間かけて
やっとこさ通過し、
2段階にさしかかって間もなくの先週のこと。
千代子は教官に呼ばれた。

〜以下、教官との会話〜

教官 「千代子さんさぁ・・・やる気、ある?」
千代 「ハァ・・・そりゃもちろん免許欲しいですから」
教官 「じゃぁさ、もうちょっとなんていうかな、こう、根性入れなおさないと」
千代 「・・・根性・・・ですか・・・」
教官 「このままじゃ、全体的なレベルとしてちょっとツラいんだよね」
千代 「・・・・・・」
教官 「底上げしてかないと当分卒業できないよ」
千代 「底上げというと・・どのへんを・・・」
教官 「全部」

というわけで、その晩は

「ああどうせダメな女さあたしゃ。
 そもそも30歳独身子供なしの負け犬だからねっ。
 やる気とか根性なんて母ちゃんの腹の中に置いてきちゃったし
 全面的に底上げが必要だなんて言われても
 具体的に一体どうすりゃいいのさ、えっ?」

と、相方にかきくどきつつ、深酒に走った哀れな千代子であった。

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甘く見ていた自分が悪かったとはいえ、
根性がないと免許って取れないのか?

じゃあムリだな・・・。
だってあたし根性なんかないもん(あっさり)

だから、
「私が悪かったです、やっぱ根性ないんで2輪免許取るのやめます」
という言葉が喉まで出かかっているのだが、

すっかりバイクにハマってしまった相方が
「千代子と一緒にバイクで日帰り温泉に行くのが楽しみだねぇ」
などと無邪気に語っていたりとか、

浮気相手のS(筋金入りのバイク乗り)が、毎日のように
「千代子が免許取ったら一緒に峠を攻めに行こう、色々教えてやる」
(千代子には峠を攻める気なんてないのだが・・・)
などと楽しみにしていたりするものだから、

「千代子の根性のなさっぷりにはガッカリだよ」
と、双方の男に言われそうで恐ろしく、
言い出すことができぬままにずるずると時が流れている。

あーどうしようかなー。根性なしの女でごめんって感じなんだけど
ホントに辞めたいんだよな・・・。


千代子 |MAIL
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