妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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【監督:プラッチャー・ピンゲーオ タイ】
タイ映画ですよ。初めて観る様な。
「CGを使いません、ワイヤーを使いません、早回しを使いません、スタントマンを使いません」 でお馴染みの映画です。『ブラックダイヤモンド』タイ版でした。 中身にははなから期待していません。アクションだけ観に行きました。 ストーリーもセリフも演技も学芸会かよ!というできばえですが、ムエタイは凄い。 トニー・ジャーは凄い。 ムエタイには敵わないと思います。 あれは一撃必殺です。 肘で脳天直撃です。どれだけ飛ぶんだ、トニー・ジャー。 普通に走った方が速いだろう、トニー・ジャー。 ほとんどの攻撃が肘と膝。時に両方が同時に飛んできます。 人ってこんなに飛べるんだ・・・そう思います。 空中で何回転するんだよ、と。 もうとにかく、ほう・・・とかうへーとかしか言いようのない、凄い動きします。 あれがワイヤーなしなんだよなぁ。ありえない。
ジャッキーは寸止めしてるよなーと思いながら、あのうまく考えられた小物使いとか一連の流れを楽しく観るのですが、トニーは違う。 絶対何人か重態になってるだろ!! そんな感じです。飛んできての脳天肘鉄をどうやって寸止めするというのか。また脳天だから、何かクッションになるものを入れるわけにもいかないだろうし。 痛い痛い、絶対あれ本当に入ってる・・・これ効果音じゃなくて生音じゃないの?そんなシーンの連続。もうすげぇよ、トニー。 顔だけ見ると純朴な犬みたいな可愛い顔しているトニーなんですが、ひとたびムエタイをやるともう強すぎ。 まるで従順な猛犬のようであります。 私はトンファーが好きでした。現代物でそんな武器お目にかかれるとは。そして完璧に入っていた。痛いってば!!
ヒロインがせいぜい14、5歳の子だとばかり思っていたら、なんと22歳。 幼いー!!! タイの人は若く見えるのかー!? トニーもせいぜい22、3だと思っていたら28だし。
エンディングでずっとメイキングが流れていたのが一番面白かった。 流血日常茶飯事の撮影現場。ねぇ、何人か死んでるでしょ、正直なとこ? 場内が明るくなっても、お客さん呆然。 そしてにわかに起こる、爆笑。 なんだあれ、なんだったんだこの映画!!! こんな映画初めてです。 こういう猥雑で大雑把で勢いだけなのが、正しくアジアンムービーなんじゃないかなーと思いました。 最近はやりのアジアンムービーはハリウッドアジア版みたいな感じがする。 何十億もかけられる人は絶対に撮らない映画です。
もう、ほんと凄い動きでした。オリンピックも目じゃないです。 だけど、ムエのお姉ちゃんが死ぬのは余計でした。 ジョージは結局どうなったの。死んだと思ったらラストに象に乗っていたような気がしたんですけど・・・
早回しはしないけれど、スロー再生はしてました。 なんとなくゲームっぽいです。 ラストの洞窟は特に。 戦っているのを上で黙ってみているラスボスとか、めちゃめちゃ戦っている横で普通に仏像掘り出している人とか。格ゲーですね。
シナリオはとにかくつまらないが、アクションは凄い! そういう映画でした。 人間やればできるんだなー。
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