かなしいうわさ
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2006年12月16日(土)
スフィアンの愉しいクリスマス
NRBQの名作「Christmas Wish」を超えたね。 アメリカの宅録シンガーが、家族や友達のために書き溜めたクリスマスソングを5枚組でリリース。いやいやいやいや。スフィアン君が天才なのは判っちゃいるけど、流石にクリスマスソングばっかり5枚はきついだろう。どうせ内容もデモテイクみたいなもんばっかりだろ? ...とタカをくくっていたのだけど、下記アドレスでまるごと試聴しhttp://www.asthmatickitty.com/suf_xmas/suf_xmas.php たところ、「アラ、いいですね」の波が何度も押し寄せて来ちゃって購入。 有名なクリスマスソングが殆どなのに、オリジナルソングかと聴き紛う程に自分のものにしている。スフィアンのドリーミーな作風がクリスマスソングの祝祭的なムードとぴったり合っているんだろう。ゆるませるところはユルユルにゆるませてはいるが、要所要所でエッジもビシっと効かせているからダレないし。クリスマスに関わらず冬の間はずっと聴けそうだ。 とにかく、実になごめます。心をゆるませたいひと時のお供にどうぞ。 2枚目のhark!が特にいいなあ。
ご無沙汰してます。お元気ですか?俺は元気です。 ノロウイルス、ほんとうに大流行してるみたいなんで気をつけてくださいね。寝グソが止まらなくて彼女のナプキンをトランクスに装着する羽目になりたくなければ手を良く洗うことだ(´ー`) 「ファンク」が足りないなどと弱音を吐いたところ、掲示板にておすすめいただいた一枚。初代桜川唯丸 /ウランバンDx ああ、たしかにこれはすばらしいや。アフロビートとお経と童謡、いろんな音楽がぐったぐったと混ぜくり返っているけど、全く揺るがないぶっとい音頭の心。魂を根っこんとこからグワシと鷲掴まれて、ぶるっぶる揺さぶられる。そうそう、この震えこそが俺にとってのファンクだ。ダンス・ミュージックと言い切るにはボトムが弱いけど、そんな些細な事ではこの音楽の持っている太さは全く減じない。減じるかっつうの。ただベース太くして「肉踊らせる」だけの音楽はもういい、血もフツフツと沸かせてくれなければ。 アリ・ハッサン・クバーンもカバーしたアフロ音頭「さのせ」がまず凄いが、古謝美佐子もカバーした「黒い雨」すらも、静かな童謡にもかかわらず、太い。コロコロと転がるコブシがじわじわと染み入る。そして極めつけは、24分に及んで江州音頭・浪曲・クロンチョン・般若心経・聖者の行進...を縦横無尽に駆け巡る「唯丸節」。無自覚なトビっぷりが凄すぎる。サイケ過ぎて思わず逝きそうに..... じゃがたらや渋さ知らズ、ボ・ガンボス、ローランド・カークなどなどを好きにならずにゃいられない、魂の祝祭を求めるブラザー&シスター達よ。これは聴くべきだ。 日記の途中ですが、お願いです。 友部さん出演の「僕らの音楽」を録画された方。お願いします(;´人`) お願いします ひさびさにジャケ買い。宮沢昭 /木曽 ジャパニーズ・スピリチュアルの最高峰!! 和ジャズに精神性を求めるならば「木曽」!! という嘘クサイ煽り文句にも惹かれたことは確かだけど、なによりこのタイトル、このジャケ...木曽って...浮いてるし....空に.....曲名も1.木曽 2.浅間 3.白馬 4. 飛騨 って.... 最高じゃないか(;´Д`) こんなセンスに俺が抗えるわけがないじゃないですか! ということでイソイソと家に連れて帰りました。 聴いてみて吃驚、内容もすばらしい。煽り文は嘘じゃなかった。吉田達也ばりに手数の多いブレイキンかつドシャメシカなドラミング!柔らかにうつくしく鳴り続けるピアノ!ぶっとく支えつつ時にトリッキーなベース!日本的なフレーズがほんとに自然に表出しつつもファラオ・サンダースをも凌ぐ程にブイブイと唸りあげまくる熱いサックス/フルート! それらが、ぶつかり、混ざり、絡まり、静まる。 フリージャズではあるけれど、ピンと張る美しさが常にあり、奇跡のようなバランスが保たれているから、ほんとうに聴きやすい。 ジャケ買いがこれだけ大当たりだったのは久々だなあ。この前のアルバムもぜひ聴きたい、と思って調べてみたら、「いわな」 って、宮沢さん...しなやかな岩魚の写真のジャケット...曲名が1.いわな 2.河ます 3.あゆ 4.虹ます って....宮沢さんあんた最高だよ(;´Д`) このところポコポコ再発されている昭和の和ジャズも玉石混淆なんだろうけど、たまたま試聴して「うわーこれ日本のSahib Shihabじゃん!」とたまげて即買いした「松本英彦のモダン・ジャズ」 といい、この「昭和ジャズ復刻シリーズ」 には"玉"が多そうだ。ちょっと追っかけてみるか。某茄子も(わずかばかし)出るしな!
