かなしいうわさ
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上半期ベスト
 1. Ronan o Snodaigh /Tonnta Ro
 2. Bush Of Ghosts /Remix
 3. Build An Ark /Peace With Every Step
 4. Joanna Newsom /Milk Eyed Mender
 5. Miceteeth /Baby
 6. Prince /Musicology
 7. Kim Hirothoy /Live Shet
 8. Alex Cuba Band /Humo De Tabaco
 9. Yoonkee /Asian Zombie
 10. 松永孝義 /The Main Man
次点 高野寛 /確かな光 有山じゅんじ /Thinkin' Of You Wilco /a ghost is born V.A. /Mento Madness Flying Rhythms /S.T. Moodymann /Black Mahogani UA /Sun cLOUDDEAD /Ten

スチームボーイ 俺は、ご都合主義だけどちゃんと夢と希望が含まれていてちょっとひねくれてる勧善懲悪な冒険活劇が大好きなので、とっても楽しめた。作画も音響も文句なく格好良いし、ストーリーもするりと判り易くて良い。エヴァ以降の非萌え系のアニメってストーリーとか構成とか難解にして、ほらアニメって高尚でございます、というところないか? 俺がバカなだけか? なんだかフリージャズばっかり聴かされているような気がする。俺はこういうビッグバンド・ジャズみたいなアニメが好きだ。主人公以外に「正義」の人はいなくて、全員ちょっとずつ腹黒いのも良い。そんなもんだ、あぁそんなもんだ。ストーリー以外も全体的にどこか垢抜けない感じがして、それは70年代に大友克洋がビンボー漫画ばっかり描いていた頃の垢抜けなさと似ている。そしてその垢抜けなさは格好悪くない。それがこの映画のオリジナルなところだち思うんだけど、それを「新しくない!革新的じゃない!」と不満に思う人は多いのかもしれない。いいじゃん新しくなくても。 「MEMORIES」で失望しちゃった人も是非劇場で。

松永孝義 /The Main Man 元ミュートビートのベースマン、松永さんの初ソロ。 でっかい音楽だ。今年聴いたもののなかでは一番でっかい。 かっこいいとか気持ちいいとか思う音楽はいっぱいあるけれど、でっかいな、と思う音楽はあまりない。例えばミュートビートは明らかに抗っている音楽だったけど、これにはそういう主義・主張が見えない。立ち向かいも抗いも包み込みもせず、ただでっかくそびえている。普通に演奏したら、でっかい音になっちまった、まー聴きたいように聴いてくんな、という感じ。
その他購入 Flying Rhythms /S.T. The Roots /The Tipping point Hair Stylistics /Custom Cock Confused Death Port Of Notes /Trace Of Dream
 Rockers (DVD) いちばん聴いている音楽はレゲエですと躊躇なく言えてしまう程のレゲー愛好家なのに、今までちゃんと観たことなかった。(「ハーダー・ゼイ・カム」も観てない...) 鋭すぎるナイヤビンギの演奏から切り込んでいくように始まり、最後まで音楽が鳴りっぱなしの騒々しい映画だった。その騒々しさ、やかましさがえらい格好良い。ストーリーは単純で特に言うことはないんだけど、基本的に出てる人みんなダメ人間、というか適当で、でも同じくらいいろんなことを大切に思っていたりする純な人達ばかりで、それがすっごく良い。レゲエ音楽が持つ黒々としたルードさと、キラキラした純さの理由が一寸わかった気になった。適当さと純さが矛盾起こしまくっているけども、まー普通そんなもんだよな。 そしてオチがまた適当で純で、いい! 「おい、起きろよ!表が宝の山だぜ!」 最高!

