| 2003年08月03日(日) |
『SEEKER』(Random Encount) |
ぬらぬらと手の甲に張り付いて蠢く長い髪は 何か生き物のようで少し怖いなどと思う浴室。
いろんなものに目をつぶって 見なかったことにして生きていける 汚い大人になれ、あたし。 真っ暗なまぶたの裏に張り付いた残像は 時と共に薄くなっていくけれど 次に目を開けたときに見る目の前のそれは より醜いものへと成長しているだろう。
…それじゃダメじゃん。
“髪”とか“時と共に薄くなっていく”といったワードで 頭を気にする殿方にたどり着かれても、ここには育毛情報 はありません、あしからず<(_ _)>
*** *** ***
夕刻より、『カジュアル文学のススメ』管理人・ベス嬢と 待ち合わせ。高校卒業以来です、ドキドキ。
パッと見てすぐわかりました。 まぁね、わからなくなるほど長い時は流れていないよね。 まだ若いもん、うん。若いもん、うん。うん。
そして『Random Encount』さんの舞台『SEEKER』へ。
…すげぇ。らんかちゃん、飛躍的大出世! あたしゃ嬉しいよ(;_;)と勝手に母のように感動。 セリフ多くて大変そうだったよー。 かわいい衣装着やがってぇ!ちょっと羨ましいぞ。 また、似合うんだよな。らんかちゃん。
しかし多いなー、客演。 あと、二時間はちょっとツラかったかも〜。
あたしもリアルの世界でヒーローになりますっ。 と、思いました。
終了後、ベス嬢と居酒屋へ。
昨日観たと書いた『踊る大捜査線THE MOVIE 2』について、 実は納得のいかないところや不満なんかもあったのですが ここであんまり書くとネタバレになっちゃうし書かなかっ たんだけれど。その辺のコトを語り合えてスッキリしたぁ。
隣の席にいた人たちの会話が明らかにあたしと同業者で、 気になって気になってしかたがなかったです。 名刺を持ってたら、営業してしまうところでした。
「日焼け止めなんて塗ったことなぁい♪」なんて言ってる場合じゃ ない最近シミも増えてきた25歳(キラリーン☆)気が付きゃ8月 になってんじゃねーかチクショウメ今月で26になっちゃう汐です こんばんは。ごきげんうるわしゅう?
今宵の月はやたら濃い色の大きな三日月で嫌な胸騒ぎがしましたが 実際に起こったことは、チャリでこけかけたぐらいです。 チャリだけ倒して、あたしは無事です。どうも最近フラついてます。
*** *** ***
今日は朝から、以前に予約を入れていた薬物依存の自助グループへ 相談をしに行ってました。
予約を入れた時点では入院の予定なんて無かったので、すぐにでも お世話になりたいと思って、話を聴きに行くつもりだったのですが 状況っちゅうのは変わるもんですねー。
でも、収穫はありました。
更年期障害の出る時期に鬱が絡むとかなり大変なことになるとのこ とで、神経科や精神科だけじゃなく婦人科にも相談したほうが良い と言われました。 ホルモンパッチを貼るだけであっけなく落ち着く人もいるんだって。
やはり恐るべし、女性とホルモンバランスですね。
そんなパッチは生理前の自分も欲しいです。
薬物依存者本人のためのじゃなくて、家族のための自助グループも あるけれど、依存者になった子を持つ親というパターンがほとんど なので、逆パターンの楓菜さんが参加しても余計ツライかも知れな いのでお薦めできませんねー…と言われました。
すごくおっとりした口調でやさしく相談に乗ってくださってい人が 実は一度に何十錠も十何本も薬を飲むような依存状態を克服した人 だと聞いて驚いたり。だって、すごく普通の人なんだよ?
