気分刊日記

2009年05月10日(日) 思えば遠くへ来たもんだ

日本国内は中学生の時に修学旅行で行った京都が最南端なんて言っていたのは何時のことだろう。何の因果か30過ぎまですっと実家住まいで一人暮らしもしたことが無かった様な人間が、今まで縁もゆかりも無かった大分県は別府でいきなり一人暮らしを始めて1か月が経った。

昨年末付で仕事を辞めて、何となく気になってちょくちょく調べていたいた竹細工の学校の試験を受けたのが2月。ダメ元、受かれば1年間失業保険もらいながら興味の有ることが出きる(けどその後の進路はかなり厳しい)。とは言え、全く自分に自信がない半生を生きて来たので、今回もちょっとした小旅行気分で大分にいったつもりが、なんか受かっちゃって・・・。それから準備でドタバタして3月にまたちょこっと来た際に、慣れない物件選びをするにあたり使えない不動産屋に入ってしまい振り回されて胃が痛くなったりもした。

半ば諦め加減で家の契約をまとめ、出発の2週間前に業者を手配。昨年から続けていた紙媒体やいらない物の処分もすすめつつ、送別飲みの合間を縫って引っ越しの準備をするいい加減なことをしていたら、観に行こうと思っていた「フロスト×ニクソン」「フィッシュストーリー」「ウォッチメン」「REPO! レポ」etcは結局観れずじまい。映画も漫画もCDも自制するつもりで行くので結構後悔しきり(それにミニシアター系映画は大分に殆ど来ないと思ってた)、さらに片手間に詰めた荷物は開いてみれば足りない物ばかり!

こちらについた初日は、まだ荷物が届いてなかったので夜の寒さを凌ぐため取り敢えずゲストハウスに一泊。翌日、荷物が届いても殆ど衣類なので、ものの1時間程度で引っ越し完了。新居はフローリングだけど、ベッドもソファーも無いので使ってなかったラグを持って来たのはいいが、こいつがくせ者!これ使うと埃が増えて物凄い綿ゴミを排出するから封印していたんだよなぁ・・・わかってはいたけどやっぱり凄い。

学校も始まり、引っ越し当初は中古家電の手配や足りない物を探して100円ショップに通って生活を落ち着かせるのに精一杯!細かいものもぼちぼち整い、友人宅で余っていた炊飯器を送ってもらい(これも引っ越しの時に気付いていれば送料かからなかったのに;)、ガスも開通して自炊の設備も整ったけどプロパンガスって都市ガスより高くつくらしいと聞いて少しビビる。めげずに弁当とか作り始めたが、いっぺんに作る量の調節が出来ていないので前日の夕食の残りを突っ込み、二食同じものが続く日々。あと、洗濯機と掃除機がそろっていないので、コインランドリー&100均モップや埃取りで凌ぐのが何時まで続けるか思案中。

学校の方は、予想通りのカリキュラムでは有るが、日々悪戦苦闘。刃物を使って竹を割り剥ぎするうちに手は切り傷やバネ指でボロボロ。それでも、さっそく同級生と飲みに行ったり男性陣だけの飲み会が有ったりと程々にコミュニケーションを取り始めて、さすがに訓練校ともなると社会経験有る人たちなのでそれなりに付合い易い距離感。

休みの日には別府市内を散策。でも全て歩きなので行ける範囲がせまい!つくづく田舎は車が無いと厳しいと痛感。せめて自転車だけでも用意しなくてはと思うが、光熱費などの金額を含めた家計のやりくりに、まだ見通しが立たないので6月くらいまでお預け。あと、月に1・2回電車で大分まで出て(20分程度)映画観に行ったりもするつもり。

36歳の誕生日を目前に控え、慣れない土地での生活のペースもやっと出来て来た。晴れた日には家からは別府の山々が見渡せ、別府タワーや海も見え、たまに船の汽笛が聞こえたりして・・・そして電車も見えるし聞こえる。人を招待する程広くはないし、女を連れ込には殺風景な家だが、取り敢えず1年の仮住まいかなとも思っているので満足できる環境が整いつつ有る今日この頃です。


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