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2003年10月15日(水) 処刑人ラヴッ

面白い映画って本当に素敵だ…

数日前、衝動的に購入した「処刑人」のDVDを見ました。
先日フト処刑人公式ページを見てみてトップのセリフでいきなり気に入り、あまり内容を知らぬまま買ったのでした。
普段DVDで買うのは絶対に面白いと知っている作品だけなのですが、
内容も知らず買うのは私には珍しいことです。
でも大正解!

すっごく面白かった〜〜〜(≧∇≦)

敬虔なクリスチャンである兄弟がある日神の啓示を感じ、
悪人を始末する処刑人となるというのがおおまかな内容。
殺すのはマフィアのボス、残虐な殺し屋、町のチンピラ…等々
法で裁かれない悪党を裁く兄弟。
頭のキレる(いろいろな意味でキレている)FBI捜査官や
マフィアに雇われたとっておきの危険な殺し屋が兄弟を追う。

この映画、ひたすらにかっこいいんです。
兄弟の容姿はもちろんのこと、カメラアングル、選曲、演出…
どれをとってもしびれちゃいますv
でもってキャラクターの構築がすごいしっかりしていて、
出るキャラみんな魅力的な個性の持ち主なのです。
見る前はもっとダークな感じのお話しかと思っていたのですが、
結構明るくオシャレなテンポだったりして♪

兄役ショーン・パトリック・フラナリーは本当にかっこいい。
特に見た目が…(笑)

そしてウィレム・デフォー演じるFBI捜査官は強烈。
オペラに酔いしれるように自分の推理に陶酔する狂態はとってもイカレてるんですが、魅力的です。
最初、しょっちゅうオカマネタのジョークを言うと思っていたらゲイなのでした。
ゲイバーでいろいろ推理してたりする。
このFBI捜査官と兄弟の関係って好きだなぁ。

兄弟の仲間である憎めない下っぱマフィアロッコはFBI捜査官を殺そうとするが、兄弟は
「奴には手を出すな」
「奴はイイヤツだ」
とFBI捜査官を守る。

あくまで兄弟は悪人しか殺さないのね〜
自分たちを捕まえようとする敵であっても殺そうとは思わない。
FBI捜査官も凶悪な悪党を捕まえきれない法のあり方にジレンマがあって、
兄弟に共感を感じ始めていく…
なんかこう、立場が逆でもお互いの敵を認めあってる感じが良いのですよ〜v
とっておきの殺し屋も女子供は殺さないというポリシーがある人で、
キャラクターそれぞれが自分の美学を持っているのが素敵だと思えます。
ラストのクライマックスシーンも圧巻でした。

欲を言うならば処刑される悪役がどんなに悪いヤツかと言うことを分からせるシーンをもっと入れるか、簡単な悪役にして欲しかったかな?
レイプ犯とか強盗とか…
マフィアや殺し屋って憎むべき敵!ってほど近い認識がないからな〜
ま、全体の面白さからすればささやかなことですが☆

あ〜、ほんといい映画をみつけられて嬉しいわ(T_T)
最近見た映画の中じゃダントツ好きかも…
最近の一番は座頭市でしたが、私の中で座頭市超えました。
二作目も製作中だそうでなかなかに楽しみ。
好きな映画の二作目は不安もあるけど…頑張って欲しいな〜

でもってこの映画の脚本兼監督のトロイ・ダフィーって29歳の若さで、これが初監督作品なんですね!
バーのバーテンをしながらこの脚本を書いたのが25の時だったっていうからさらにびっくり!
そして映画中の素晴らしい曲の数々も彼の作品だというからさらにおどろき!
そ、そんなに才能ある人がいてもいいの〜〜〜〜?
確実にトロイ・ダフィー監督は天才ですね…

とにかく中貫は超おすすめっ(≧∇≦)/


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