そこでもやっぱり「お母さんのことはちょっと置いといて、楓菜さ ん自身はちゃんと気持ちを理解して話を聴いてくれる人は一人でも いるの?」と訊かれました。
「あ…ハイ。それは大丈夫です(そのたった一人が難病だけど…)」 などと心の中で付け加えつつ。まぁ、それはまた別の問題だ。
「とにかくあなたはこれ以上親から、精神的にも金銭的にも侵入さ れないように気をつけてください」と言われました。
おっかしいなぁ。
どこからも「扶養義務が云々」「どうして娘なのに、そんな大変な 状況のお母さんと一緒に住んであげないのっ!?」というようなこ とを言って怒られない。時代は変わったのかな。
そんなに、あたしが既に参ってて、危なっかしく見えるんだろうか。 相談員の前で泣いたり興奮したりして状況を説明したことは無いし。 逆に淡々とし過ぎてて、すごく冷たい娘に見えてるんじゃないかと 思うんだけど…。それが逆に怖いかも。既に壊れてるように見えて。
あたしは…あたしは迷ってるし、闘ってる。親とも、自分とも。
単純に言うと、「やってられるか」という思いと「あたしにはもっと してあげられること、やるべきことがあるはず」という思い。
こないだ保険所でもらったパンフを読んでいました。
鬱病の人の自殺は、理屈じゃないんだって。
借金に苦しんだってリストラされたって、それはもちろん大変な事 だけれど、死ななければいけないようなことではないなんてことは 冷静に考えられる人にはわかるよね。 自己破産してもバイトでも、食って生きてく手立てはちゃんとある。
だけどそれが適切な判断ができなくなって「死ぬしかない」としか 考えられなくなるのが、鬱病なんだって。
本当に、病気なんだよ。 甘えや弱さじゃなくて。
こうやって書いていながらも、まだ「それでも甘ったれて注目を引 くために『死んでやる』って言う人がいる」なんて思ってるあたし がいることも事実です。うん、あたしは酷い。
だけど、日本では17分に1人が自殺で死んでるんだって。 交通事故死亡者の3倍の人が自殺してるんだって。
そして母を見ていて怖いのは、母がものすごく愛着を持って大切に していた物を次々と捨てていくこと。本人も半分意識が無いような 状態でなぜ捨ててしまうのかわからないまま、気付いたら捨ててる。
よく自殺者の兆候として、“大切な物を人にあげたり、整理する” というのがあるんだけど。そういうこと。
もちろん、本人がいちばん、わけがわからなくて怖いと思うけれど。
そしてあたしは、依存症や鬱の遺伝も怖い。
「あたしはあの人とは違う!あの人みたいなモノの考え方はしてな いし、あの人とは違うタイプの人間だ!」と、度々言い聞かせて自 分で立っているつもりだけれど、母が呪うように繰り返し「あんた は私の若いときにソックリや。考え方も身体の状態も、歳とともに 変わっていくものよ」と言うので、あたしは負けそうになっている。
先祖代々ガンで死亡した人が多いという人が「俺もきっとガンにな って死ぬんだ」と思ってしまうような感じで。
祖父と母が薬物依存で。最近“鬱と遺伝子の関係が発見された”と いうニュースを見て。あたしは少し弱気になっている。弱っちぃな。
だけど大丈夫。大丈夫。あたしは、大丈夫。
*** *** ***
午後は、『踊る大捜査線THE MOVIE 2』を観に行ってました。
一転して日常かよ。否、それもこれも日常だよ。
席が前から二列目でした。首痛ぇ。舞台挨拶なら特等席なんだが…。
ん〜…あたし的には、泣き所満載でした。 感情移入できる人物と出来事が多過ぎて、泣き通しでした。
たいてい感情移入できる登場人物というのは1名のような気がする のですが、この感覚は『ノルウェイの森』を読んだとき以来かも。
ここ数日のハナウタは、 ポケビの『Yellow Yellow Happy 』。 頭から離れません。
何故か毎回 ♪誰もほんとのことなんて教えてくれない〜 という中途半端なところから歌い出し、
♪もしも生まれ変わってもまた私に生まれたい〜 のところまで来ると「…そうか?」と 心の中で突っ込んで終了しています(ぉぃ)。
ポケビは結構、好き。 二枚目のアルバム、買ってみようかな。
