妄言読書日記
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2013年07月15日(月) 『黒後家蜘蛛の会 1』(小)

【アイザック・アシモフ 訳:池央耿 創元推理文庫】

説明不要のアシモフ先生のこれまた不要の、安楽椅子探偵物の新ジャンルを築いた黒後家蜘蛛です。
連作短編なので、飛び飛びに読んだ記憶があるんですが、久しぶりにちゃんと読むかーと思って読んでみました。

月に一度、6人のインテリ人が集って四方山話しをする会(女人禁制)に毎回一人ゲストがやって来て、ちょっとした謎解きに発展、それを華麗に解くのが給仕のヘンリーというスタイル。
ほぼ殺人事件とは無縁ですが、遺言の謎とか、暗号とか、日常系の謎が多いので、やや殺人事件には飽き飽きしている今日この頃としては楽しかったです。

やっぱりヘンリーの出自がわかる一話目がいいです。
ヘンリーいい性格してるな!という。
連作短編で毎回毎回律儀に作品解説書いてるアシモフ先生もなかなかいいです。
ざっと40年前の作品ですが全く色あせないですね。



蒼子 |MAILHomePage

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