かなしいうわさ
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2014年09月26日(金) |
ALBUM D’OR DE LA BIGUINE |
娘がハイハイするようになったので、部屋を大改革。 結果として、DJブースの真下に猫のトイレが配置されました。 かぐわしい薫りにむせびながらミックスするのもオツなものですが ウンコの上にレコードとか落とさないように気をつけます... なんかここ再開してから掲載してるジャケットの大きさがやばいですね。 勘が戻らなくてねぇ 今後は気をつけます ノ(´ー`) ORCHESTRE DE BIGUINE / ALBUM D’OR DE LA BIGUINE
気をつけました。 1930年代にキューバで流行った「ビギン」という音楽。 「おれわた」でカズ君に教えてもらって買いました。 『1966年暮れのある日、倉庫を改造したスタジオでラム酒を飲みながら一晩で録音された』とか書かれると興味湧かざるを得ないっすよ。 昔のキューバ音楽は「フィーリン」とか、古臭いけど強烈に新しくて格好良いものが多くて、 なかでも個人的にはこれが極め付けだと思う。 底抜けに明るくて、ときおりグッと切なくて、それでいて腰の揺れを止められない。 Quanticが今打ち込みでやってることと地続き、というか全く同じ。 クアンティックの「You Will Return」はもちろん、 デタミネーションズの「Under My Skin」とか ミュールトレインの「Almost Like Being in Love」と繋げてかかったらフロアで泣き踊ると思う。
コンピも結構な種類出てるみたいなので、今後「ビギン」掘ってみようかな。
音楽は求めるものを飽きさせないね。ほんとありがたい。 やなか珈琲のリキッドで作ったカフェオレを呑んで、おやすみなさい。
出勤時にカーティス聴くとカラ元気ではないやる気が湧いてくるし、帰宅時に聴くとやさしく疲れを溶かしてくれる。 若い頃は裏声で気持ちわりいな、とか思ってた。
南部サウンドはクソダルいなと思ってたし、 ブルース単調過ぎて飽きると思ってたし、 オールマンのフィルモアはテク垂れ流しだから敵だと思ってた。 今は南部サウンドファンキーなのにじわじわ泣けるし、 ブルース超スリリングで死ぬまで踊れるし、 フィルモアはどこまでも気持ち良い。 こういうのを、リスナーとして成長したとか言う人いるけど、 それよりも、経験と加齢からくる志向の変化だと思う。 歳とると魚や漬物が旨くなるのと同じ。それでいい。 歳とるのいいよ〜 Ry Cooder /Paradise and Lunch
図書館で借りたロック名盤ガイドで必ず出てきたライクーダーは高校生の俺には渋すぎて (だってパリテキサスのサントラとかが筆頭に挙がってんだもん、渋谷陽一この野郎) その後じわじわきて、40歳前にしてやんわり避けてきたこのアルバムまでやっと辿り着いた次第。 あぁ、わかりました、こうスポンジに染み込むようにジョワジョワ入ってくるね。 テックスメックスやハワイ、ブルーズ、ニューオリンズ、いろんな音楽のテイストが 「気持ちよさ」という価値観のもとにごった煮になってる。 ジャムバンドな耳で聴けば、気持ちよく大空へもぶっ飛べる。 意味わからないタイトルやジャケも「たしかに天国と昼メシとしか言いようがねえな〜」と思えてしまう。
あ、でもライのなかで一番好きなのは、ごった煮度は低めに スカッとヌケのいいブルーズをしみじみと演ってる「Boomer's Story」 あれは仕事から帰る時とかに聴くと、体の疲れがドバーっと蕩ける。
2014年09月01日(月) |
ハンバートと変なクンビア |
ハンバートハンバート/むかしぼくはみじめだった
キュートなところと容赦ない怖さが同居しているのがこのバンドの魅力だよなぁと思ってたんだけど、 「かわいさ」は残んなくてももう良いか、と吹っ切れたような、ド真ん中剛速球なアルバム。 打ちのめされた。 音楽的には依然ポップなフォークだけど、俺の頭ん中ではRage Against The Machineとかの近くの棚に置いてある。
Viento Callejero /Viento Callejero