年末まで休みが無いぜうははははヽ(´ー`) ノ うはははははうんどどっぐていらああああああ
ウイルスは駆逐され、腸はビフィズス菌でみたされた。 早速カレー喰ってきましたヽ(´π`) ノウメェ トゥモロー・ワールド観てきたhttp://www.tomorrow-world.com/ 原題は"Children Of Men" 素晴らしかった。心臓を鷲掴みにされるような衝撃をうけた。ストーリー、プロットのすばらしさ。込められた思いの強さ。映像のものすごさ。 今年のベスト決定。みなさんも観てください。 人が死ぬ。死んだら痛い。辛い。でも死んでいく様が痛くも辛くもない映画ばっかりだ。「痛快」ですらあったりする。まぁそれはそれでいいのだけど、本当の死はやっぱり痛くて辛いんだから、それをしっかり描けている映画が少ないのはとてもおかしい事だ。映画の負けじゃないか。この映画の死は、とても痛く、辛い。あたりまえだ。あたりまえがあたりまえに描かれていること。その凄さ。そのあたりまえに翻弄されて壮絶なまでに荒んだ社会、良いだの悪いだのまで見失ってしまう程の絶望の執拗な描写。絶望のなかでほのかにたちのぼるそれぞれの生活と、人生。そしてそんな痛く辛い死と絶望の真逆として描かれる、18年ぶりに誕生した赤ん坊、その儚くも圧倒的な可能性。その立ち上った希望に注がれる皆の視線のあたたかさ。希望を忘れきった大人たちが一瞬にして可能性を取り戻す奇跡の瞬間の、これ以上ないような壮絶な描かれ方。 あれ、でもガンガン死んでいく大人たちだってひとつの生としては赤ん坊と平等のはずじゃん?あれ...?という、よく考えたらあったりまえな事実を、そっと差し出すラストからエンドロールの落とし前のつけ方。 (エンドロールで流れるジョンのあの歌の意味を、ほんとうにしっかりと理解することができたよ) 10年前には、多くの人が原因もよくわからず花粉症を患い、春先になったらこぞってクシャミして鼻水垂れ流している...なんてちっとも想像できなかったように、生殖機能がいっせいに失われるなんてこともあながちありえないことでもないなぁ。そしてそんな世界になったら、俺たちはこの映画で描かれているように激烈な勢いで荒んだり殺したり死んだりすることを、止められるだろうか。 観てください。頼むから。http://d.hatena.ne.jp/zoot32/20061118#p1 http://d.hatena.ne.jp/zoot32/20061123#p1 空中キャンプさんがここまで激賞するのはめずらしいな。いつも「けなさない」からこそ、逆に。http://d.hatena.ne.jp/pikao/searchdiary?word=%2a%5bmovies%5d http://d.hatena.ne.jp/pikao/20061122 ジョンの歌のくだり、その通りですね。
ウィルス性の胃腸炎にかかった。流行っているそうですよ。腹は痛くないのだがシモの方がかなり大変なことに。ひたすらヨーグルトを喰ってウィルスと戦う日々。 読者さんから嬉しいタレコミをいただいたので、とりいそぎ共有!http://www.kiyoshiro.co.jp/topics/index.html http://blog.soulsearchin.com/archives/001395.html >声も元気そう。 そうか、そうか... どんとも久しぶりに生き返ったし まぁ、なかなかいい冬じゃないか。2006おれ的わたし的ベスト 応募開始してみます。 よろしくどうぞ。 あ、腹痛え(´ー`) トイレ行って寝よう
年末にかけて、駆けつけたいライブが山のようにあるのだけど、仕事が大きく動き出しているのでそうそう時間が取れない。平日はほぼアウト。日常にファンクが足りねえ。足りないなら自分で生み出せば良いのだが、疲弊した頭と体でフォンキィなグルーヴを作りだすには俺はまだまだ修行が足りないようです。そこで無理やりに仕事に見切りをつけて滑り込んだのは会社から5分のブルーノート大阪。〜JAZZ FUNK EXPO 2006〜 Baker Brothers×Boston Horns 立ち見席4800円。中途半端にコジャレた内装と接客な店内にはよれよれの吊るしのスーツの俺はとても場違いやねコレ。 バーカウンターで並んでいると、前のビジネスマンぽい客がビールを頼んでおきながらビールが出てきたら「レッドアイっつったやろがボケ!」などとキレているので、「言ってねえだろがあ!後ろで聞いてたわ糞が!」と怒鳴る俺。いやいや、立ち飲み屋のおっちゃんか俺は、いけません、愉しい時を前に下らない事で心揺らしてはいけませんよ、心にファンクが足りないのでこういう言い草になる!