妄言読書日記
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2004年06月27日(日) 『バッテリー2』『都会のトム&ソーヤ1』(小)

【あさのあつこ 角川文庫】

一気に全部文庫化してくれませんか。
はぁ、待てずに続きはハードカバーで買うと思いますけれど。
最終巻、書きあがったそうですし。

中学校生活が始まりました。
かなり厳しい中学のようです。私のときはここまでじゃなかったなあ。
中学生の洗礼フルコースを受ける巧。
案の定、先輩にいじめられました。いいぞ、巧。
生き難い性格ですよ。
おいしい反面、ベルトで鞭打ちは中学生にしてはアブノーマル過ぎやしませんか。大丈夫なのか君たちの将来は。

巧はほとほとクソガキだなぁと思うのですが、時々素直な様が可愛くてやられてしまいます。
特に何か食べてるとき。
メリーさんに好かれる巧はかなり可愛かったです。
天然プレイボーイはたちが悪い。

ところであとがきなのですが、最終巻を書き終えた余韻もあるのでしょうが、あまりに正直すぎると思います。
文庫化の作業の中で、次こそは達成感を感じて欲しいと切に思います。
私はそれを読みたい。

+++++++++++
【はやみねかおる 講談社】

最近よく見るので、新人ミステリー作家だと思っていたのですが、もともとは児童向けミステリ作家だったのですね。
そして男性だったのですね。
女の人だとばかり。
多分、初めて読みます。
多分というのは、どうしても前に短編を読んだ気がするのですが思い出せないから。
私、前に感想書きませんでしたっけ?何かのアンソロジーに入っていたような気がするのですけれど。

おお、これぞ児童書!というあっさり爽やかな内容。
主人公はダイビングの才能に恵まれているわけでも、天才的ピッチャーでも、ましてや魔法を使えたり、人間じゃなかったり・・・なんてことのない普通の中二です。
ただ人より、サバイバル能力にたけている。それだけです。
その知識の源がおばあちゃんの知恵袋なのも凄いですけど。おばあちゃん、何者?
内人の相棒が、頭脳明晰優等生(表向き)な創也。
ドラえもんと出来杉くんみたいなコンビです。

私はいい大人なので、さすがにどきどきもはらはらもしませんけれど、わくわく感はあります。
童心に返る感じで。
内人が次にどうやって危機を切り抜けるのか、とても楽しい。

栗井栄太は次で正体がわかるのか。
創也か内人の身内あたりじゃないんですか。
既出のキャラにはいなさそうなんですけれど。
創也の親父あたりとか。彼がなにやってるのかわからなかったから。
ひねりなさすぎますか。児童書だと侮ってはいないんですけれど。



蒼子 |MAILHomePage

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