かなしいうわさ
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俺は仕事柄昼に寝る人で、昼に寝る暦も長いので 昼間の外の喧騒には慣れっこになっている。 だけど、昨日は騒音で飛び起きた。 「キリスト以外に救いはない、信じるものは永遠の命を得る、信じないものは永遠の地獄に落ちる」 というような内容を 家の前でスピーカーで大音量でかけられればそりゃ起きるよ。
やったのはどうも「死後さばきにあう」とかの宗教看板のとこっぽい。 > 秋葉原とか新宿とか渋谷のワゴン街宣車は? > それも「聖書配布協力会」によるものです。ワゴン車にスピーカーを積みこんで聖書の辻説法、 > 掲げられているプラカードの内容はキリスト看板とほぼ同じです。車には中年男性3、4人のグループが乗り込んでいます。 http://24hour.system.to/jesus/faq.htm
しかし、この会が出している小冊子... すごいよ。 http://24hour.system.to/jesus/books.htm http://www.bluedragon.pos.to/kanban/paper/paper-index.html 笑える、ようで全然笑えない。
こんなもん見て、入教したり、神に対する信仰の心が養われたりすると思えない。 でも、当人たちは思っているんだろうな。大真面目なんだろうな。 真面目だからこの冊子とかキリスト看板とか所構わず行われるスピーカー説法とか街宣車とかがおかしいことが分からないんだろうな。 それはすごくわかる。
やっぱり俺は幽霊だとか超常現象だとか神様だとか悪魔だとかより、実在する「ひと」のすることが一番怖いや。
上記で既にリンクしているけれど、このサイトはとても興味深い。 基督看板 リンク先も必見。
【今日曲】 小沢健二 /流れ星ビバップ
iPodに、もうすぐ20GBの容量がいっぱいになるくらいに 手当たり次第にmp3を入れて、ランダム再生で聴きながら出勤している。 これがラジオみたいでおもしろい。自分の好きな曲しかかからないラジオ局。 曲間に、クレイジーケンバンドの「♪くれいじーけーんばーん」という 偽ジングルが入ったりするとますますラジオっぽい。 で、偶然かどうかよくわからないけれど、集中してひとりのアーティストがかかりまくる事がある。 そういうことがあると、ますますiPodが人格を持ってラジオのDJやってるみたいに思えたりする。 今週のパワープレイはオザケンの模様。 流れ星ビバップはオリジナルとライブバージョンとで今日2回目だ。
「薫る風を切って公園を通る、汗をかき春の土を踏む!」
 ・Charie Haden /Liberation Music Orchestra ソウルフラワーが日本語でカバーしている「平和に生きる権利」 (そういやシカラムータもフジロックで演っていた。ビールで酔いながらふらふらと踊ったっけ)を ジャズでやっているのってなかったかな、あぁそういえばチャーリー・ヘイデンのアレに入ってたっけか、 と思って注文して買ったのだけど、入ってなかったよ。勘違い。 確かめてから注文しろ、俺よ。
でもこれは凄くいいアルバムなのだった。 マーチングバンドみたいな音とフリージャズが絶妙な配合と配置で一枚に収まっている。 あまり他では味わえない感じの音。 元々フリージャズの人たちらしいので、ブオーとかピープピーとかチキチキチキチキ....とかって具合にメロディレスの瞬間も多い。 俺は垂れ流し(では本当はないんだろうけど)のフリージャズは好きじゃないんだけど、このフリーさには全く退屈しない。 退屈どころか、ユラユラと踊れさえする。どっしりとしっかりと、それでいてよく動き回るへイデンのベースに全ての音が導かれている。 おそらく、ヘイデンはただのベーシストとしてだけじゃなく、自分の音楽の編集者としても優秀な人なんだろう。 ぶんじゃかぶんじゃかと豪放に鳴り響くブラスの音となんだか懐かしいメロディは、どこかチンドンっぽくもある。 江戸アケミの口上も聴こえてきたりしそうだ。 それでいて洗練されている音や、時折入ってくる他の音楽の音色のサンプリングがDJシャドウを思い起こさせたりもする。 のは俺だけかもしれないが。 そして最終曲が... こりゃ、 すげえ....
