カタルシス
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2004年07月23日(金)  渇きの街 

今更ながら『ブレイド』を鑑賞

ノーマンの出てる『ブレイド2』を先に見ちゃってて 大まかな部分しか知らなかったんで 見なくちゃなぁ〜とずっと思っていたのですよ やっと実行に移せました

公開当時スティーブン・ドーフが来日してたのとか知ってたんですけどね〜 映画情報番組毎週見てましたからね〜 でも 全ッ然興味湧かなかったんですよね 作品的に(苦笑) 今回見たのも『ブレイド』が見たいというより フロスト(as スティーブン・ドーフ)が見たかった感が色濃くて… ゴホゴホ

妊娠中にヴァンパイヤに襲われた女性が産んだ赤ん坊が 成長してヴァンパイヤ退治をしていく話 人間とヴァンパイヤの能力を持ちあわせる彼“ブレイド”(ウェズリー・スナイプス)は 異常に高い身体能力と人間離れした治癒能力を誇りながら 定期的に訪れる“血”への渇望に悩まされている 人間と同じ速度で年をとり 銀や日光にも脅かされないため ヴァンパイヤの間では「デイウォーカー=昼間歩く人」と呼ばれ恐れられていた 日夜おぞましい存在の駆除に駆け回るブレイドは 長年の宿敵フロスト(スティーブン・ドーフ)の邪悪な計画を知り それを阻止すべく戦いを挑むのだった

はいー こんな話でした 本国で人気のコミックヒーローを実写化したんだそうです

ヴァンパイヤの弱点は 日光・純銀・ニンニク 十字架は無力だそうです まぁ十字架OKにしちゃうとお手軽になりすぎて収集つかなくなっちゃうからだろうと思います 雑多とはいえアメリカは一応キリスト教圏だから ロザリオ身に付けてる人がいてもおかしくないもんね

色々アイテムを使ってヴァンパイヤの退治をしていくブレイドなんですが そのメインになっている武器が銀製の剣 両刃なので“刀”ではなんですが 見た目の形は日本刀に近い細めの刀身でまったくの無反り それを背中に仕込んだ鞘に収めて動いてるんですが 背骨に沿って真っすぐくっついていて 頭の上に柄が少し飛び出ています 後ろ姿を見ると 重厚な漆黒の革製ロングコート …の首元辺りに穴が開いていてそっから にゅっ!と剣の柄が出てる

どうもカッコイイつもりらしいんですが 私の目にはその様子がギャグにしか見えなくて ウェズリーがシリアスな演技をすればするほど 可笑しいったらないのです だいたい あの長さで無反りの剣をまっすぐ背中に収めてたりしたら 抜けないだろ
忍者が何で斜めに背負ってるのか解ってるのかなぁ? 刀に反りがついてるのが何故なのか知ってるのかなぁ?

アメコミは無理と矛盾の宝庫です

最大の敵フロストは日焼け止めを塗って昼間の街を歩いたりします そんなヴァンパイヤも面白過ぎです(笑)
作品的にはやっぱりピンとこない映画でしたが 重箱の隅をつつくような見方をすれば なかなか楽しい場面が沢山でした あとはスティーブン・ドーフが演じたフロストの 色気なヴァンパイヤが見物だったのかな と 思いました

それからー 先に『〜2』を先に見た立場としては ブレイドの相棒ウィスラーがあのあとどうなってるのかが 全然納得いきませんでした! 更に今回の相手役?になってる黒人の女医さんは どこに行っちゃうのか ヴァンパイヤ側にいた東欧系の女性より断然綺麗でした 美人だわ スタイル良いわ カッコイイわ 『〜2』にも出せばいいのに〜

…とも思いましたが ノーマンがいれば他はどうでもいいや

結局そこに落ち着くのでした


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『私は「うつ依存症」の女』鑑賞

原作者エリザベス・ワーツェルのベストセラー自伝を映画化した作品です 主演のクリスティーナ・リッチが熱演しているんですが
かなりカルトです
なーんでこんなモン借りて来てんだうちの妹は(苦笑)

内容はタイトルまんまというか 鬱の女の子の病的な日々を綴ったものです あんまり気持ちは良くない

助演にジェシカ・ラング チョイ役にジョナサン・リース・マイヤーズ 役者的に目がとまるのもそのくらい クリスティーナ体型スリムです 無意味に裸になったりしてました
女優として演じ甲斐のある役だったのかも知れませんが 見る側にしてみたら何でこんな映画作ったんだよ というのが正直な感想 「鬱」に関わったことのない人には とっつきにくい話です 逆に「鬱」が解る人には共感が得られたりするのかも知れませんが 私には解りませんでした

原題は『Prozac Nation』Prozacは代表的な抗鬱剤の名称で Nationは国民とか国家とかという意味 「プロザック国家」とでも訳すんでしょうか? アメリカでは うつ病の人だけでなく「積極的にになれる・明るくなれる」 との理由から一般的なビジネスマンまでもが服用している薬だそうです

薬の力で人格が変わってしまう自覚を得ながら それでも一般的な生活を送るためには薬に頼るしかない
「私の目には薬局がドラッグの売人に見える 処方箋を持って薬を買いに来る客は みんなジャンキー」

ううーん 確かにそれは 一理あるご意見

良くも悪くもドラッグ大国USA(苦笑)