冷静になって「ねえちゃんその間違って注いじゃったビール俺もらうわー」とひったくって、そそくさと立見席へ移動。 ほどなくはじまりました。まずはボストン・ホーンズ。Pヴァインから出たライブ盤は子気味良いファンクだったのでけっこう期待していたのだけど、うーん、ゆるい。これはゆるいぞ。良くない意味でのゆるさが。バンド全体にエッジがきいてない。ホーンを生音で聴かせようとしてベースの音が小さすぎるのも要因か。まぁでも疲れた体と頭にはちょうどよいユルさだったので、ゆらゆら心地よく揺れる。ウォームアップには丁度良かった。ジミヘンの「Cross Town Traffic」などやっていたので軽く合唱したり。 ボストン・ホーンズがひっこむと、殆ど時間を置くことなくベイカー・ブラザーズがお出まし。タイトなスーツに身をつつみヘコヘコがに股で登場し「マイドー」「オオサカ、マイドー」なんつって、ハハ阿呆やね。でも音が出た瞬間に変わる空気。太い。でかい。切れがいい。格好良い!よれよれスーツで踊りに踊ってしまった。ミニマルなフレーズを積み上げて大きなグルーヴを作っていくジャム・バンドも気持ちいいんだけど、このバンドみたいにトメやタメをじゅうぶんに生かして、小回りのよいグルーヴをビシッ!バシッ!と決めていくのも格好良いなあ。ゲラゲラ笑うんじゃなくて、気の置けない友人と話がバッチリ噛み合ったときに見せる会心の「ニヤリ」の気持ちよさ。あれがビシバシ決まりまくる、という状況を想像してもらえればいいかな。ああとても気分がいい。今夜のジントニックはうまいぜ。 それにしてもドラムが死ぬほど巧い。スタントン・ムーア@Galacticからブレイキン度をちょい引いて、浮遊感を増したような子気味良いドラミング。初期ミーターズの遺伝子がここに! こんな旨いドラムがあれば飯何杯でもいけます。 最後は両バンド混成でSons and Daughters of Liteの「Let the Sun Shine In」 のカバー!おおおお! これまた玉乱。とくに中盤の両バンドのドラムソロ合戦の時間には確実にファンクの神が降りてきていたよ。グツグツと煮えたぎるフォンキィを注入していただいた。 テーブル席に座っている奴らはライブも観ずにヘラヘラ談笑しながら2000円もするきしめんスパゲティをするするとすすっていやがるよ糞が、などと思っていたけど、ベイカーブラザーズが音を出した瞬間に総立ちになりやがんの。そしてライブが終わり客電が付いても一向に帰らず声をあげてのアンコールの嵐。ブルーノートに来ている輩などジャズを聴くのがオサレと勘違いしている糞どもとばかりと(ちょっと)思っていた俺が間違っていました(;´Д`) すみませんでしたあああ ファンク分を十二分に補給できたので年末まで頑張れそうです。
コーナンで買った電気敷布団があまりにも快適なので一日中寝ていた。今寝たいから寝る、のがいいんだ。怠惰最高。怠惰最高。 こんなのをとっかえひっかえ聴きながら。 秋から冬になると毎年聴きたくなるアルバム。布団にもぐりぐずぐずしていよう。もうタリラリラン。 サッチモはCD屋行ってもベストしか置いてないけど、じつは良いオリジナルアルバムがたくさんある。これは天使についての曲ばかりをあつめたやさしくやわらかなアルバム。 モーマスがフォークトロニカやっている2004年のアルバム。トロトロ。 オクノさんの朗々とした発音に、渋谷毅さんの伸びやかなピアノの音。部屋の空気が澄んでいく。 土曜日にふらっとタワーレコードに行ったら(嘘、休日はタワレコくらいしか行くところが無い)、杉作さんに似た人がいた。と思ったらやはり本人で、男の墓場プロの映画がDVD化ということでトークイベントをしにきたらしい。セックス!童貞!漢!という単語と、客の笑い声がタワレコじゅうに響く。良い。そんな漢気溢れるトークに煽られ、もともと買う予定だったタムくんのDVD を棚に戻し、DVDを2枚買い。 綾波のイラスト付でサイン貰った。 笑顔が素敵な人でした。鴨志田穣 /酔いがさめたらうちに帰ろう 相変わらず巧みではないが、少なくとも渾身の作品ではある。俺は常にそういうものを読んでいたい。 鴨ちゃんの本のなかでは一番良いと思う。俺もお酒には薬理効果ばかり求めてしまうし、堪え性もないから、気持ちがわかってしまいすぎるのかもしれないな。 最後にある「この物語はフィクションです」という文章が、あの部分にかかっていることを祈っている。おれ的わたし的2006年ベスト 今年も実施予定です。今年も俺の正月休みはこれですっ飛びます。質問内容は例年とおなじような感じにする予定です。 参加予定の方は考えておいてくださいね(´ー`) 2005年はこんな感じでした。