実は、就業１ヶ月になるので、
事務長が師長にぱんちゃんと面談したいと
言って来た。
その時に師長から言われたのは
「もしかしたら５階東のクラークと
チェンジするって話かもしれないから、
絶対断って！！」
と言われますた。
５階のフロアは西が緩和病棟
（癌などの病気で治療ではなくて終末期を
迎えた患者さんの病棟）と、
一般病棟がありまつ。
一般病とはともかく一番忙しい。
入退院が一番多くて激しいでつ。
交通事故から検査入院に至るまで
入院してくるから。
ところがここのクラークさんは一緒に入職した
入職同期の子で、薬局だけどクラーク経験者
だったんでつ。
けど主婦だし正社員じゃなくてパートでね、
だから経験者というところで一般病棟に
配属になり、ぱんちゃんは医療が初めてなので
比較的入退院が緩やかな療養病棟に配属に
なりますた。
ところがここに来てこの入職同期の子が
問題になりつつありまつ。
仕事が出来ない子ではないと思うんでつ。
じゃあ、何が問題なのか・・・。
彼女、
不思議ちゃん
状態なんでつ。
クラークはともかく事務で病棟に１人配属。
なので、看護師さんがステーションに
いない事もあるため、電話応対もあるし
褥瘡（じょくそう）←床ずれ
などの写真をプリントアウト、
電子カルテ取り込み、承諾書類のスキャナー
取り込みなどの仕事もありまつ。
褥瘡なんかは１人１か所とは限らないので
プリントアウト（デジカメの画像は消すので
何かあった時のために写真はプリントアウト
しておいて、スキャナーで電子カルテに
取り込むという方法を取っています）する。
不思議ちゃん、１ヶ月経つのに溜め込んで
全くやってなかった。
褥瘡は診療報酬に関係するため、やらないと
マズイ。
更に判定会もあるし、やってないと褥瘡
報告書も出せない。
どうやら看護師さんに指摘されたようで
慌ててやろうとしたら写真をプリントする
プリンターが壊れたらしい。
ところがこれを巡ってひと悶着があった。
４階の東のクラークに機械を貸してくれと
内線があったはいいが、勝手に１１時取りに
来るという。
やり方も良く判らないから教えて欲しいと
言うのでつ。
病棟をまたがっての話になるので、
必ず自分の師長に話を通して、
５階東の師長から４階の自分の師長に
話を下すようにして欲しいと彼女に伝えますた。
そしてそのために４階の東のクラークは
自分の病棟も忙しいのだけれども１１時までに
自分の仕事を終え、更に褥瘡の写真の
プリントも終わらせた。
１ヶ月溜め込んだということは貸した機械が
戻って来るのが遅いという事と思ったから。
そしてやり方を教えて欲しいというので
教えるという事を考えると１１時までには
ある程度仕事のメドは付けないとならないので
１１時に待っていた。
けれども待てど暮らせど来ない。
１１時に不思議ちゃんの師長が不思議ちゃんに
「４階に行かなくていいの？」と声を掛けた
そうなんだが、なんと不思議ちゃんったら、
「４階東はヒマだって言ってたから
こっちの仕事が片付いたら行きます。
溜まった仕事も手伝ってくれるって
言ってました。」
と、師長に言ったそう。
中々来ないから４階東のクラークも
たまたま５階の西のクラークに用事が
あったので５階に上がった際に
東に寄って不思議ちゃんに
「大丈夫？」と声を掛けた。
しかも貸してあげる機械を持って来て
来てくれているわけだ。
すると不思議ちゃんは
「ありがとうございます。
暇だし、仕事も手伝ってくれるって
言ってくださって嬉しいです」
と、言ったもんだから、４階東のクラークさん
びっくらこいた。
「いや、うちは暇じゃないですよ！
１１時来られるっていうので急いで仕事に
メドを付けて待ってたんですけど。」
うん、そうだよね。
あとでその話をベテランクラークの
５階西のクラークさんに話したら
逆に注意されたそう。
「あなたたち３名はまだ使用期間中だから
仕事を教えるには私です。
新人同士で教えあってもし、間違っていたら
大事ですから教えあう事はせずに
全て私に聞いて下さい。
もし聞かれたら ”５西のクラークに聞いて
下さい”って言って構わないから。」
と。
正論ですね。（＾＾）
それを不思議ちゃんに伝えたそうですが、
４東のクラークさんは後で５東の師長に
「４東は暇だから手伝うって言われて
助かります」って言われたそうで、
更に激怒。
翌日、ぱんちゃんにＬＩＮＥが来て
「ちょっと話せないか」というので
もう病棟の休憩室にいたぱんちゃんは
「病棟にいるよ」と返信。
朝、始業前にちょっと話をしたら、
その話ですた。
不思議ちゃんは自分の都合の良いように
話を変えてしまう傾向にある
というのがクラーク同士の
共通認識となりますた。
ところがこれに輪をかけた事がその日に
起こったのでつ。