検索して辿り着いたこちらのサイトを読んで リベレーションミュージックオーケストラ名義の2作目「The Ballad of the Fallen」、 ジスモンチと一緒にやったライブ盤「In Montreal」、 パットメセニーとのデュオ「Beyond The Missouri Sky」 あたりは聴かねば! と盛り上がる。
【今日曲】 Elliott Smith /I Better Be Quiet Now
 エリオット・スミスは自殺したみたいだ。 インタビューを読んだりするなかで、この人は生き辛そうだな、とずっと思っていたので、あぁそうか、と妙に納得してしまう。 まぁ死ぬ奴は勝手に死ねや、とも思う。 でも、やっぱりさ、ふざけんな馬鹿勝手に死ぬなよ、と思うよ。こういう人こそ長生きして、いつまでも大して変わらない音楽をやっていってほしかった。「若い頃は良かったのに今は落ちぶれたね」とか批判されながら緊張感のないふぬけた音楽やっていってもいいじゃないか、適当にやって楽に生きたっていいじゃないか。だらだらでもいいじゃないか。適当でも。 もし、やっぱり、適当にできなくたって、生き辛くたってずるずる這いつくばって死ぬまでいったっていいじゃないか。生きていてほしかった。「Figure 8」は落ち込んだ気分の時に聴きたくなるアルバム。心の中がしんとなりすぎるので、普段は全然聴きたいと思わないアルバム。で今聴いている。 ほんと死ぬなよ馬鹿野郎。 ありがとうまたな。
エリオット・スミスが死んだとファンサイトで発表されているのだけれど、 英語で長文なので死因等がよくわからない。 ファンサイト NME
 ・クボタタケシ /Neo Classics クボタタケシのDJMixが収録されたカセットテープ「Classics」は本当に良く聴いた。あー、やられた、俺のやりたいDJ、俺が踊りたいDJってこれだ、DJってこんなでもいいんだ、歌心、ダサかっこよさ、かっこいいかっこよさ、夜の楽しさ、昼の楽しさ、クラッシュ、ダブ、ジャズ、ヒップホップ、歌謡曲、センス、溢れる感情、とかがあって、しかも常に遊び心があるなんて! テープはスカイラーキンからシリーズものとして4本出て、それらは擦り切れるほど聴いた。安っぽいカセットテープが宝物に見えた。それを聴くようになってしばらくしてから、このサイトでやっていた「テープ交換」とか、たまに友人のイベントなんかでやっていたDJが、どんなにうまくいったとしても「あーあれもこれもクボタの真似だぁ」と思うようになってしまってうまくできなくなった。今でこそ、自然にやってクボタに似ちゃうんだったらそれでもいいやー俺は俺だからそれで全然かまわないわーと開き直れるようになったが、その頃は夜中に何度も何度もテープ作り直しても全然納得いかなくてゲロ吐いたりしていた。バーカ、だ。バカになっちゃう位クボタのDJは衝撃で、そして楽しかった。 で、この度メジャー入り。エイヴェックス。メジャーからミックスCD出すと、権利の関係で収録曲の幅が狭まってつまらないものになることが多い(特に日本でそれが顕著)のだけれど、このミックスはきっちりと良い。Dr.ジョンのピアノからゆったりと始まり、中盤は怒涛のアゲアゲで華麗で楽しくてすっとこどっこいで、後半はステッパーなダブでグリグリ。ダブ色が濃くなっているという変化はあるけれど、いつもの「音が楽しいと書いて音楽」のクボタ。すばらしい。
でもしかし。 これCDじゃないんだよ。CCCDなんだよ。今までクボタがやっていたミックステープってイリーガルだよな? なのに、メジャーでミックス出す時はCCCD? オール・ソングス・クリアードだからオッケーなのです? ライセンス取るためにスタッフ一同死ぬ気で頑張りました? だからコピーされて聴かれるのが嫌なんです? コピーしたり共有したりすることは法律に違反しております? 人にはいろいろ事情があるのです? 飯を喰うためにメジャーと契約しなきゃ仕方ないのです?自分は嫌だけど会社の方針なんです? 本当に本当に本当にお金が必要な時ってのも人間にはたくさんあるのです? でもさ。 狂ってるよ。
俺は買ったよ、予約までして延期になっちゃったの知らなくて発売日に買いに行ってCD屋で地団太踏んで、やっとこ今日買ったよ。発売前からCCCDであることは知っていたけれど、CCCDだからといってこれを買わないということはないよ。だって良いから聴きたいからさ。そりゃものとしては買いたくねえよ。でもこれも宝物だからさ。困ったよ。悲しいよ。情けないよ。まさかクボタが。まさか。あー。
ぶらり横丁で遅い夕食。 しょん横よりはライトな感じ。 串カツに砂肝にだし巻きとか。 あまりおいしくない。 けど、こういう適当な食い物屋で、適当に飲んで、適当に酔って、長っ尻せずに ちゃっちゃっと数軒はしごしたりする、そういう適当さの心地よさは感じることができた。楽しかった。 仕事途中の中抜けなので、全員ノンアルコールだったね寂しいね。
買い物。
 ・Can /Soon Over babaluma 怪作な快作「future days」の次。これも良いなあ。 心地良いリズムパターンの上でアシュラテンペルっぽいギターがキラキラひゃらりらーん。 ダモ鈴木は脱退しているけど、問題なし。 カンは全アルバム聴いてみたい。
