妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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| 2007年02月22日(木) |
『邪魅の雫』『動物園の鳥』(小) |
【京極夏彦 講談社ノベルス】
読むのに三ヶ月もかかってしまいました。 いつもどうしてこんなに厚いのかと思いながら読むのですが、いらないと思えるようなシーンなどを削っていっても多分、話しは通じるんじゃないかと思うのですが、きっとそうしたらこのシリーズらしさ、というようなものがなくなるのだろうなぁという気がします。 長くてもいいんですが、やっぱりこう厚いと怯むよねぇ。毎度。
シリーズの新作というのは、シリーズの流れにおいての評価と、その一冊単独での評価ができると思うのですが、邪魅はシリーズのうちの一冊としては興味深い事実が出てきて面白いとは思いますが、一作品としてみると、他の話しよりも地味、という印象。
それでもなんだか私は好きでした。 益田くんと関くんというコンビが案外面白かったから、かもしれません。 青木くんもがんばってたし。 もしくは、訳もわからず右往左往する人々を尻目に、次々に起こる殺人、そして解きほぐされる真相、という流れが久しぶりに探偵小説の基本に立ち返ったような気がして、懐かしさすら感じたからかもしれません。
前作、今回、と榎さんがあまり元気じゃなくてちょっと寂しい。
+++++++ 【坂木司 創元推理文庫】
ひきこもり探偵シリーズ完結です。 ぼちぼちとぼやいていましたが、まあ、こういう小説というか作家というのも必要なのかなぁと思います。 鳥井が苛められるようになった経緯が語られましたが、やはり甘いような気はするし、谷越はそうそう許されるようなことはしていないし、またすぐに改悛するような人物ではあり得ないと思う。
でもどうしても、信じたいんだろうなぁ。人の善意を。
それを青いと思ってしまうこちら側に問題があるのかもしれない。 それでもやっぱり、私はこの小説の人物達の甘さに苦笑する。
苦笑するけれど、鳥井と坂木の一歩は応援してますよ。
作家の方の坂木さんも真面目な感じがするので、ひょっとしたら今後書いていくうちにもっと上達するんじゃないかなぁ。小説。 気が向いたらまた読んでみるかもしれません。
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