ほんとのことを教えてくれないのは、意地悪じゃなくて 誰もほんとのことなんて知らないだけだということ悟る。
*** *** ***
お母さんが入院することになった。 精神科・神経科のほうで。
月曜の朝から一緒に入院先へ付き添うのだけれど、 お母さんは「日曜の夜から泊まりに来て、 月曜の朝そのまま一緒に行ってほしい」と言う。
母は、日曜の夜あたりに精神的な限界を迎える 予感を感じているようで、こう言う。
一人でいると、また救急車で運ばれてしまうかもしれない。 でも、楓菜がいてくれたら月曜の朝まで大丈夫な気がする。
私は正直言って、母と二人で一晩過ごすことは 身の危険も感じるから怖いしイヤだ。 また狂って包丁でも持ち出されたら、勝てるかどうか。
なので「日曜の夜は友達と会う約束をしているから」 と言って何度も断ったんだけど、 「そうか。イヤなのね。私と一緒にいるのはイヤなのね」 としつこく言われ、やや根負け気味でしたが。
彼氏に「…日曜の夜から泊まってくるかも」 と報告すると、許可が下りなかったです。
「それは、ダメ。何かあったら困るから。危ないから。 遅くなってもいいから絶対にこっちへ帰ってきなさい」 と強く言われました。めずらしく。
うちのカップルは、外泊を含むお互いの行動には まったく関与しない関係で超自由なので。 そういうことを言われるとは、かなり心配されてるなぁ。
「ほんとは携帯の電源も切っといてほしいくらいやけど、 そういうことはあんたにはできないだろうから…」と。
そんなわけで、心を鬼にしてもう一度断ります。
行って、殺されても後悔するだろうし。
行かなくて、自殺なんかされたら 「私が泊まっていれば制止できたかもしれないのに」 と、やはり後悔するんだろうけど。
*** *** ***
ハイ、ただいま。酔っ払い参上〜♪
会社の飲み会でしたっす。
しこたま飲んできました。 汐の“しこたま”は紙コップ一杯ですがね、えぇ。
いいの。それで酔っ払いまくりだから。 んで、心配されまくり。もちろん返事は、
「ぜんっぜん、らいじょうぶ☆」(千鳥足で)
まぁ、そんなわけで。今日は飲みたかったのですよ。 悪酔いしたかったのですよ〜。あははーん。
んじゃ、お風呂入って酔いを深めて寝るとします。
ではでは。
| 2003年07月31日(木) |
救いようのない狭い心 |
会社経営というのは、大きくすることよりも安定させること だけを考えてやっていくのがいいんじゃないだろうか。
大きくするために分割するんじゃなくて、 大きくなりすぎて分割しないと機能しなくなったときに 初めて組織分割すればいいんじゃないだろうか。
というようなことを思ったりしましたが、思ってる場合か私。
*** *** ***
毎日、しょうもないお家事情ばかりになっちゃってるけれど シスアドやTOEICのテキストもそれなりにやっていたりします。
心が何かに独占されて他のことには全く手が着かない ということは、あまり無いです。未来も日常も容赦なく来るから。
シスアドですが。
「“関係データベース”のところだけ捨てても、 他で点を取れば大丈夫ですよね?なんとかなりますよね!」
などと弱音を吐きたくなる今日この頃です。はぅ〜ん。
*** *** ***
お母さんがもともと働くのが嫌いなことは事実だけれど、 今現在とても働けるような身体と精神ではないこともまた事実だ。
それを、ちゃんと認めなくちゃいけない。 と、頭ではわかっているんだけれど。けれど…みたいな。
口には出さずとも「女だもの。働きたくないわ」って人は、 もし夫婦関係が上手くいかなくなって旦那に非があると思っても 一生夫に媚を売ってでも金蔓を繋ぎ止める覚悟は必要だと思う。
どの道、人生はサバイバルで、いいとこ取りはできないもので。 この世に生まれるということは理不尽の渦に飛び込むということ。 そんな感じなんじゃないだろうか。
ただし、全てをあきらめて生きていけという意味ではなく。
しかし、あんなふうに。
夫婦関係が上手くいかなかったのは全面的に夫が悪くて。 果てはあんな男を紹介した仲人が悪くて。 病弱な女なのに働かなくちゃいけないなんて世の中がおかしくて。