うおーカッケー!燃える! ダラダラしたところが魅力のチカーノ・バットマンから ダラダラ成分を塩抜きしてダンス対応にアップデートしたような、適度にガレージな、踊れるクンビア。 ロス・ロボスがダビーなラテンやってる時に似てる。つまり最高。 永遠に腰触れるし、嫌いなわけない。 今一番ライブ観たい。
2014年08月29日(金) |
Sam Ahia /Sam Ahia |
Sam Ahia /Sam Ahia
渋谷タワレコでハワイの棚ボーッとみてて発見。 オールドタイムなハワイのスラックキーSSWと、リチャード・ナットを繋ぐ人 というような紹介のされ方だったので、衝動買い。結果、大当たり。 リチャード・ナットには所謂ハワイっぽさはほとんどないけど、 この人はあぁハワイで歌ってたら似合いそうだなぁ...と思わせるチルっぷり。 「これだ!」というキメ曲はないけど、イイ塩梅の曲が並んだナイスなアルバム かっこいい!じゃなくて、ちょっとダサい。適度にダサい。エエ具合のダサ味。 これから夏になったら、いや他の季節でも、たまに思い出したようにずーっと聴くと思う。 通販サイト見ると廃盤になってるけど、まだ店頭に1枚あったよ。お好きな方は是非。
ハワイものSSWっていまいち手がつけられないんだけど、どんな具合なのでしょう。 TONYとかアウディ・キムラとか、気になる。 アウディ・キムラはルックスも気になる。
娘が布団の上をゴロゴロ転がるのを直して、おやすみなさい。
2014年08月25日(月) |
Moreno Veloso /Coisa Boa |
妻、娘、猫をひたすら愛する毎日を経て、 広島の土石流で多くの被害者が出たり、日々発生する凶悪な事件をテレビで受けて 身を引きちぎられるようなつらさを感じるようになりました。 Moreno Veloso /Coisa Boa
ブラジルの至宝、カエターノ・ヴェローゾ。 その息子、モレーノ・ヴェローゾによる初のソロアルバム。 カエターノがメロウな気分に浸って、トロットロにとろけてる数枚に近い作風。 つまり、とてもいい。 カエターノの美声に敵うべくもないけど、どこか淋しげで、頼りなくも心にしみる、捨てがたい声をしてる。 魔法がかかったレベルの突出した1曲は無く、しみじみと良い曲が並んだ地味なアルバムになっていて、 その地味さが彼の雰囲気に合っていて、これがまたいとおしい。
ところで、最近同じnrtレーベルから出たLeo Tomassiniの「Arpoador」というアルバム、 よりトロトロカエターノに近い甘々な声質で http://www.nrt.jp/leo_tomassini/release_information_22.html (チェット・ベイカーやジョアンあたりも引き合いに出されてますね) 楽曲、演奏、アレンジ、全てにおいてすんばらしークオリティ、もう言う事ない名盤。 なのですが、 モレーノの隙が残ってる感じ、はかなげな感じ、そういったものに、より惹かれちゃうんだよな。 俺「地味」なアルバムが大好物だからな...ちょっと採点甘めかも...いやでもマジでいいです。 ところでラストに収録されているボーナストラック、はじけててメチャ格好良い曲(クラブで踊りたい!) なんだけど、アルバムの流れに全くそぐわず、超蛇足。でもいい曲。 カエターノがトロットロにとろけたアルバム、てのは例えばこれです。
今なら再発盤が1000円!タダみたいなもんだよウリャー
幸水を食べて、おやすみなさい。
2014年08月17日(日) |
よく聴いているアルバム |
Taxi Saudade /JA-BOSSA
買ってから必ず毎日聴いてる。 60歳の現役タクシードライバーのボサノバ。 めちゃくちゃいい。声がいい。本当にいい。 美声じゃないけど、この音にはこれしかないだろ、という声。 日本語でボサノヴァしてる人は、バタくさいか、オシャレ過ぎるか、歌謡曲ぽいものがほとんどで、 「それが良いんだよ〜」ということもあるんだけど、この人は全くそうではなく、 そのまんまなボサノヴァで...たとえばジョアン・ジルベルトを聴くのと同じように聴けてしまう。 この人の歌声には、本場ブラジルの老サンビスタと自然とシンクロしちゃったような味わいがある。たとえば、カルトーラとか。 歌詞はほぼ日本語。ボサノヴァの名曲を自ら日本語に訳して歌っていて、その訳もめちゃくちゃいい。 こちらも、名訳という感じでもない普通の言葉なんだけど、 キザで鼻につくよな感じもなく、オシャレさが全面に出た薄っぺらさもなく、おっちゃんの言葉そのまんま。 もう、こういうナマなまんまで迷いのない才能溢れちゃってる人には、かなわない。かなわないよ。 かなわないので、ひたります。