 ・Elvis Costello /north 地味渋ここに極まれり。 ジャズバラッド集なんだけど、フックのあるポップな曲は皆無。ほんとに皆無。 クラスター&イーノくらいに。 地味渋好きな俺にとっては嬉しい一枚だけど、ネットで読む限りでは評判はあまり良くないみたいだなー。 国内盤のボートラ「Too Blue」だけが若干スゥィンギー。 良い曲なんだけど、このアルバムには邪魔。
 ・OUTKAST /The Love Below /Speakerboxxx メンバーふたりがそれぞれ一枚づつアルバム作って、2枚組としてリリース。 ビッグボイはブイブイと下品でPフォンキー、といつものアウトキャスト節。 アンドレの「the love below」が問題。馬鹿エレガント。 ラップしてねえしドラムンベースだしビッグバンドだしノラ・ジョーンズだし。 一緒に買ったウィーンの「チョコレート&チーズ」と同じ臭いがするぞ。ワクワクするんだ。
・ween /chocolate and cheese ・ミラクルヤング /ミラクルヤング ・ガルシアの首(DVD)
【今日曲】 Carmen Maki and Salamandre /空と陸の交わったところ
カルメンマキはじめて聴いた。凄い。
む さんありがとうございます、3枚目最高です、 PlastikmanもRobert HoodもSahib Shihabもdipも The Detroit ExperimentもhimもWilko Johnsonもヘアも 渋谷毅オーケストラもCarmen Maki and Salamandreも、 全て早急にCD買おうと思います。
Radio Clashの収録曲リスト Career Opportunitiesの掲示板より
1.ガンマンの祈り/『夕日のガンマン』サントラ盤より 2.Cuss Cuss / Lloyd Robinson 3.Hold Them / Prince Buster 4.Heart Don't Leap/Dennis Walk 5.Shot Gun / Jr. Walker & The All Stars 6.Out a sight / James Brown 7.Mexico / Lee Dorsey 8.Brand New Cadillac / Vince Taylor & His Playboys 9.Help / Bo Diddley <10曲目の最初だけThis is Radio Clash / Clash> 10.Rockers Station / Mikey Dread 11.Geronimo / The Pyramids 12.What Will Your Mama Say / Clancy Eccles 13.Walkin To New Orleans / Fats Domino 14.Blood On The Saddle / Tex Ritte 15.I Fought The Low / The Bobby Fuller Four 16.Crawfish / Elvis Presley 17.Old Fashioned Way / Keith Hudson 18.Tell Them / Delroy Wilson 19.Chain Gang / Sam Cooke 20.Clean Up Woman / Betty Wright 21.Lights Out / Jerry Byrne <バイクが、事故る音〜Al Capone /Prince Buster> 22.Brand New Automobile / Bobby Kingdom & the Bluebeats 23.Hijacked / Joe Gibbs Allstars 24.?
ジョーストラマーとポールシムノンによるFMラジオの録音テープらしい。 ぐわー!渋い!イカス! 彼らは本当にレゲエおよびブラックミュージックが大好きだったんだなぁ。 →Radio Clash説明とジャケ写(Career Opportunitiesより)。 このテープ、どなたかお持ちの方いらっしゃいませんか...
で、このネタを掲示板に投稿されていたあぐりさんのバンドのサイト「Pacinos」がとてもよい。すごくいい。 文章も、自身のバンドPacinosの音源もすごくいい。 メンバーでDJもされているようで、オンデマンドで聴ける「Radio Pacinos」がルードで刹那くて、これまたいいなー。 ミックスCDR買ってみようと思う。
【今日曲】 パチーノス /Bankrobber
ホームページにUPされている素人の音源ってあんまり気に入ったことないんだけど、このバンドはほんとにいい。 このクラッシュのカバーは抜群の出来だし、他の曲もすごくいい。 ライブ絶対いい筈。観たい観たい。CDが出たら即買う。 ♪おれたちゃ海賊だぁ
今週のテレビブロスに、メタモルフォーゼについてのレポートが載っていて、読んでいたら堪らなくなってきた。 メタモの前身だったレインボー2000は、最高に楽しかった。 夜の闇の中、ぼやーとねっころがって星空見ながらミックスマスターモリスの衛星ライブ聴いたり、サワサキさんのドランベでへろへろ踊ったり、アンダーワールドで走り回ったりしたものだ、ああ、あれは本当に楽しかった。 で、レポを読んでいるとメタモルフォーゼはフジロックが今はなくしてしまって、レインボー2000には確かにあった、適当さ、気持ちのいいほっとかれ方、絶妙な人と人との距離感をまだ持っているみたいなのだ。 うーん、来年は行きたい。行こう。行かねば。行きましょう誰か。SくんIくんTさんSさんRさん辺りどうすか?
