こんな日常。

2009年01月12日(月) SS 溢れる言葉

久しぶりに髪の毛を短く切ってきました平野です、こんばんは。
短くって言っても、長さは肩まであるんですが。10cmくらい切ったら、頭軽い〜♪


久しぶりと言えば、何となく思いついたので↓SS書いてみました。
他の話を考えているときに、ふいに浮かんできたもので。
しかし誠一と泰成は書きまくってるなぁ、私。と今更ながら思った次第です(笑)

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「あー、もう泰成かわいすぎっ!」
「やっぱお前最高だわ」
「好きだよ」

場所を変え、時を変え、言葉も意味は同じでも微妙に変え。
よくも飽きずに出てくるものだと、いっそ呆れてしまうくらいの言葉たちは、今日もふとした瞬間に降ってくる。
「どの辺が可愛いのか、僕にはまったく理解できないんですが」
「んー?どこがって、もう何もかも可愛いけど?」
恥ずかしげもなくキッパリ言いきられてしまっては、もはやツッコミを入れる気も失せる。
思わず大きくため息をついてしまうのは無理ないだろう。
「なに?言われるの嫌?」
「嫌と言うか・・・」
恥ずかしい、と正直に伝えても、ただ喜ばすだけだろうから、直前で言葉を変える。
「飽きないですか?」
「全然?だって気持ちが大きすぎて、溢れ出ちゃうんだよね」
「・・・いつか、全部溢れて、なくなっちゃいますよ」
「大丈夫大丈夫、出っぱなしだから。むしろ、どんどん放出量は増えてるよ」
・・・だから、何でこうも恥ずかしげもなくっ!
さらっと言われる分、悔しいと言うか腹立たしいと言うか。
何か思いっきり言い返してやりたいのに、うまい言葉が見つからない。

「あーもーっ、だから可愛いってんだよ!」
言葉を必死で探している間に、いきなり思いっきり抱きつかれた。
「ちょっ、何するんですか!」
「可愛いすぎるお前が悪い!俺を煽ってどうする気だよ」
「あ、煽ってなんかいません!」
もう良く分からない言い合いになっても降ってくる言葉は惜しげもなく、さらにぎゅっと抱きしめる力は強くなる。

結局、抵抗らしい抵抗も出来ないまま、泰成の口は言葉ごとふさがれたのだった。




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平野 咲 [MAIL]