妄言読書日記
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2005年05月31日(火) 『虚剣』(小)

【須賀しのぶ 集英社コバルト文庫】

この剣豪小説のようなタイトルの本書は、やっぱり剣豪小説であります。
多分。
もう少し正確を記すならば、剣豪青春小説あたり?
まあ、どちらにしろコバルト文庫らしからぬ題材と言えますが、須賀しのぶはいつもそうだ。

「ごきげんよう」なお嬢様から、剣豪まで。
そんなコバルト文庫の間口の広さが好きです。
最近ボーイズラブばかり増えているような気がしますが。

柳生について、私は全く知らないのですが、とりあえず主人公は柳生連也です。“兵助”でも私はいいと思ったのですが、それは私が夢気分いっぱい(ハート)の乙女ではないからかもしれません。

まあ、とにかく面白かったです。
これ一冊で終わりなのかな。
須賀しのぶは上手い作家だなぁ、と思います。
梶原にきと組むとさらに良いですな。

妹お琴への愛情を断ち切り。修羅の道を生きることにした連也と、それに対峙する十兵衛のその後はちょっと気になります。
が、ここはこれで終わるのもよいのでしょう。



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