『渇きの街』1997年/日本


2004年07月22日(木)  スクリーンが回る キラキラ揺れる 

下北沢 BASEMENT BAR にてグルタミンライブ!
いつもよりちょっと早めの19:40頃出番

友人と早めに下北入りし イタトマで軽く食事をしてから会場に向かったら 丁度セッティング中でギリギリセーフだった(汗) あ 危ねぇ…

毎回思うにこのハコ 何か魔法でもかかってんのか?ってくらい 演奏がカッコ良く見える 聴こえる
ハリマオ然り Bahaha然り そして グルタミン然り

そして更に魔法でもかかってんのか?ってくらい 常連客の顔ぶれが少ない
たまたまなんだろうけど 何でこんな日に限って来てないのよみんな!みたいな感じ
ハリマオ然り Bahaha然り そして グルタミンも 然り(苦笑)

カッコイかったのに〜 見逃した人いっぱいいたハズだよ 勿体ない〜

今日は久々の『パラノイア』と『終わりなき世界』にビリビリときて 最近よく演る『研ぎ澄まされていく』のエッジが効いてて素晴らしくツボ! 
スゲー!スゲー!なにこれ 「カッコイイ」の他の言葉が見つからないよ それ以上の良さを伝えるボキャブラリーを誰か私に頂戴よ! わー うわー きゃー… (これじゃまるきりアホの子だ・。)

終わってからアンケートを書こうとして外に出たら 豪さんが来てくれたので 書くより先に思ったことを直接ベラベラとまくしたてた 暑い日に相当暑苦しいファンだと思ったけど 今日はこの興奮を伝えなきゃ帰れないと思ったから 暑苦しいのには目をつぶってもらおう(苦笑)

ライブハウスを出てすぐの歩道で話し込んでいたら 店のスタッフに「近所の迷惑になるのでここにたまらないでください」とにべもなく追い払われ 豪さん工藤さん我々の5人で駅方面に向かって移動 三叉路にあるコンビニの前まで来て話のつづきを始めた

何故だか途中で映画の話になって 最近面白い映画観た?と豪さんに訊かれた我々 映画好きの豪さんにススメられる映画なんて見てるかな?(汗)記憶をたぐってみる

「『ノッキン・オン・ヘブンズドア』は観ました?」
…ごめん 本当マジツボだったんスよ私(^^;)ゞ 男性向けかどうかは微妙な気がしたけど つい口からツルっと出てしまった

思いの外興味を示してくれた豪さんに 何故か少々後ろめたいものを感じながら 『es』を勧めときゃ良かったかな なんて次点策を練ってみたり(苦笑)

グルタミンのHPで見られる豪さんのひとくちレビューが面白くてよく見ていたので 彼のイチオシ映画が『マルホランド・ドライブ』だと知っていた私 まだ見たことのない映画だったので 豪さんが『ノッキン〜』を見てくれるなら 私は『マルホ〜』見てみようかなと 交換条件のような展開になってきた

最終的に私は 豪さん推薦の『マルホダンド・ドライブ』『レザボアドックス』の2本を
豪さんは 私が推した『ノッキン・オン・ヘブンズドア』『es』を
機会つくって観てみようじゃないか という話に落ち着いた

…後半前々ライブとは関係ない話してたけど まぁいいかな スゴイ良かったことだけは伝えられたし

おべっかでも世辞でもなく 本人目の前にしてあんだけ誉めたなんてのは 思い出すとこっちが恥ずかしくなってくるけれど 「イイ時は目一杯誉める」をモットーに「イケてない時はザクッと突っ込む」を裏モットーに 掲げて生きるワタクシ的にはまずまずなデキだったんじゃないかと 自負して帰って来たのだった


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〜余談〜
「昨日は香港映画観てました」
「アジア系好きだよね 韓国モノとかも観るの?」
「嫌いじゃないけど あんまり観てないですね」
「TVも? ホラ あいつとか えっと ペ様?


ペ様?


「豪さん それを言うなら“ヨン様”でしょ」

一同大爆笑! 確かに“ペ”さんですけどね(笑)

『ハートブレイク・ムービー・シアター』Bahaha Orchestra


2004年07月21日(水)  霊幻道士 

香港映画『トランサー -霊幻警察-』鑑賞

TSUTAYAの棚を眺めてて たまたま見つけた1本です ニコラス・ツェとスティーブン・フォンが主演だったので手に取ったら 吹替が松田悟志&萩野崇と書かれていたので ちと興味が湧きレンタルってきました
松田氏 萩野氏は 前々クールの仮面ライダーでレギュラーだった人達です(苦笑)

ニコとスティーブンと ちょっとだけどサム・リーも出てて 『ジェネックス・コップ』から4年振りの共演だったらしいです それぞれ育っていて感慨深し

ニコは骨太になった分 前回感じたような美少年度が下がっていて残念 「綺麗」からは離れちゃったけど男ぶりは上がったと言っておきましょうか

スティーブンは短く刈った髪がとてもよく似合っていて◎! 往々にして長髪というか 半端に長い髪型の役が多いので気付きませんでしたが これなら充分アイドルで通ります イケるイケる(笑)

初っ端にチョロっとだけ出てくるサム・リーは相変わらずのコミカルキャラ でもちょっと肉ついた?何かゴツくなってて意外でした 虚弱なガリガリ体型だと思っていたら いつの間にかしっかりした体つきになっていて… 嬉しいような残念なような(何故?!)