なんて、いつもいつも悪いのは周りで自分は可哀想で…って 堂々と口に出して言えるのが、なんだかな〜。 羨ましいようなそんなことないような。とりあえず軽蔑だけど。
まともなときの思考回路がそれだからなー。 ずっとそんなことばかり聞かされ続けるのはかなり苦痛で。 一緒に住むのは耐えられなかったりするけれど。
でも、最近はあれだね。
役所も無条件に「血縁なんだから一緒に住め!」って 押し付けたりしないものなんだね。ちょっとびっくりした。
いろんな家庭があるんだろうな。
距離を置くべき成員がムリヤリ一緒に住んでるせいで 殺人が起こったりもしてるわけだし。
去年、精神を煩ってからは。
「殺してやる」「死んでやる」の電話が度々来るようになって、 私もそりゃあ恐いし、だいぶノイローゼ気味になっていて。
見かねた彼氏に言われて、今度そんな電話がかかってきたら “脅迫罪”として弁護士に相談することにした。 もう個人では抱えきれないところまで来てると思う。
自分の母親相手に裁判起こして罪に処してもらおうって目的 ではなく。法的観点からお互いにとって良い何らかの措置を…。
もっと早くから何人もの人に
「電話番号を変えるなり、着信拒否を設定するなりしろ。 『あんたからの電話は迷惑なんだ。かなり参っているんだ』 という意思表示を母親に対してしなくちゃいけない」
と言われていたけれど、それがどうしてもできなかった。
あたしはやっぱり、まともなときの母に対しては ずっとヘラヘラと愛想笑いで対応していた。
お役人にまで 「あとは国で面倒を見るから。あなたはもう手を放していい」 とまで言われて、どこまでお人好しなんだ。
だけど、それはきっと…優しさではなかったんだろうなぁ。 ただの、あたしの、いつもの、悪いクセで。
どんな形であれ、 求められているものに対してサヨナラと言えないだけのこと。
そして。
一般的に言われる子から親への愛も、 たぶんあたしの中にも二割ぐらいはあるような気がするこの頃。
*** *** ***
即ゴルのお題『地球防衛軍』。 何か書きたかったけれど、書けなかった。
地球を防衛する者としては、まず最初の任務は 人類を滅ぼすことではないかと思うが、 だとしたら地球防衛軍ってのは誰がなるんだ? 人間ではないよな〜。
なんだかんだ言いながらも私がちゃんと いろいろ調べたり福祉事務所に行ったり 薬物依存の自助団体に問い合わせしたり してるのを知ってるくせに、 「死ねばいいと思ってるんやろ」なんて 延々言われたりするのは納得いかんな〜 …などと思いつつ。
感情に臨場感のある文章が書けないので 淡々となってるけれど、結構キてます。 (そ、それは物書きとして致命的では)
書き方だけじゃなくて話し方も知らない。 淡々と他人事のように状況説明するのは できるんだけどな。思いの吐露っての? そういう方法はどこで習うもんかねー…。 半日経ったら凝縮だか消化だかするしな。 無駄に器用だし、強いよ。あたし。
「無理無理。ほんと、もう、無理」とか 笑いながら言うし。どうなん?…いいか。
泣いても喋っても解決せぇへんねんから、 エネルギーの無駄遣いはするまい。 (そういうことではないよな)
私以上に私の気持ちを知ってくれている あのひとに、人生の早いうちに出逢えた ことを感謝します。神様。
夢見の悪い今日この頃。
世の中のどうしようもない矛盾のしわ寄せは 全部、あたしのところで飲み込んであげたい。
という、大いなる自己満足と逃げ。
を実現するだけの、強さか鈍感さをください。
*** *** ***
夕方。今さらながら母の通う精神科から連絡があった。
「お母さんの状況について娘さんとお話したいと思いまして…」
うわー。ほんま、今さらやわ。
だいぶ前に私が訪ねていって母親の状況を教えてくれと言ったときは 何も教えてくれなかったじゃん! そりゃ医者のほうも、家族に対しても守秘義務はあるだろうけどさぁ。
ますます悪化してどうしようもない状態になってから 医者側から「娘としてはどう思ってるのか」みたいな連絡されても…。 あたしゃもっと早くに医者と話し合おうとしたよ?
