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世界中の不幸が ぜんぶわたし目がけて やってきているような気がした 光の差さない窓に 息を吹きかけ こすろうとした手を止めた くぐもった声で 助けを乞いながら 救いの日をただ待つ 首を垂れて待つ |
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わたしの準備は まだ終わっていない 濡れそぼる羽根は 空をゆけることすら知らない わたしの準備は いつ終わるのだろうか そもそもわたしの来た場所は あの遠い青ではなかったか |
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きみはなにさま きみはイカサマ イカサマなきみに サカサマにぶらさがって 真下に見ゆる世界をみてみたら ぼくの居場所は どこにもなくて ぶらさがる手に力がこもり きみがその手を振りほどく ほくは真下にまっさかさま 降り立った場所を 居場所とさだめるしかないようだ |
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きみのかわりは どこにもいないと きみではないひとにあうたび おしえてもらうまいにち |
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とってもながいシーソーと とってもみじかいシーソー どっちにのろうか? |
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雫は旅をする 獣のノドを癒したり 照りつける日の光に 空気に帰ったり 再び大河に流れ落ちてみたり 旅はいつも突然に始まり 突然に終わる それはとても静かだったり とても煩雑だったりする けれど いずれの旅も その雫だけの旅なのだ |
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午後の窓 柔らかな陽射しが落とす影 ぼんやりとまっすぐに伸びる それがきみの 命の残り火のように見えて 両手でふんわり抱き上げる 頬を舐める舌に 削られそうな肌の痛みを受けて きみといられる時間を きみごと抱きしめた そして ぼくの影も ぼんやりとまっすぐに伸びていた |
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羽化したサナギ 深化の苦しみ その先にしかない光 まだその羽の乾ききらぬのに ためらいがちに広げ 明日の中に居場所を探す |
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導火線に火をつけるための マッチを探しているのだけれど それがどこにも見当たらなくて 小さな子どものように ただただ泣くばかり そうしてるうちに 導火線が 涙で湿ってしまったわ |
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たいくつをほおばって 口の中でコロコロと転がす たいくつなんか 早くなくなっちゃえばいい 唾液をいっぱい出して溶かす 歯でコロコロと音を立てる しばらくすると たいくつの立てる音を 楽しく思えていて たいくつが あたしをたいくつさせてたんじゃないと気づく たいくつが舌の上でスッと溶ける瞬間 何かを手放す時のさみしさが じゅわっと心に広がった さよならって みんなこんな感じ |
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