ストーリーはむっちゃ香港的 他の国には定着しないだろうって設定でした 何しろ「霊幻」ですから ハイ
キョンシーこそ出てきませんが 主人公は道士です 道士という表現もされていませんでしたが 彼らのやっていることは それそのもの 姿形やアイテムが近代化しているだけで 根底にあるものは昔ながらの霊力魂魄の世界 古い習わしをそのまま現代風にアレンジしたようなものでした

つまりはちゃちなオカルトです(苦笑)

あーのねー 設定自体は面白いと思うんですよ 天涯孤独の星の元に生まれた青年が 類い希な霊能力を活かして人間界と霊界の狭間で起こるトラブルを解決していくというね ベタなコミック・ヒーロー設定で

彼に関わる者は薄命の運命を辿ると占見されてから 極力誰とも関わらないように生きてきた主人公の もの悲しい身の上とか トランサーの仕事はペアでしなきゃいけないんだけど 同僚になっただけでも彼の運命に影響されるんで どうしても守護霊と人間のペアになってしまうとか めちゃくちゃなようで割とつじつまが合ってるところがスゴイ

や つじつまっつっても あくまで霊幻な話なんでね 一般常識のそれとは端から違うんですけど(苦笑)

主人公ヤウ(ニコラス・ツェ)は革製の黒づくめ衣装でお仕事をこなします どうもこれが制服のようなものらしいです ロングコートの中に霊幻アイテムを忍ばせていて 前をバサっと開くと内側に色々仕込んである みたいなオモロ服(笑)そしてその格好が『仮面ライダー龍騎』の登場人物・秋山蓮のしていた格好と瓜二つで大笑い 蓮は当時松田氏が演じてらっしゃいました 吹替はもちろん松田氏が主人公ヤウ!

一方のフォン(スティーブン・フォン)は真面目で実直 でも大らかで穿ったところのない好青年 一般警官だった彼はたまたま霊視ができる体質だったため 仕事中のヤウと居合わせたことから特警(トランサー)に興味を抱き 仲間にして欲しいと名乗りを上げてくる

魂再生の周期にあたる相棒(守護霊)を再生させてやるために コンビを解消したばかりだったヤウは フォンの申し出を受けて複雑な心境になるのだった

彼は天涯孤独の運命を背負っている
相棒にするということは その相手の死が近いことを意味するのだ

希望に燃え 人々の役に立ちたいと願う青年フォン
その純真さが かえってヤウを悩ませる

…なんか先が読めるでしょ?
だってコンビ組むしかないじゃん 2人が主役の話なんだから(苦笑)
そんで友情芽生えちゃうんでしょ? そんで更に悩んじゃうんでしょ?
ほうら クールに見えて実は人情味溢れてるヤウ本来の姿が見えてきた!

あとは最後をどうまとめるかがポイントよね

大筋は友情とアクション 間にはさまる淡い恋の物語 ところどころに散りばめられたバカギャグ
いいね いいね 実に香港チックなエンターテインメント 有無をも言わさぬ強引な展開も嫌いじゃない
難点を挙げるなら女の子が可愛くない 何とかしてよ 街を歩けば美人にあたる香港じゃない 他にもっと可愛い子いたでしょうに(不満)

霊が普通に見えちゃってる彼らの周囲には 外を歩いてる時も 屋内でくつろいでる時も 当たり前のように霊体がいるんです それらに対して さも普通そうに対応している様子が地味に面白い
しかも フォンは霊視ができるくせに恐がりで 突然現れる幽霊に驚いて腰を抜かしたりする そんなヘタれとシマりの加減が絶妙の 登場人物たちが魅力的で その他のC級具合には目をつぶってあげよう という気分になれちゃうんです キャラの強さは重要だよ(笑)

人間の涙は執着の証
霊の涙は愛と再生の象徴


少年の霊が 下の子を出産の際に母親が命を落とすと知り その霊を迎えに来るシーンで使われた言葉
母親の霊は病院の廊下で泣き崩れる夫を不憫に思い せめて子供だけでもと 夭逝した我が子の霊に赤ちゃんの体に入って生まれ変わるように言い含めます「お父さんを元気づけてあげて」と落とす涙
少年はその涙を手に 再び「生」の世界に生まれ落ちるのです

この言葉 名文句!
この後の展開にも関わってくる伏線になっているのですが とても自然に入り込んでいて「うまい!」と感心してしまいました
直接メインのストーリーに関わってくるわけじゃないんですが ところどころに現れる「普通にいる幽霊」がキーワードを運んでくるところなんかは よくできてると思います



変なところで手を抜くのやめようよなー 少年の霊が車に跳ねられるシーンなんて どう見ても人形じゃんかー(笑)他にも思わず吹き出してしまう演出がチラホラあって シリアスなんだかコメディなんだか って印象
アクションシーンでのワイヤー技術はスゴイくせに CGいまいち使いこなせてないよ もそっと頑張れ!

