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かつて 一度でも
あなたと対等だったことがあるだろうか


わたしより
ずっと先を歩いていたあなたに
少しでも追いつきたくて
つかまえたくて
休むことなく走っていた
抱えた疲れに気づこうともせず
あなたという光を追った


あなたはいつも
わたしを冷ややかに見下げていた
それさえも
わたしには力になった


ある日
とても静かにやってきた終わりの中に
走れないあなたの姿を見た


そしてわたしは走るのをやめた
息を吸うことも出来ないほど
疲れ切っていたから
あなたの後姿すら見えなかった


今おもえば
走れないことが
あなたの抱えた弱さだったのかもしれない













    











笑っちゃうほど臆病なぼくたち
もう転んだりしないよう
そぅろり歩いている


行く先はいつだって不確かだから
優しさを確めずにはいられないんだ


だから 
身の丈以下の幸せで
充分満足しちゃえるのさ














    











ハラハラと散りゆく
残酷な花びら


振り切れず
静かに下ろす手



ほんとうは泣きたかったわたし













    












この恋は
何の準備もなく
突然に始まったことじゃない


始まる準備は
長い時間をかけて
ずっとされていたんだ
ぼくの預かり知らぬところで














    









きみが
ずっとココロに置いているそのステキな人を
忘れることができるというなら


ぼくだって
ずっとココロに置いているあのかわいい人を
すっかり忘れてしまえるさ


ぼくだけがきみに夢中だなんて
ワリにあわないや


そうしていつまでも
お互いの好きな人を
電話で自慢しあうんだ













    










きみを今も苦しめている痛みは
ぼくが与えたものではない


きみを苦しめてでも
傷となって残れる人に
胸苦しいほど
なりたいと願ってしまった


きみはおそらく
大事に抱えたその傷から
目を離すことはできはしないんだろうね













    










きみの求めているものが何なのか
わかってしまった


単純さを装った響きの中に
とんでもないフクザツを絡ませていたんだね


だからといって
きみの求めるものを
ぼくがあげることはできない


ぼくにはそんな権利も資格も義務もないから













    












はじまりは
ほんの些細な空気だった


言葉にしなくていいことさえも
挑むように顕わにして
それぞれ知らないところで
勝手に傷ついていた
無鉄砲で幼かったぼくら


時々 その傷を見せあったりして
一等賞を決めたがったりもしたけど
結局 みんな自分が一等賞だと思っていたもんね


すべてを言葉に出せなくなって
たくさんのものを失った今の傷も
あの頃みたいに堂々と見せることができるかい?
笑い飛ばすことができるかい?















    











あなたという人が
いつもわたしにとっての目印であることを
誤魔化さず
誇れるくらいになりたい


どんなに大切に持っていても
どんなに時間をかけても
縮めることが許されていない距離であるなら














    












あの時
あなたに触れなくてよかった


もし触れていたら
帰り道を見失うところだった
あぶないところだった


けれど


帰り道なんかわからなくなってもいいから
あなたに触れておけばよかった
何もかも
壊れてしまってもよかった


どちらを選んでも
後悔が残るなら











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