言葉にしないとその瞬間の感情はすぐに忘れてしまうけど、言葉にすると逃げていくものがある、と思う。 というわけでメモ書き程度にしか残さない。 忘れたくないけど、変わるのも嫌だから。
自分にはそんな資格がないことを私が一番よくわかってた。 わかってたから、嬉しくて泣いたわけじゃなくて、それは本当に後ろめたい……申し訳なくて、それから酷い後悔。 八割がそれ。 でも残りの二割は、それでも少しだけ嬉しかった。 嬉しい、という言葉は違うね。そんな言葉じゃない。 だけど、私はそれしか知らない。言葉は不自由。
作家志望のくせに(苦笑)
申し訳なくて嬉しかった。 それと。
ずっと好きだった子がやさしくしてくれたのがね、かなりきました。 好きっていうのが、なんというか、これはまぎれもなくコイゴコロなんですが、付き合う可能性がないからこその恋愛といいますか、そこまで近くなるのは望んでいない偶像崇拝なラブです。 私、V6のファンですけど、坂本さんと付き合いたいなんて本気で思ってない。むしろ、長野さんがそこまで近くにいたらこんなにときめかない(笑) だけど、握手会とかコンでの一瞬のリアルアクセスで気持ちがぎゅうって絞られる感覚は恋に近い。 そんな感じ。 私はリアルに男性相手に恋愛をすることはない種類の人間なので(あ、べつにヴァーチャル専門とかそういうんではないですよ、念のため)、男の子に抱く感情で最大限恋愛に近いのはきっとそういう。 やー。 私は基本セクションは照明で、去年の八月、今の二年生の新人公演のときにだけ小道具もやったんですよ。 うちの学年五人しかいなかったから、新人公演回すためには各人がいくつもセクションを兼ねないといけなかった。逆に一年生は十人近くいたから、相当きつかった公演でした。 で、そのときセクション小道具の一年だったのがオチアイ。 私が好きな子ね(笑) 劇場入りしてから、ほんと自分のホントのセクション、照明でいっぱいいっぱいで全然面倒なんてみてあげられなくて、とてもじゃないけど小道具やったなんていえない私に、それでも昨日、最後に手を伸べてくれたのが、これはほんとに嬉しかった。 申し訳なくて嬉しい。 うん。
私、けっこう普通にこの子のこと好きなんだなあと思った(笑)
あーでも、やっぱ文章にしちゃうとちょっと違っちゃうね。 何年後かにこれを読み返しても、きっと思い出せない。 留めておきたいのに消えていく特別とどうでもいい日常の繰り返しが人生なら、その特別の一瞬で死んでしまいたいと思うのは先月もそうで。 だけど先月死んでたら今日はないんだな、と思うと生きてて良かったとも思うのです。 過ぎた時間は戻らなくて、やり直しもきかない。 だからこそ、私は書くことに執着するのかも。 戻せない時間も、自分の創作世界ならばどうとでもなる。
なんだかなあ。
劇場入りの短い、一週間程度の間に、今までほとんど名前も覚えてなかった今年の一年生の一部と少しだけ仲良くなった。 今回ダブルキャストの、私がオペ担当したチームの主人公やったトモヤとヒロインやったカナコ。 最近の子はあんま人見知りしないのね、ていうかうちの学年が人見知りしすぎなのか(笑) ふっつーに喋るからこっちが吃驚だよ。
まあ、なんだかんだで、いろいろ思った十二月公演でした。 最後、の言葉を噛み締める。
自分のやったことは自分が一番忘れないんだって気づいた。 笑って喋ってても。 はしゃいでみせても。 自分のやったことの重さくらいは分かってる。 あーもう、参った。 だからアレには心底動揺した。 どんな顔してみんなの前に立てばいいのか分からなくて。
嬉しくて泣いたんじゃないんだよ。嬉しかったなら私は泣かない。
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