水鬼(水霊 …ちゅーか“水”の霊って何?)役のアレックス・フォン 『仮面ライダー龍騎』で萩野氏が演じていた浅倉にクリソツで爆笑 萩野氏はフォンの声あててましたが こっちの方が良かったんでないの?ってくらい 瓜二つ

なんなんだこの映画!(笑)

最後に特典映像のインタビューを見ていて気づいたこと
主人公の「ヤウ」って名前は本当の名前じゃなかったようです 通し名とかコードネームの類だったのかな?でも劇中の訳にはそんな説明いっさい出てきません

そこで考えた
「ヤウ」ってもしかして 漢字にすると「有」なんじゃないかしら?
つまり「存在する」ってだけの意味

とかまで考えて調べてみたら「潮」と書くらしい。全然関係なかったか(^^;)ゞ

『霊幻道士』1985年/香港


2004年07月20日(火)  Let's Go Summer Days! 

最高気温39.5℃だってよ…

異常だ! 異常だ! 異常だ!

陽差しを日傘で遮っても
熱を持ったアスファルトが 下からジリジリと何かを発してる
そんなん何で遮ったら良いのやら 半笑いで歩く速度を早めるのがせいぜいで
ソールの薄いサンダルなんて履いた日にゃ 足の裏低温やけどしかねない
こんな日に犬を散歩させてる人の気が知れないよ 肉球焼けちゃうよ アチチチチ…

ああ 恐ろしや 恐ろしや

何が恐ろしいって この暑さが自然のものじゃないってことだ
お台場や新橋に高層ビルを建てた所為で 海風が内陸に入ってこれなくなってるらしい
例えば埼玉の熊谷なんて 元々熱気のこもる地形の場所なのに その熱気を唯一動かしてくれていた海からの風が完全に遮断されて この世の灼熱地獄を現実のものにしているわけだ 暑がりの私が絶対に住めないと思う土地

香港 台湾 熊谷

京都も若干その気があるけど 春秋の季節の良さにほだされて我慢できるかも知れないから 候補には入れないでおく
香港と台湾は食や文化は大好きだけど あの湿度と気温は ありえない 言葉の壁以前に立ちはだかる 猛暑の壁 旅行も夏には絶対行かない 行っても外に出られない 意味がない

…何の話だ? ああそう「暑い」って話だ

自分が小さな子供だった頃 こんなイヤラシイ暑さに悩まされたという記憶がない 記憶にないんじゃなくて実際に気温はもっと穏やかだった

そもそも25℃以上を「夏日」30℃以上を「真夏日」という言い方から考えたって 昔は25℃で充分暑かったってことじゃないか それが最近じゃ30℃以上なんて当たり前 35℃以上の日を「超真夏日」なんて言うようになってるとか?
確かに「真夏日」を「超えた」暑さだけどさ 気温の高さにだけじゃなく その呼称そのものに気分が萎えるのは私だけなのか

「超」って 「ちょー」って響きが 何かね…(--;)

暑いのキラーイ 夏生まれだからって イヤなもんはイヤなんじゃい!

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『愛され作戦』鑑賞
ドイツの映画です 妹が「バカっぽそうなんで気楽に見れるかと思って」と借りてきたものですが バカっぽいというか ちょっとカルトな雰囲気漂ってたんですけど…(苦笑)

主人公の女性ファニーは妙齢を迎えているにも関わらず男運がなく 出会うのはゲイや妻帯者ばかり 仕事は順調だが縁遠いことを同僚に揶揄られる毎日に辟易している そんなこんなで自分自身を見つめるつもりか「死に方講座」なる奇妙な講習会に通い続けている彼女は ある日 集合住宅のエレベーターで 同じ階に住む奇妙な出で立ちの黒人青年と乗り合わせた

古い住宅のエレベーターは時々突然動かなくなり住人達を困らせていたが この時2人が乗ったエレベーターも電圧不足で動かなくなってしまう 暗闇で得体の知れない黒人男性と2人閉じこめられたファニーはパニックを起こしかけるが 突然奇声をあげながらエレベーター中を踊り回る男性に呆気に取られてしまう すると彼がダンスを終わらせた途端にエレベーターは動きだした 驚きを隠せずにいる彼女に それまで無愛想だった男性は白い歯をニッカリと見せて名刺を差し出すのだ

占い・お祓い おまかせください オルフェオ

それから数日後 半信半疑のままファニーは占い師オルフェオの部屋を訪れる この鬱屈とした日々から抜け出すための導きが欲しかったのだ

…うーん どこまで話のスジを説明したらいいんでしょう(汗)あちこちに話が飛んで主題が分らなくなる展開だったので 何ともかんともなんですが 箇条書きにしてみると

●オルフェオはゲイで ショーパブのステージに立ったりして日銭を稼いだりもしています
●集合住宅は老朽化に伴い修繕工事が始まり 新任の経営者が住民に挨拶に回ってきます
●新任の経営者は身なりの良い青年で ちょっとキザ 高級車に乗ってやってきます
●オルフェオは悩み相談をしてきたファニーに 運命の男性の特徴を挙げて「出会いは近い」と示唆しますが その特徴は全て新任経営者のことを差しています
●経営者に会って運命を感じちゃったファニーの恋愛アピールが始まります(この辺が「愛され作戦」かな?)
●色んなことがうまく行き始めて急速に友情を深めていくオルフェオとファニー
●でもやっぱりダメで文句を言いにいったら オルフェオの方も彼に捨てられてメルトダウン中 しまいにゃ家賃滞納で部屋を追い出されて 行くあてがないのでファニーの部屋に居候をし始める でも元気が出せないままそのうちよく解らない病気になって弱っていって 最後には消えてしまう
●よき理解者だったオルフェオがいなくなって心にポッカリ穴が空いてしまったファニー  相変わらず通い続けていた「死に方講座」で新たな出会いを得るものの 元気が出なくてその気になれず放置 しかしその相手がオルフェオの部屋に越してきた新たな住人だったことを知り 彼が引き合わせた運命と思って前向きに対処しようと心に決める