実は時短で働く不思議ちゃんは、
１４時で上がるんでつが、
１４時少し前にお医者ちゃんから
２件の仕事を頼まれますた。
普通は残業出来ればするんでつが
勝手には残れないので師長の許可を
貰わねばなりまてん。
時短で働いているという事は勤務超過が
出来ないだろうから、お医者ちゃんには
・時短で上がる時間なので明日で良いですか？
・看護師や師長に頼んで良いですか？
と聞けば良い事なんだけれど、
「はい」って受けちゃったんでつ。
でも自分は帰らないとならないため、
こともあろうに隣の５西のベテランの
クラークに持って来て置いて行こうと
したんでつ。
お医者ちゃんに言われた仕事はその病棟の
患者さんにまつわる仕事なので、
いくらベテランだとはいえ、隣のクラークが
隣の患者さんの事を判るわけもない。
更に隣のクラークが直接お医者ちゃんから
頼まれたわけでも指示を貰ったわけでも
なければ師長から言われたわけでもない。
静かに怒った彼女は
「一応お預かりしますが、
私は隣の患者さんの事は判らないので
次回はちゃんと先生にお断りするか
お伺いを立てて下さい。」
と話たそう。
多分、自分の師長を通して５東の師長に
仕事を戻したと思う。
常々、４東のクラークさんは
不思議ちゃんがベテランの５西のクラークに
仕事を教えて貰いに来た時の話し方に
ちょっと違和感を持っていた。
ぱんちゃんは聞いたことも見たこともないから
判らないんだけど、どうも馴れ馴れしい
という印象があるらしい。
ぱんちゃんは入職同期だから馴れ馴れしく
話されても「動機だからそんなもんか」
くらいにしか思わないけども。
この１件から、気になって５西の
ベテランクラークさんは５東を覗くように
している。
ところが、いつもクラークのカウンターに
いないんだという。
走り回ってバタバタしているのかなと
思ったりしたんだけれど、どうもそうでも
ないらしい。
たまに４階西のぱんちゃんのいるカウンターの
前にあるコピー機にコピーしに来てるのね。
息抜きに来ているのか、上の階のコピー機が
使用中だからなのか・・・。
けど、ともかくいつもいないし、
５東の師長も仕事溜め込みすぎてて
なんだかんだいって看護師がやってるから
クラークがいる意味がない状態で。
師長に何も言わないで席を空けているみたいで
あてにされてない感じ。
例えシュレッダーに行くにもいつもの時間に
薬のカートを薬局やコスト（薬剤指示書）を
医事課に出しに行くのでも、
一言看護師さんや師長に声を掛けて皆行くし、
そうしないと看護師さんが困るしね。
なのにそれもしないのはちょっと問題じゃ
ないのかな・・・。
案の定、４東病棟の師長が４東の
自分の病棟クラークに
「ちょっと５東のクラークなんなの、あの子？
これじゃあ○〇さんが怒る筈だわ。
人に仕事を聞く態度じゃない！」
って言ってたそう。
だから４東のクラークさんが
ぱんちゃんが５東のクラークとチェンジと
いう話があるらしいとぱんちゃんから聞いて
忠告してくれたのですた。
「彼女、自分の都合の良い用に話を変える
傾向にあるから気を付けてね」
って。
ぱんちゃん、病棟にかかわる事でもあるので
自分の師長にそれとなく話を伝えますた。
一般病棟は確かに大変だし忙しいけどね。
だけど、自分から変えてとも思わないし
手伝おうとも思わないっす。
自分の仕事を覚えるのに精いっぱいですもん。
更にこのチェンジの噂の出所が
不思議ちゃんからだったということが
判りますた。
先日たまたまあった際に不思議ちゃん本人から
言われたのでつ。
「そもそも時短で働いている私が
忙しい病棟配属なのがオカシイのよね。
ぱんちゃんがフルタイム勤務なんだら
ぱんちゃんが一般病棟にチェンジすれば
いいのにね」
って。
いや、フルタイム勤務うんぬんっていうなら
ベテランクラークだってフルタイムの
正社員だし、仕事判ってるし、
４東だってフルタイムだけど？
って思った。
だから、
「どの病棟も忙しいですよ。
暇な病棟なんて無いし、それは外来の
クラークも同じですよ。」
って言ったんだけど。
そしたら不思議ちゃんからは
「まぁ、お互いに頑張りましょう」
って答えが返って来た。
彼女があちこちで言ってたんですね。
でなければ４階のうちの師長が
耳にするわけがないもの。
・・・これからどうなっちゃうんだか。
ちなみにこの噂はベテランクラークさんが
事務長に聞いてくれたそうで、
実際にぱんちゃんの面談でも話は
出なかったし、実際に事務長からの返事は
そんな話は出てないし、
そんな考えもない
と言われたそう。
なんともはや、不思議ちゃんに
振り回されそうな気配がしますな。
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