2014年08月14日(木) |
いろいろと、おれわた2013 |
ただでさえ放置していたここの日記ですが、 初の無職、転職活動、子供誕生等々で 更に更新どころではなくなってしまっていました。 ツイッターは留まらず流れていくところが性に合い、気に入ってそちらばかり使っています。 もともとここ読んでた人はツイッター嫌いな人もけっこういそうなイメージですが まぁそー毛嫌いせず、そういう日記だと思って覗いてやってください。 http://twilog.org/whistleman/norep でも、ここを始めたとても昔、「俺の感じたおもしろいことを多少は残して参考になりゃいいな」という 気持ちだったなぁと思い出したので、またここもぼちぼちと使っていこうと思っています。 まぁ、テキトーに。 ところで、娘は生後6か月になりました。 一人は全く苦にならない、というか、当たり前の状態でしたし 本当にテキトーに生きてきていたので、 そもそも自分が結婚するなんて思ってませんでした。 さらには子供を持つなんて思ってませんでした。 覚悟をきめてしまえば、大変ですが、それにも増して楽しいことばかりでした。 やってみるもんだなー、と思います。 妻も猫も娘もかわいいし家が楽しい、もう仕事終わったら一刻も早く帰宅したいです。 結婚したり子供できて夜遊びしなくなった人のことを「丸くなった」とよくいいますが まぁちょっとまってくれ。 そうそう、で、まぁ慌ただしいって話で、 「おれわた」すらも、いただいた投稿を更新するのに精いっぱいで 自分のを掲載できてなかったのです。 今更ですが、こんな感じで挙げておきます。 ■2013年に出たもののなかで良かったもの 藤井洋平 /Banana Games 前野健太 /オレらは肉の歩く朝 Blind Boys Of Alabama /I'll Find A Way DORIAN /midori 高木正勝 /おむすひ あだち麗三郎 /6月のパルティータ MARIA /Detox Allen Toussaint /Songbook ALEX CHILTON /ELECTRICITY BY CANDLELIGHT 奇妙礼太郎 /HOLE IN ONE きわわ /きわわのわいきき 夜のストレンジャーズ /BACK TO THE ROCK'n'ROLL WORLD Quique Sinesi /Live in sense of quiet guest: Carlos Aguirre 大工哲弘 /BLUE YAIMA アラゲホンジ /たからかぜ Mark Ernestus Presents Jeri-Jeri /Ndagga Versions 田端義夫 /『オース!バタヤン』サントラ 上2枚はいつまでもずっと何度も聴くでしょう。 藤井洋平はすごい、すごい程度の低いエロいこと歌ってて小学生ぽいのにめったくそ格好良い。 最高。みんなに気が付かれなさすぎ。届け!届け!! マエケンは好きなシンガーなのだけど、そこまで熱心に聴いてない。 でもこのアルバムはなぜか猛烈に刺さった。バンドの演奏がまたいいんだ。 うまいとか痺れるとかじゃなくて、いまそこにある若い音って感じで。 「きわわ」は、友部正人さんの息子がメインボーカル・ギターのバンド。 彼のポエトリーリーディング的な歌はとてもいい。持ってる人の声。 春一番で惚れて、フジロックの小さいステージで雨のなかでも観た。 じつはこの年のフジの俺的ベストアクトだったりする。 アルバムもいいです。スティールギターが爆裂するジャムバンド的快楽もあり。 ■過去作 Marie Bryant /Don't Touch My Nylons 渡辺貞夫 /MBALI AFRICA 古沢良治郎 /Racco V.A. /Sones De Santiago De Cuba Valdelomar-Dávila /DE FAMILIA: Pureza de una Tradición Vol. 1 Felix Casaverde /Guitarra Negra V.A. /Music of Indonesia 20 - Indonesian Guitars Steve Jordan /The Return Of El Parche Young Guardians Of The Flame /New Way Pockey Way Cecil Lloyd /A Night In Jamaica With Cecil Lloyd The Pazant Brothers /The Brothers Funk : Rare New York City Funk 1969-1975 MONGOL800 /etc.works2 大塚まさじ /月夜のカルテット Alex Chilton /Loose Shoes And Tight Pussy /High Priest パインズマインズ /サヌールの夢 V.A. /Jet Lag; 2 Rhumboogie Blues 二階堂和美 /にじみ 福原希己江 /おいしいうた Rocky Sharpe & The Replays /Looking For An Echo V.A. /Trojan TOWER Box Set Gladstone Anderson & Lynn Taitt & The Jets /Glad Sounds 小坂忠 /もっともっと 細野晴臣 /Heavenly Music 岸井明 /歌の世の中〜岸井明ジャズ・ソングス John Boutté /All About Everything キセル /凪 なんと言ってもMarie Bryant!1930年代の踊り子さん、なぜかカリプソソングをたくさん残してる。 山名昇氏がコンパイルした「Jet Lag」ていうオムニバスに何曲か入ってて、 それが、声がしわがれてて、かーわいいんだ。たまんない。ずっと探してたんだけど、SP盤がメインで 10インチなんかもたまにオークションで観てもほんと高くて。で、iTunesにアルバムがあったので、これで我慢。 ちょっと音割れてる気がするけど、がまん。アルバムに、個別で買える未収録をあわせた17曲、これ一生聴ける。 ■ハワイ枠。 Konishiki /Kama'aina Mele Genoa Keawe /Among My Hawaiian Souvenirs /Aloha To Aloha Grill Sonny Chillingworth /Sonny Solo /Sonny Danny Stewart And His Islanders /Song Of The Islands Jim Bob /Genial Hawaiians 1932-34 V.A. /Don McDiarmid, Jr. Presents: Hula Records' Hits! 小錦のこれは結構あなどれない気持ちよさ。カタコトな「風になりたい」絶品。 ジェノア・ケアウェは一番お気に入りのハワイ・シンガーになりました。 ゆったりできる「Among...」、がっつりアガれるライブ盤「Aloha To Aloha...」どちらもスペシャル。 ■ライブとか 02/23 「酒場音楽祭 vol 1」
04/06 goodtime
04/13 「酒場音楽祭vol.2」
04/20 奇妙礼太郎弾き語りワンマンライブ
05/4,5 春一番
05/17 コロリダスLIVE @
05/19 うっとりトワイライト
05/28 滝本淳助、久住昌之 @晴空
05/30 Irma Thomas @ビルボード
07/14 うっとりトワイライト
07/27-28 FujiRock
08/05 鳩間ファミリーライブ @こだま
08/27 鳩間ファミリー @芭蕉布
09/01 Salud!
09/15 劇団どくんご
09/16 ヒヴァヒヴァ・ハワイ @東京ドームシティホール
09/25 高田漣 フォーカデリック・アンサンブル @ビルボード
09/21 松竹谷清、ピアニカ前田、エマーソン北村 @キチム
11/11 Chicano Batman @月見る君を思
11/20 かえる目ワンマン @視聴室
12/11 Elvis Costello & The Imposters ”The Spinning Wheel Songbook”
祭りとしては「酒場音楽祭」が最高。イエイ。 まぁ、鳩間ファミリーにもってかれた一年だったな。
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