母親だって自分で通院してるんだから、通院する元気のある状態しか 医者は見てないんだろうし。 記憶が飛んだりすることなんて当然のこと本人は記憶にないんだから 自分から医者に伝えることはできないだろうし。
だから、ちゃんと伝えなきゃと思ってたのに。 取り合ってくれなかったじゃん!
依存症なんてそんな簡単なものじゃないのに 「頑張ってちょっとずつ減らしてね〜」って言うだけで、 入院の処置も取ってくれなかったし。 自助団体というものがあるってことも教えてくれなかったし。
なんなんだ、ちくしょう。精神科って。 愛はなくても、仕事はちゃんとしろー。
昼間っから掠れるような声でケータイの留守電に
死ねって言えよー。 殺したいんやろー。
わたしのことなんか 死ねばいいと思ってるんやろー。
言えよー言えよー言えよー。 言えよー言えよー言えよー。
死ぬ用意やったらできてるわー。 もうちゃんと買ってあるー。
死ぬところ見せたるわー。 見においでー。
おいでーおいでーおいでー。 おいでーおいでーおいでー。
というメッセージを二分半に渡って吹き込まれたものを 夕方に聴いてしまいましたが、恐くて電話できません。
そろそろ私の気も狂って良いかと…。
*** *** ***
…生きてました。電話に出ました。
振り回されるの、めちゃくちゃ疲れます。
| 2003年07月28日(月) |
ついでに住民税も払ってきた |
今日は休みを取って、福祉事務所と保険所に行ってきた。
福祉事務所は、母親の生活保護の相談をするために。 保険所は、母親の薬物依存と精神障害者手当ての相談をするために。
経済状態はまだ、保護を受けられるほど切迫していないことは わかっていたけれど、何か足がかりが得られれば…という目的で 今日は行くつもりだったのだけど。
行く直前にT氏から 「嘘をつかなくてもいいけれど、嘘も方便の気持ちで我慢しろ!」 とメールをもらい、苦笑する。
私のことをわかりすぎている彼は、そんなメールを寄越しても 私にそんな器用なことができないことも、きっとわかっている。
事態を大げさに話して泣き落としてお金を引き出すような 器用なことをできるほど大人じゃないんだな〜。
実際、「何かしら保護や手当てに繋がらないと困る!」という思いと 「あんなただの怠け者に他人様の血税がまんまと降りてたまるか!」 という思いがバカ正直に交差し、同情を引くような喋りができない。
それでもどちらの相談員も、とても辛抱強く聴いてくださって。
「あなたはまだ若いのだし、お金も自分の将来のために使わなくちゃダメ。 お母さんのことも、時々様子は見てあげればいいけれど そんなに一人で背負い込まなくていい。突き放して放っておいていい。」
と、福祉事務所の年配ご婦人な相談員さんと保健所の若い男性相談員さん 両方から言われ、なにやら少しホッとする。
ん〜…まぁ、「そんな無責任な!」って怒る人もいるだろうけど。 背負い込んで壊れちゃう人もたくさん見てこられたんだろうしね。
予想通り生活保護はまだ受けられないし。
精神障害者手当てなんてほとんど何も無かったから、 障害者認定を受けさせるほどの価値は無いし。
薬物依存から抜け出すような施設なり病院なりを 紹介してくれたわけでもないし。
結局、具体的には何一つ進んじゃいないんだけど。
え〜っと…良い社会勉強になりました。ってことで。いや、ほんとに。
昼寝して、夢を見た。
婦人科にて検査、妊娠発覚。
