妄言読書日記
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2002年12月31日(火) 『炎の蜃気楼37 革命の鐘は鳴る』(小)

【桑原水菜 集英社コバルト文庫】

2002年を締めるのは、ミラージュでありました。
ミラージュってどうしてか、この時期に出るんですよね。毎年。
色々と思い出します・・・
あの年は、発売日を大幅に遅れた発行だったよな、とか。
クリスマスは毎年、ミラージュ思い出します。
クリスマスとミラージュは切っても切れないと思うのですが。どうでしょうか。

久しぶりにレジに持って行きやすい表紙。
ありがとう。浜田さん。

タイトルが変わりました。
こういう単発のタイトルが付いている時というのは、経験上ターニングポイントといいましょうか、なにか話しが大きく転換する時であるので、身構えてしまいます。
『最愛のあなたへ』『みなぎわの反逆者』『十字架を抱いて眠れ』・・・と言う感じで。
そして、そこへあの1章です。
夢でいい。夢オチでいいから早く現実ではないと言ってくれ・・・。
ページをめくるのが辛かったです。
よかった・・・本当によかったのかどうかはわからないですけど、ひとまずよかった・・・。そんな終わりじゃなくて。

私は信長と光秀の関係が実は妙に好きです。
どうぞ、ミラージュファンの方は遠藤周作『反逆』を読んでみて下さい。
『最愛のあなたへ』の例の方も出ています。

ここまできて、もう語ることなどないんです。
あとは最後の最後まで見届けるだけです。
この長い長い物語がどういう結末を迎えるのか。こんなところまできても、私にはまだわかりません。
最後の最後まで抗って下さい。どうか。
と、誰にともなく思います。

時々、この話が壮大な夢物語で、最後の最後が夢オチでもいいんじゃないかと思ってしまうことがあります。
それが誰の見ていた夢かはわかりませんけど。
要するにこの物語の結末を見るのが怖いのですね。
終わってしまうことが寂しいと思う作品はたくさんたくさんありますが、怖いと思う作品はこれ以外にありません。

今回は中川先生に涙しました。

しばらくお休みするそうで、残念よりもほっといたします。
今年は本当に怒涛の勢いで話しが進んだように思います。
ということは、次は赤の神紋が来るのでしょうか・・・?
あれも壮絶なところで中断されていて、私は続きを読むのが正直怖いのです。
うう・・いっそ、風雲縛魔伝の続きとかどうでしょう?
無理ですか・・・。ですよね・・・・・・。
じゃあ、邂逅編で。



蒼子 |MAILHomePage

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