…これが全部です ネタバレぶちまけていますが どうせこんなマイナーでカルトな映画 誰も見ないでしょ(苦笑)

えー 疑問点を挙げますと オルフェオには本当にそういう能力があったのか 最後に姿を消したのはファンタジーだったのかトンズラこいただけなのか 悪い人には見えなかったけど ちょっと詐欺紛いな雰囲気も否めず 見方に困った部分です

途中で軽くロマンスった経営者の 後半の存在意義は希薄です ハッキリいって不要だったと思いますが ラストの1カットにはちょっと笑いました

『リード・マイ・リップス』の時も思いましたが どうして縁遠い妙齢の女性主人公には 子持ちなのにモテモテの女友達がいるんでしょう どっちの話でも子供を預けて男に会いに行ってるんだよなー… 奔放というか大らかというか

悪いことだとは思いませんが「不満に思うなら子守を引き受けるな主人公 そして独身だからっていつでも預かってくれると思うな友達 そんなん頼ってるんじゃなくて利用してるだけだろ」と思ってしまうわけですよ 頼みをきいてくれるのが当たり前だと思っている態度が小ムカつくんですわ 親しき仲にも礼儀有り 感謝と敬意が介在しなければ友人関係というのも怪しく思えてくるものです

ちょっと実体験とかぶる部分があるので反応しちゃうんでしょうけれど 「ありがとう」と「ごめんなさい」はその言葉自体はもちろんですが 意味合いまでが大事だと思うんですよ

って 一体誰に説教たれてんでしょ(苦笑) ← 答:例のあの人(今月の日記にこの呼び方で出てきてます)

『Let's Go Summer Days』BIKEMEN


2004年07月19日(月)  僕の肩をはねて 時間は振り返りもせず 

『恋の骨折り損?』2回目観劇

前回下手側の席だったのが今回は上手側で 別視点が楽しめて良し!
下手さ加減はおいそれと変わるものじゃないが それでも回をこなしてきた分の成長は見られたので まま良し
本日が楽日の所為かアドリブもポンポン飛ばしていて 勢い的には非常に良し
でも勢いつけすぎてカミカミだったのは 悪し!

今日同行の友人は夜の部(千秋楽)も取っているので 終演後は別行動 ちなみに彼女次の回最前列のど真ん中の席が取れてたようで(当日引き換えなので直前まで席番は解らない)相当興奮のご様子 そりゃ最前のど真ん中じゃ 色々見えるでしょう まるまる見えるでしょう(笑)

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私はその後 渋谷BOXXにて松ヶ下氏のバンドスタイル・ワンマンライブに参加 久しぶりにFC先行らしい番号のチケットが届いたので チケットを一緒に申し込んだ友人と2人で開場に間に合うように列についた が 予定時刻になっても扉は開放されず 結局猛暑の中20分以上待たされる

17:30開場/18:00開演なのに20分以上遅れて開場ってどうなのヨ? 新幹線とかで地方から来てる人途中で帰らす気?馬鹿ッ!

何を隠そう今回の番号は10・11!BOXXだったらギリギリ最前狙えるだろうと目算つけていたらドンピシャリ☆ 端から4〜5人目だったが最前列に立つことができた うおお この距離で松氏を見るのは何年ぶりだ?! にわかに盛り上がる私と友人

キャパ300くらいだろ?ってBOXXに一体何人詰め込んだんだか チラっと耳にしたところによると400入れたとか入れないとか?本当かよ そりゃ無茶だろ(汗) その割に前の方は列の前後に余裕があり 空調もガンガンにきいているので待っている間は自分の腕を抱えてブルブルしているような有り様だった 表との気温差は一体どれほどのものだろうか…

今回のワンマンはソロになってから初めてのバンドスタイルだ サポートの面々は ソロバイオリンにミオさん(岡村美央/バイオリニスト) ドラムにコッジー(児島英雄/ザ・カレイドスコープ) ベースにやま(山口寛雄/THE UNCOLOURED) ギターに可久さん(伊藤可久/千綿ヒデノリ他サポート) カルテットに桐朋学園の皆さん(1st・2ndバイオリン&ヴィオラは19歳の女子 チェロは23歳の男子・若狭くん/笑)という ファンにはお馴染みのメンバーが勢ぞろい
やまとコッジーは自分のバンド活動どうしたんだ?!って突っ込みたい衝動に駆られながらも かろうじて我慢する

えーと全部で18曲? だったかな 更にアンコール3曲 更更にWアンコール1曲という椀飯振舞いで 緩急取り混ぜた選曲も憎らしいメニューだった 実は白状すると今年月一で発売されている月刊CDを 買ったまま聴かずに放置とか何ヶ月もしていたので 今回演奏された曲の半分くらいは初めて聴く曲だったんだけれども 何というか 安心できる「松ヶ下節」で成り立っているので どの曲も違和感なく入り込めて全然困らなかったし かえって新鮮な気分で臨めたので 昔のわだかまりなど忘れて大いに楽しんでいたのだが 最後の最後Wアンコールで歌った曲が

