妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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| 2007年08月07日(火) |
『へうげもの1〜2』(漫)『悪の読書術』(他) |
【山田芳裕 講談社モーニングコミックス】
主人公は織田信長家臣、古田佐介。 この漫画が戦国物として一風変わっているのが、佐介が立身出世を目指しながらも、茶の湯や物欲に抗いがたい数奇者であるという点でしょう。 まあ確かに、この時代の武将達が茶器などの蒐集に執心していたという話しはぼちぼち聞きますが、それをここまで中心にしたのは初めてのような。 この時代においての名器がいったいどういう役割を果たしていたのか、がわかります。
あと、本能寺に驚きます。 ひ、秀吉!?
++++++++ 【福田和也 講談社現代新書】
福田和也と言えば、ゴー宣でよくコケにされている人というイメージですけど、本書では小林よりのりの名前がちょろっと出ていました。 肯定的な意味で。 ゴー宣でも最後には持ち上げたりしてるし。 この二人はなんだかんだと、持ちつ持たれつなんでしょうな。
いったいどういう本なのかと言うと、
一足の靴、一つのカバンを持つことが、どういう意味を持つのかという点については、非常に意識的であり、時には戦略的ですらある人が、本についてはまったく意識がない。 〜中略 読書の場合、ある本を読むことがどういう意味を持つのかということについて、まったく考えないで、そのうえでかなりとんでもない本を平気で読み、公開している方がほとんどなのではないかと思うのです。
とまあ社交的な読書について書いてある本です。 しかもどういうわけか、主に女性を想定して書かれているようでした。 ある程度読書をする人なら、軽い気持ちで好きな作家は?などと聞かれるのはけっこう面倒くさいものだということは分かると思います。 じゃあなぜそれを面倒くさいと思うのかというと、それを気軽に答えてしまうと、自分がどういう人間かが見えてしまう恐れがあることを知ってるからです。 私のように読んだ本をこうして片っ端から、blgに載せるような者でも、オフで何を読むか、とか、最近読んだ本は、などと聞かれると、けっこう神経を使います。 まあ、私の場合、いかに腐女子であることを悟られないか・・・という方向で神経使ってるんですけど。
逆に、素敵な俳優などが、山田悠介おもしろかったです、とか言った日には地の底までがっくりしてしまったり。 そんなら、いっそ、本なんて読みませんと言ってくれたほうが何倍もマシ。
ところどころ、オッサン感性を感じながらも、概ね妥当という気がしました。 お薦めされた作家をことごとく読んでなかった私ですけど。 塩野七生って女性だったんだな・・・。 高村薫だと世間知らずに見えて、京極夏彦はマニアに見えるというのも、まあ確かに、と思いますし。 休日にバイオリンを弾く刑事が、果たして本当に分かりやすいイメージなのか、と疑問ですが。 アレは相当仰け反って爆笑したんだけどな。どうして、そんな設定になっちゃうのか!?と。
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