花輪和一 /不成仏霊童女 すげえもん読んじゃった。正真正銘のアンダーグラウンド。アンダーグラウンドという言葉はサブカルぽい権威や厭らしさが見え隠れしてキモチワルイけど、ここでのそれは「世の中の現存するけどふつう見えない世界」とかそういう事を指しているつもり。この人のマンガの世界は、うわー多分アンダーグラウンドなものやことってこんなのなんだろうな、と本当に思える。本当に思えるからこそ、滅茶苦茶怖くて滅茶苦茶楽しい。 混沌としていてそれでいて明快で、気持ち悪いけど気持ちよくて、ぶっとんでいて落ち着いている。スチームボーイではなくこっちを世界に誇ろう。
その他買物 雷蔵 /雷蔵参上 松永孝義 /The Main Man シオドア・スタージョン /不思議のひと触れ 吉田戦車 /山田シリーズ 1・2巻
青山ブックセンターが潰れた。お疲れ様(´人`) 俺はスカしてて好きじゃない本屋だったけど、本を好きな人がノビノビやってる本屋だなとは思ってた。潰れたことを責める気は全くないけど、ネットで悲しんでいる人が多いのを見るにつけ、好きなことをやる人は、というか好きなことをやる人こそ、ちゃんと稼いで続けていかなければいけないよなーと思った。例えばamazon。みんな失敗すると思ってたけどきっちり儲けてみんなに愛されてる。格好良い。 殺害塩化ビニールも潰れたりしてるみたいだけど、多分クレイジーSKB@バカ社長はひとりでも死ぬまで続けるよ。この人のやってることは正直しょーもないと俺は思うけど、この人は周りにどう思われようがきっとまだまだずっとしょーもない事し続ける。これはABCが潰れた話と全然違う話みたいだけど本当は同じだ。「好き」ってこういうことだ。好きならここまで。 しかし本屋さんには厳しい時代だ。本屋ってもともと利益薄いから、本は集客要素程度にしか考えていないゲオとかツタヤみたいな大型複合店が出てきたら、地場でコツコツやっている本屋さんなんてすぐに潰れてしまう。ゲオとかツタヤが本屋として面白ければそれで構わないんだけど、全っ然そうじゃないからな。んで、薄利多売の構造をやめるためとかいろんな理由でいずれ再販制も無くなっちゃうんだろうけど、その時に残れる「良い」本屋ってどのくらいあるのか。あんまり売れないけど「良い本」を出し続けられる会社や書き手がどれだけ残れるか。音楽業界もいろいろあるけど、こっちのほうが不安だったりする。ともあれ、俺らのような「好き」なことがある人は「好き」な事し続けられるために色々とがんばっていきましょうネ(´ー`)
フジロックのモリッシーがキャンセルになったりしている、けど、フジ自体に俺が行けない可能性が強まってきており、どーでもいい気分(;´Д`) というかトリとはいえフジに行く人でモリッシーのファンってあんまりいなさそうだし、大部分の人にとっては痛くも痒くもないだろう。トリがキャンセルになっちゃうということでフジロックのバリューが落ちちゃうことが痛いだけで。でもフジのバリューが落ちることを客が心配するってのもおかしな話だな。それだけフェスとして愛されてるということか。ぼくもあなたもフジロッカーズ!
安東ウメ子さんが亡くなられた やることをやられていたし、大往生と言ってもいいのではないでしょうか。お疲れ様です。
知らなかった 雷蔵が再発されてた

