妄言読書日記
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2007年09月05日(水) 『旅をした人 星野道夫の生と死』(他)

【池澤夏樹 スイッチパブリッシング】

昨年末辺りから、星野道夫に興味があるのですが、そんな時に見つけたこの本を読んでみました。
池澤夏樹にもなんとなく惹かれるものはあったのですが、結局今まで読まずに来てしまっていたので二重に丁度よかった。

誰かを悼む追悼のための本というのは、基本的に私は避けてしまいます。
誰かというのは人でも動物でも同じで、誰かを悼む気持ちというのは圧倒的に正しくて、ただただその哀しみの前にうなだれるばかりになってしまうのが、非常に重い。
だから避けるのですが、この本はその一行目を読んだ時に、これならば読めるとすぐに思いました。

この本は主に、星野道夫が亡くなった後に行った講演や対談の収録を中心としています。
講演の収録なので同じ話しが何度も出てきて、その意味については池澤夏樹自身も触れています。
でもそれを私がここで抜き書きしても、真意は伝わりにくいように思うので書きません。
池澤夏樹が友人の死をどのように受け入れていったのか、ということが克明に記されているわけではありませんが、何度も行われる講演や対談、追悼文の中にその過程は見えてきます。

よい本でした。



蒼子 |MAILHomePage

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