以下TVブロス2003年21号22〜23P「メタモルフォーゼ顛末記」(岡本俊浩)より抜粋。
何時間座っていたんだろうか。記憶がかなり曖昧だったけれども、徐々に座っていたオーディエンス達が立ち上がり始めた。「何事か」と思い見回すと、夜空に微妙な変化が起こっている。デトロイトの3チェアーズがDJをするブースの彼方。僕らは勿論、周囲の意識のほとんどがそこに集中していた。そこには山の稜線があり、湧き出す雲がうっすらと見える。 「ああ朝だァ」 周りの誰かがおぼつく体を起こしながら言った。七色のスペクトルが、稜線と雲の輪郭を照らしていた。あれ程強烈に輝いていた星たちが、スペクトルに圧倒されていく。それを感じ取ったのか、セオ・パリッシュが鳥肌が立ちそうなヴォーカル・ハウスを投げかけた。低域を目いっぱい絞り、高域をドラマティックに開放する。彼十八番のテクニックが崇高な瞬間をさらにアジテートしていく。自分がいる場所が標高1200Mで雲の上だった事。 それに気付いたのは、崇高な暁が終わった直後だった
(以下は井上薫aka Chari Chari 談) 「俺はさ、クラブに行ってもDJをしに行っても、自分を俯瞰したくないんだ。でも、それは今難しいのかもしれないな。だから野外っていうのは、開放装置だよね。うん、幻想でも構わないと思うよ。人間ってさ、生きていく中で社会的な規範を守らなきゃいけない。でも、それが延々と続いたら堪らないよ。『壊れたい』と『自己規定』の狭間で悩むことは多いな。」 「宗教って言うと誤解されるかもしれないけど、『場』なんだろうね。音楽を聴くにしても何を聞いたら良いのか分からない。それにさ、生きていく上での圧迫感って年々強まっていると思わない? 監視社会〜資本主義の行き詰まり感って言うかさ。国家や社会も信じられない。パーティはそういう時代のある意味、『場』なんだろうね。少なくとも信じるに値する」
 ・Pharoah Sanders /Love in us all 何故かファラオ・サンダースのCD再発が続いているが、なかでもハイライトはなんと言っても世界初CD化のこれだ。 愛はそこらじゅうにあるよー!あるんだよー!!と、へたくそなボーカルで歌いまくり、登りつめていく『Love is everywhere』はまさに20分間の至福。 トラベリング・ウィズアウト・ムーヴィング! ジャケも素敵じゃないか。 一家に一枚家宝モノなのに初回完全限定生産だそうなので、絶対に買い損ねの無い様に!!
【今日曲】 Pharoah Sanders /Love is Everywhere
これから買いしばく予定物
 安田謙一 /ピントがボケる音 ―OUT OF FOCUS, OUT OF SOUND 安田ビルさんの本が出てた。 うぅ、高い、けど買うしか。
安田さんの文章は、なにに載っているどれを読んでも、どうにもこうにも安田さんなのですごく好きだ。 「rhythm and pencil」に寄せたジョナサン・リッチマンの文章は音楽について書かれた文章のなかでいちばん好きなものなんだけど、いま手元にないので抜粋できないや。
>ABCインターネットショップでお買い上げの方にはもれなく、本書に収録しきれなかった、 >著者コメント入りボーナステキスト(量もたっぷり!)もデーターでプレゼントします だそうで。 これはお金のあまりかからない販促として良い方法だね。
最近買いしばいたブツ
 ・菊地成孔 /スペインの宇宙食 すごく綺麗な生き様だな、と思う。 格好のよい人が格好をつけることって格好良い。
【今日曲】 Flamin' Groovies /High Flyin' Baby 10代頭はたまに聴きたくなる。ガッレージ・サウンズ。ルイルイなんかもよい感じ。

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