こんな日常。

2007年08月20日(月) SS 好奇心

無事に帰ってまいりました。
田舎は少しは涼しいかと思いましたが、同じくらい暑かったです。
自然があるだけ、風があればちょっとマシかな程度。
おじちゃんもおばちゃんもみんな元気で、安心しました。

そんな今回の旅の思い出としましては、レンタカーを借りたのに結局大して使わず、ガソリン満タンで285円と言う恐ろしい数字をたたき出したことでしょうか。
満タンで返さなきゃいけないのだから仕方ないのですが、スタンドで「満タンで」って言うのが、ものすごい恥ずかしかったです。
3人だからと軽を借りたところ、伯父までもが宿に泊まると言い出して、さらにその孫までついてきて。
5人は乗り切らんと、従兄弟の車を借りることになったのですが、いやはや。

まあ楽しかったから良いですが。
撮った写真の半分が、雲の上の写真(飛行機の窓からとったもの)でしたが(笑)


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拓弥がうちに遊びに来るようになって、1ヶ月もたった頃。
「お兄ちゃん、あれ何?」
拓弥の口から疑問符が飛び出すことが多くなった。

子どもはとにかく何でも知りたがる。
口を開けば「あれ何?」「何で?」と疑問を飛ばしてくるのが子どもであって、好奇心旺盛と言えばそれまでだが、それにちょっとした疑問にもきちんと答えてあげることが成長に繋がるという話も聞いたことがある。
それに、きっと拓弥は今まで何か疑問が浮かんでも、こうやって訊ける相手がいなかったのだろう。
素直に子どもらしい一面を見せてくれるのは嬉しいことだ。
だからこそ、俺も何でも一つ一つ答えてあげようと思う。

「ねー、お兄ちゃん。何でこの電車は10号車なの?」
「ん?ここは6号車だろ?」
「違うよ、それはさっきの電車だよ。今乗ってる電車の方が多いもん」
「ああ、両編成のことか。こっちの方が人が乗るからだろ」
「ふーん。何で分かったのかな?この電車作った人」
「・・・そりゃ長いこと見てれば分かるんじゃないか?人が多いなって」
「じゃあ、できたときから10号車?」
「・・・・・・」
何でも答えてあげたいとは思うけど、俺もまだ中学1年生。
そうそう答えられるものでもない。
拓弥からの期待の眼差しが痛いと感じるのは、こんなときくらいだ。

何でも興味を持つ拓弥と、答えに詰まる恭平を見るのを楽しんでいる川崎の二親は、恭平に助言してあげることはほとんどなく。
拓弥の疑問に何でも答えられるよう色々調べているうちに、陰で「雑学王」と呼ばれていることにも、誠一から教えられるまで気が付かない恭平であった。

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基本的に恭ちゃんは拓弥しか見えてません。
そして拓弥からの「あれ何?」攻撃がなくなってからは、せっかくの雑学知識も抜けていったと思われます(笑)
途中の車両の話は、電車の中で父子がやり取りしていたのが可愛かったのでそのまま引用(笑)
子どもって、何でああも色々疑問に思えるんですかね?すごい!


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平野 咲 [MAIL]