夢なので、 私の環境には子供を産むにあたって何の障害もない。
看護婦さんも先生も、 とてもにこやかに「おめでとうございます」と言う。
ベッドの上。複雑な気持ちで、ずっとずっと考える。 考えて考えて、私は先生に尋ねる。
「堕胎にはどんな方法があるんですか?」
説明を聴いて、また悩む。 悩んで悩んで、私は先生に言っていた。
「おろしてください」
夢だったけれど。夢だったけれど。 悩んだ悩んだ思考内容は、現実の私のものだったんだろうな。
恋愛とSEXに、どういう関係があるのかはわからない。
愛する男の子供が欲しいという感覚は、理解できない。
一つの人格と、逃げられない立場で真剣に向き合うのは怖い。
大嫌いな自分の血を引く人間なんて、増やしたくない。
おかしいな。あたしはやっぱり決定的に何かが欠けている。
*** *** ***
T氏の腫瘍が、1mm大きくなっていたと言う。 あと3mm大きくなると、覚悟が必要だとか。
やや自暴自棄になってはいるようだけど、 とてもよく自分を律していらっしゃるように見える。
強いなぁ…と思う。
だけど、きっと、そうではなくて。
壊れ方も甘え方も心の預け方も知らない人は、 いつも強く見えるものだ。
最近ではクローンのことなんかを語るときに 「それは神の領域。人の領域を越えてはいけない」 というようなことがよく言われるけれど、 人が人の領域を初めて越えたのはいつなんだろう。
あの空の中に入っていった日。
人が空を飛んだとき、というのが 人類の過ちの第一歩だったんじゃないだろうか。
人はもともと、前に進む能力は持っている。 地面を走って、前に進む能力。 それをよりいっそう速く速くしたいという思いは、 既に持っている能力を伸ばすことなので良し。
だけど空を飛ぶ能力は、人には一切与えられていない。 虫や鳥には与えられているけれど、人には無い。
「鳥のように空を飛んでみたい」と望んだこと。 他の種類にしかできないことを羨んだのが間違い開始。 人は鳥より偉いのではなく、種類が異なるだけだから。
あの空の中に入っていった日から、 人類の歩みは狂い始めたんだ。きっと。
…な〜んてことを 朝、あまりにも果てのない空を見て考えたのでした☆
*** *** ***
今日は土曜日だけど、なぜか出勤日なのです(T-T)
| 2003年07月25日(金) |
引っ越しした場合の住民税 |
やっちまったよ。
住民税払うの忘れてた。延滞料金取られるよ〜。
引っ越しをした場合は、前か後かどっちの市に 払うのかな〜?なんて考えて、ボーっとしてる うちに第一期支払いの期限が切れてた。六月末。
結局のところその年の一月一日現在に住んでた 市のほうに一年分全額収めるらしいね。ほぉ。
引っ越し前の市と後の市で何割かずつ分けたり しないんだー。…ってあたし、引っ越し何回目?
毎月ちょっとずつ給料天引きしてくれりゃなぁ。 自分で払うと一年分を四分割しかできないから。 結構痛いのよ、ン万円が。ン万円×四回かぁ…。 一度ぐらい一括でドーンと払ってみたいもんだ。
しかし考えてみりゃ、住民税ってあれだよなぁ。 物を食うでもなく土地を所有するでもないのに、 ただそこに存在してるだけで金が出てくんだぜ。 働けば働くほどたくさん持っていかれるんだぜ。
人の生活を支えるのは、げに不思議な制度なり。
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