『君と僕と約束』ってさ… アンタそんな伝家の宝刀振りかざされては 泣くに泣けませんが 私

この曲はブルーム時代のしかも割合初期の頃の作品だ 確か…6枚目のシングル かな?の それもカップリング
主に作詞を別所氏・作曲を松ヶ下氏が担当していた彼らにしてはイレギュラーな 詞曲共に松ヶ下氏の手によるものだ しかも現役バリバリの頃から名高い名曲

この曲 前奏なしで歌のソロから入るのだが その第一声を聴いた瞬間に「やられた!」と思った 体が動かなくなって 瞬きの回数が極端に減る そのくらいの威力は充分にある 今この瞬間での『君と僕と約束』だった

元々歌う人ではない松ヶ下氏がボーカルをとるようになったのはソロになってからのことで ブルームの頃は専らコーラス程度 大昔からの持ち歌があったにはあったが 滅多に披露されることはなく 基本的に歌わない彼のリードボーカルが意外と評判良いことに気づいたのか 頻繁に歌われるようになったのはロシアから戻ってしばらく経ってからのこと タイミング的には休止の日から数えた方が早い時期だ この頃になるとだいぶ歌い込まれているので そこそこ技巧的にも上達を見せていた

それでもそれはその曲に限った話であって ソロになったばかりの頃の歌といったら 正直お粗末なレベルだったとしか言い様がない そりゃそれまでメインで歌ったことなどなかった人なんだから仕方のないことだが ファンの立場で聴いても少々難ありな状態だった

そんなぎこちなさも回を追う毎にこなれていき 確実に上手くなっていくのを聴いていて 彼に別のボーカルは不要になってしまうのか…とうら寂しく思う部分もあったりなかったりで なかなかに複雑だった心境も 徐々に落ち着きを見せ 最近では素直に「上手くなったなぁ〜」と感心できるようになっていたのに

それなのに 今更それを歌うわけ?

今日のライブ 松ヶ下氏が担当するギター・ピアノ・ボーカルの中で 一番拙かったのは明らかにボーカルだ ワンマンで時間は長いし バンドスタイルということで月一ライブのように座ったまま演奏出来るわけでもないから 息があがるのも当然だし 伴って音程や声量がおかしなことになっても 仕方ないことだと思う それでも それなのに この曲を歌ったときの松ヶ下氏の安定感は驚くべきものだった

相当歌い込んでるんだ…

咄嗟にそう思った というか確信した 絶対歌ってたんだこの人 この曲ずっと歌いつづけてたんだ!

全く泣けてくる話じゃあないか 感動モノだよ本当 でも滅多に泣かない私は この時も残念ながら涙を流すことはなかった そんな柄じゃないのは百も承知だが 今回はそれだけが理由じゃない

松ヶ下氏があれほどの歌と演奏を聴かせているというのに 何故すすり泣くか!

感極まって泣いてしまうのは許そう 心境はいたいほどよく解る でも 歌い出しの一言で突然スイッチ入れたみたいに泣き出すのはいかがなものなのか 何か「泣き出すタイミングをはかってました」「私たちあなたの歌でこんなに泣いてるのよ」と主張してるみたいで ものすごーく萎えてしまったのだが… 私の見方が穿ち過ぎなんだろうか?

ぐしぐしと鼻をすする 嗚咽はかむ 咳き込んで しゃくり上げて…



うがーッ!ウザい!!
松ヶ下氏の歌に集中できん!!(怒)




アンタら彼の歌聴く気あんのか?! 泣くのには目をつぶるが 声を殺さんかい 声を! そこそこの価格のチケットを事前予約で手数料も取られて買って 暑い中30分並んで ものすごく楽しみにして

アンタらの泣き声を聴きに来たわけじゃないわい

解れ馬鹿ッ 泣くのがファンと思うのかも知らんが 涙を堪えるのもファンなんだよッ 自分家でCD聴いてる分にはいくらでも大声出して泣いてりゃいい でも今は違うだろ!っての

ブルームの後半から何が嫌だったって そういう変に芝居じみた行動をとる人達の台頭が目に余っていたところだったんだ 超良いライブだったのに つまらんことで一気に熱が冷めちゃったじゃないか

許すまじ!
許すまじ!!
許すまじ!!!



本当 松ヶ下氏のライブは 超良かったんだよ〜ぅ これは確か 絶対 間違いなく!
ありがとう松氏 そんでもって こんな心の狭い私を許してくれ…・。

『君と僕と約束』Bluem of Youth


2004年07月18日(日)  氷の国のノイ 

渋谷ル・シネマにて『キッチン・ストーリー』を鑑賞〜

第二次世界大戦後 家政学の専門家たちが 台所の効率化による経済効果に着目し始める
スウェーデンでは家庭調査協会が主婦の台所での習慣を調査して新製品を次々と開発していたが 1950年代初頭 さらに「ノルウェーとフィンランドにおける独身男性の台所での習慣」の調査に乗り出した

調査団の車には1台に1台ずつ寝泊まり用のトレーラーが引かれ その屋根には脚高監視台がくくりつけてある そんな奇妙な様子の車が何台も連なって国境を越え 左側通行のスウェーデンから右側通行のノルウェーに乗り入れて行く 元を辿れば始祖を同じくする民族でありながら 大戦中は中立を保ったスウェーデンと ドイツの占領下にあったノルウェー お互い心中に秘めた微妙なわだかまりのようなものがあるが 表面上は隣国同士 友好的な関係を保っている そんな状況下で始動したこのプロジェクトは果たして成功するのだろうか?

