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きみと見る果てしない夢の中
そこでしか
きみに触れることはできない
そこにしか
きみと心を通わす道はない


夢がさめて
引き返す場所がなくなったとしても
ぼくはこの
目をあけたまま見ている夢の中で
きみを抱きしめずにはいられない















    












どんなときも
自分の歩幅で歩くきみの
背中を見失わぬよう
小刻みについていく


湿った潮風に
乱れた髪を
撫でつけるフリして
太陽にかざした手
こんなに近くにいるのに
繋げない手
















    












結局
あなたとわたしは
「わたしたち」にはなれなかった
ということなのよね


これから先も
「あなた」と「わたし」でいるしかないなら
あなたとは無関係な他人でいたいと思うことは
さして我儘なことではないでしょう?















    











たとえあなたが
あの日のことを
きれいさっぱり忘れちゃったとしても
あたしは一生忘れない


あたしだけが覚えている記憶が
増えるだけだとしても
あたしの記憶の中に
あなたが幾層にも重なっていくのは
やっぱりうれしいことだから


あの日
差し出してくれた手の温もりは
あたしだけのものだったから















    











きみに憎まれるくらい
愛されたかった


少しも変わらぬ距離のまま
隣を歩くくらいなら…












    











そのことに気づくのに
どれだけの時間を費やしたのか
振り返るのもイヤになるほどさ


孤独なんてもんは
ちっともカッコイイもんじゃなくて
孤独を守ろうとしてた自分は
もっともカッコ悪いもんでさ


孤独が孤高の高みに昇れるまで
どれだけの時間 
のたうちまわらなきゃいけないのか
知らないまま 知り得ないまま 
低い孤独の中で横たわったまま


今 見えているきみの手は
ぼくを孤高へと押し上げてくれるかい?
それとも
ぼくの孤独を終わらせるものかい?















    











雨の匂いがする
濡れた髪と新緑と
冷えたアスファルトが
一息に交じり合って
ぼくを閉じ込める


もうじき
夏が
光と腐敗をつれてくる


その前に
雨に包まれて眠ってしまおう















    











きみとしか
見ることのできない風景が
確かにある


頬を伝う涙が
どれほど冷たく乾いて
あたしを震えさせても


きみとだけ
触れることのできる光が
あたしの歩を進ませる














    












ともするとこれは
迂闊な恋だったのかもしれない


心の隙間を少しも作らないように
夢や幻をギチギチにつめて
明日を迎えていたのに


迂闊な恋に足を取られて
ここから先へ進めない
















    












さみしがり屋のきみのための場所が
ぼくの中にはたくさんあるんだ


その場所を一つ一つ丁寧に
きみに示したとしたら
きみはここにいてくれるのかな














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