中学生くらいの時に、近所の図書館でCDを借りて驚愕した。OTOと一緒にライとかクロンチョンとかのワールドミュージックぽいことをやっている。が、このアルバムが凄いのはそこではなくて、あがた森魚ワールドが「陽」に振り切れちゃっているのが凄いのだ。はじめてあがた森魚の音楽にに触れたのがこれだった。最初は強烈な異物感に気持ち悪くなったりしたけど、慣れてくるとたまらない味が。キモカワイイ。すぐに廃盤になっちゃったので、ブックオフとかでずーーっと探していた一枚なので再発はうれしい。見つけたら100円くらいなんだろうけど、こういうアルバムって数が出回ってないから全然見つからないんだよね。 (同じようにTANGOSの「水田」も探しているので見つけた方は教えて下さい お礼アリ)
真吾2新曲
ソウルフラワー うたは自由をめざす
眠い。帰宅が3時だもの。眠い。なんとなく野球の話をしてもよいですか。 小学生の頃は熱烈なジャイアンツファンだったんだけど、子供心に渡辺恒雄の言動が気持ち悪く感じられて自然と心が離れた。肉屋でタダで後楽園球場でのハム戦のチケットを貰えることもあって、日ハムファンに移行して、今に至る。好きになってから優勝する気配もないけど、日ハムファンになったことに全く悔いはない。新庄は偉い。おやすみ。
9日の江豆町の感想を今見直してビックリした。酒飲んで殆ど寝て書いてたのでまるで記憶がない。バカドリルって何だ?
そうそう、選挙行きました?
今日は選挙行った後、夕方に兵庫湾周辺を原付で散歩した。兵庫湾はとにかく無人で巨大で広大で荒んでいて、怖くて楽しい。岸辺でぼーっとしてたら、野犬2匹に追いかけられた。こっち見てダッシュしてきた2匹は完全に狩りの時の目をしてた、自転車で行ってたら狩られていたと思う。今年一番怖かった。
 miceteeth /baby 俺が今一番惚れているバンドなので冷静な感想が書けない。まぁそこいらへんは割り引いて読んで。 いままでの中でも一番良いと思う。全曲まんべんなく「佳曲」揃いだ。代表曲に成り得るようなフックのある「名曲」は一曲も無い。でも、全曲が猛烈に切ない、佳曲中の佳曲ばかり。これは凄い。ポップスの魔法が根付いている。初期サザンオールスターズばりの魔法のかかり具合。 バンドの演奏も格段に良くなったなぁぁ。前作は演奏にいまいちコクがなくてインストの曲なんかは飛ばして聴いていたんだけど、このアルバムのインスト曲は楽しくもほろ苦くていい味出している。
 Rico /Wareika Dub ricoの名作「man fron jamaica」のダブ。プレ・リリースのみで殆ど市場に出回らず、中古市場でもんのすごい値段がついてたアルバム。今回、日本のみで初CD化。山名さんやるなぁ。でも、所詮プレ・リリースどまりの音源なので、音は正直言って期待してなかった。けど、これが案外良い。ラフで適当なダブ・ミックスが「マン・フロム・ワレイカ」というアルバムが持つ緊張感を良い具合に中和している。フニャったワレイカ。「マン・フロム...」聴いて気に入った人は買うべき。
 Nujabes /Metaphorical Music 良くできているのは判るんだけど、なんだかあんまり好きじゃないんだよな。
 小田扉 /団地ともお 2巻
1巻は子供のバカさがひたすらに楽しくて、ああこれならスピリッツ読者にも通じちゃうな、売れちゃうかもな、という感じだったけど、2巻はこの作者のもつわかりにくさとか淋しさが現れてきて、売れなさそう。1巻のともおは「俺もこんな子供欲しい!」と思ってしまったりするほど無邪気でバカたれで可愛らしかったけど、2巻のともおやそのお友達どもはなんだか大人だ。でも単純に大人びていたりするわけでもなく、子供かと思わせといてなんだか大人で、でもやっぱり子供という。うまいなぁ。泣けるし。あとこの人のオチのつけなさ加減は素晴らしいと思う。現実の世界でもいつでも綺麗なオチがつくわけじゃないからマンガという虚構の世界でも綺麗にオチつかなくたっていいじゃないの。オチがついてないというすがすがしさと、微妙な気分になる余韻は逆に素晴らしいオチになっている。ちゃんとオトしてる回もあるけど、オチてないオチでは「よその子になっちゃいなさいともお」とか凄え凄え。
 小田扉 /江豆町 こちらは、しっかり大人向け。この人のマンガは、所詮人間なんて独りで生まれて独りで死ぬだけ、だけど人と人は繋がりあっていないと生きていけないよ、ということが描いてあるだけ。バカドリル

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