各被験者宅にトレーラーごと乗りつけた調査員は キッチンの一角に脚高な椅子を持ち込み 一日中その上に腰掛けて台所における被験者の行動パターンを観察し記録する といった地味な仕事を24時間体制で行わなければならない しかもこの実験の間 調査員と被験者はいっさい口をきいてはいけないし あらゆる交流を持たないことがルールとされていた 調査員はただ被験者の行動を椅子の上で見ているだけ 許されているのは ただそれだけだ

しかし被験者も調査員も人の子 毎日顔を合わせながら挨拶の一言も交わせないなどという関係が そういつまでも続くわけがなかった…
 
監督・脚本を務めたベント・ハーメルが実際にスウェーデンの家庭調査協会が1950年に発表した「主婦の台所での動線図」に強い印象を受け これをモチーフにストーリーを構築した ノルウェー&スウェーデンの合作映画です 淡々とした展開の割にテンポというか 「間」が良くて思っていたより退屈しませんでした そして予想通りのほのぼの感と滑稽さ(笑)

老齢の被験者と壮年を越そうかという調査員のぎくしゃくした交流の様子が 何とも微笑ましい 徐々に心を通わせるおじさん2人の関係は 被験者の元々の親友が嫉妬してしまうほどに温かく 雪と氷に閉ざされた国境を溶かしていくような穏やかさと強さに満ちあふれています

期待以上のものではありませんでしたが 期待していた分の満足はして帰って来ました 観に行って良かった(笑)

それにしても一番早い時間に行った所為か客が少なくてちょっとビックリ 自分らの前の席ほとんど埋まってませんでした…(^^;)ゞ あはは


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まったくの余談
被験者の元々の親友グラントを演じていた俳優さんを見て「…ノーマンっぽい」と言ったら 一緒に見ていた妹も賛同してくれました 意外!
昨日の今日だったので「誰でもかれでもノーマンに見えるんじゃないの?!」と言われるかと思った(^^;)ゞ ああ でも昨日のマーティンは認めてくれませんでした(苦笑)
グラント ノーマンが歳とったら あんな感じかな〜?なんて

『氷の国のノイ』2003年/アイスランド・ドイツ・イギリス・デンマーク


2004年07月17日(土)  Love's La bour's Lost 

劇団たいしゅう公演『恋の骨折り損?』観劇

舞台は戦国 織田信長と濃姫の恋物語を主軸にした時代劇風の芝居だが ベースとなっているストーリーは 1594-95年に書かれたシェイクスピアの喜劇『恋の骨折り損(Love's Labour's Lost)』である

織田信長に村上幸平 豊臣秀吉に綾野剛 明智光秀に唐橋充 この3人は前クールの仮面ライダーに出演していた いわゆる”イケメン俳優”というヤツで 彼らの出演がきっかけになっているという邪な理由が今回の観劇の裏にあることは 敢えて否定しない どうせミーハーだもんね

濃姫役に三船美香 あの三船敏郎の孫娘だってことは チケット手配の際頭の隅にあったハズなのに 実際に舞台を観ているときには全然思い出さなくて
「あの子一人で貫禄あるなぁ…」
と のん気な感想を抱いていたりした

ええと 前半は結構おチャラけた展開で イケメンさんファンのウケを狙ったようなあざとい演出もちょこちょこ入ってきて 気楽に笑える展開
後半は重々しく切ない倒錯が生む悲劇を披露していた

…悲劇?

あらすじくらいはと思って調べておいた『恋の骨折り損』はシェイクスピアの喜劇 だったハズですが?!

本来の『恋の骨折り損』は
気まぐれなナヴァールの若き王が学問に打ち込むためといって 彼に従う貴族3人と共に 粗食・1日3時間睡眠・女人禁制の誓いを立てる ところがフランス王の遣いといって訪れた王女と3人の侍女にそれぞれが揃って一目惚れ 誓いの手前堂々と愛を打ち明けることができず 各人内緒の恋愛ゲームに四苦八苦する様子を 面白可笑しく けれども知的さを保った展開で愉しむ作品である

最終的には4人とも求婚し あと一歩で大団円というタイミングで フランス国王の訃報が届き 王女たちは「1年間その愛を保つことができたら求婚を受けましょう」という約束を残しナヴァールを去ってしまう という「お預け」段階で終幕を迎えてしまう話だ

今回の舞台ではこの先が描かれており むしろこっちがメインといった風情だった
要するに オリジナルなんじゃん!(苦笑)

個人的にはシェイクスピアよりも信長サイドの矛盾の方がスゴく感じて 何だってわざわざこの時代というか 彼らに置き換えて話を作ったんだろう?と疑問に思ったので調べてみたところ シェイクスピアがこの作品を書いた時代を日本史にすり合わせると丁度秀吉の時代で「太閤検地」を始めた頃になる もしかしたらそのつながりに注目してのことだったのかも知れないが いかんせん無理が多過ぎた

