フジコ・ヘミング

彼女を知っている人はどれくらいいるだろう。
実はここ1年で有名になった方で、
ハーフの遅咲きピアニスト。
お年は知らないけど、60歳はとうに超えている。
彼女を知ったきっかけはＮＨＫで彼女の特集番組を
放送したのを見たのがきっかけ。
ネコが大好きで10匹くらいは飼っている。
グランドピアノの上にネコを乗せながら
ピアノに向かう。

菜食主義者でお肉は口にしないと
確か言っていたと思う。
この番組がとても好評で、
後にビデオとＤＶＤになって販売されている。

彼女はお母さんの影響で当時は
お嬢様の習い事と言われていた
ピアノを習う。
15歳前後で確か日本で注目を集めたと思う。

彼女はハーフだけれど
国籍が無いと確か言っていたように思う。
彼女はお父さんが北欧、お母さんが日本人のハーフで
お父さんを頼って北欧に行くも
国籍は貰えず、強制送還状態で日本に帰って来た
らしい。　・・・良くは覚えていないんだけれど。

ともかくピアノが好きで
ネコがあっちこっちにいて、家の中は「汚い」という
感じを受けた。

彼女は日本人やピアニストの多くが難儀するという
難易度の高いリストの「ラ・カンパネラ」が得意という。
「カンパネラ」とは教会などの鐘の事。

若いピアニストや熟年ピアニストは
軽快な鐘の音を表現するのに対して
彼女は全然違う音色をかもし出す。

「あたしはね、今にもぶっ壊れそうなラ・カンパネラが好き。
　そういう鐘があっても良いじゃない」

と言う。
何だか凄く感動した。

今日、某番組で彼女がテレビに出た。
お家の中はＮＨＫで見た時よりは綺麗だった。
でも、相変わらずネコはたくさんいた。（＾＾）
「フジコさんにとってピアノとは？」
と聞かれ、迷わず
「ネコを世話する手段」
と答えた。　何かに捕らわれない彼女の考え方は
凄く好き。