濃姫の侍女に ねね(秀吉の正室おね/北の政所)と ひろこ(光秀の正室煕子)ってところからしてイキナリ「ありえねぇ!」と思っちゃったし
百歩譲って煕子は美濃出身だから流すとしても ねねの方は尾張出身だっちゅーねん(笑)

いや チラシ見たとき ひろこなんてまた随分マニアックな人を出すんだなと 感心したのだが(光秀は糟糠の妻である彼女の他に側室を持たず生涯一筋を貫いている) 人間関係全然違ってたし… ねねは有名だからいいけど あれじゃ煕子がちょっと可哀想だよ

そして終始耳についた「信長」と呼び捨てにしてる光秀(笑)これもまた ありえねぇだろってばよ 一緒に観ていた友人は「家臣には信長のこと“おやかた様”と呼んで欲しかった」などとこぼしていたが そこまで要求するのは酷というものだろう

そもそも信長が無血平和を目指すって段階で違和感があるし 歴史創作であるにせよ 暗殺に失敗してお咎めなしなんて それこそありえないしなー…

それに濃姫と信長結婚してないじゃん!あの奇人にこの妻ありな夫婦だってのに 何年も離れ離れに過ごして やっと会えたと思ったら死に別れかよ 濃姫78歳まで生きてるっつーのよ(1612年没) 秀吉よりも長生きだよ

ありえねー ありえねー…

ちなみにアーマード(スペイン人)は いきなりシェイクスピア版の人物そのままで登場 一瞬「誰?」と思った 伝教者かと…(の割にはナマグサ/苦笑)

面白いな ここまでメチャクチャだと かえって面白い いっそ潔いというか 何というか…

明後日また同じ舞台を別の友人と観ることになっているのだが 何だか今回でお腹一杯になってしまった感があり 微弱に不安が残る

せめてもそっと上手に演ってくれないかね 数人を除く出演者のみなさん方(苦笑)

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『I LOVE ペッカー』鑑賞〜

エドワード・ファーロング主演のハートフル・コメディ かな? 青春ドラマにもかかってくる内容かも…
監督ジョン・ウォーターズが故郷ボルチモアへの愛を表現してるとかしてないとか 言われている賛否両極端なコメディ映画です

ボルチモアの小さな町で バーガー店のスタッフとして働く青年ペッカーは今 母親にもらった中古のカメラに夢中だ 町のあちこちで出会う何気ない場面を撮っては 個展に飾る作品に仕上げていく
個展といっても職場の壁面を借りて展示するだけのささやかなものだが それでも彼にとっては自分の作品を町のみんなに見てもらえる 最高のギャラリーだ

いよいよ個展開催の日 町の人々がペッカーの写真を愉む中 N.Y.でギャラリーを営む女性ディーラーが彼の写真に興味を示し ペッカーに「N.Y.で個展を開く気はない?」と持ちかける
その場に居合わせた家族共々大喜びのペッカーが 家族や親友・恋人を連れてN.Y.へと乗り出すと 彼の写真はあらゆるメディアで評価され またたく間に一躍有名人に!

全てが順風満帆に見えていたペッカーの出世劇 しかし のどかな町ボルチモアで生まれ育った彼らに 段々とその名声が重荷となっていく

ペッカーの作品をどんどん売り込みたいディーラーと 有名になる前の生活に戻りたいペッカー達 彼らの利害は一致を見せることができるのか?


特別何かスゴイことが起きるわけでもないし 感動ストーリーが展開されるわけでもありません
何気なかったハズの日々が 何かの切っ掛けによって大転回してしまうというハプニングに 右往左往してしまう人心がコミカルに描かれているだけです あとはもう 登場人物達の個性がどれだけ立っているかって部分がポイントなんじゃないかと(苦笑)

エドワード・ファーロングは非常に可愛いらしかったです ペッカーという青年は 年齢的には大人なハズなんですが 思い切り無邪気な感じの男の子 でもちゃんと恋人がいて ひと通りのことはもちろん解っている一般的な青少年でもあります

恋人のシェリーを演じるのはクリスティーナ・リッチ 外見的には幼い印象が抜けない彼女ですが その姿に反する大人びた雰囲気を持つ 一種独特な女優さん

この2人が違和感なくラブラブ・カップル(笑)に見えるのが とても可愛い
ちょっとポヤっとしているペッカーと シャキシャキして勢いのあるシェリーの バランスが絶妙でナイスな配役です

古着屋を営んで ホームレス達と仲の良い母
プールバーを経営している父
自宅の脇にだしたドライブスルーのビーフサンド屋が大人気の祖母は 自作のマリア像に熱心な祈りを奉げる敬虔なクリスチャン
異常なくらいにお菓子が大好きな妹
ホモ好きでゲイバーで働くことに生き甲斐を感じている姉
ペッカーの家族はみんな個性的

いつもペッカーのモデルを快く引き受けてくれる親友のマットは気の良いヤツですが 万引きの常習犯で その手癖の悪さが災いして働き口が見つからないのが 悩みといったら悩みのタネ
その他にもペッカーを囲むボルチモアの人々は 気の良い どこかのんびりと構えた 個性的な人物ばかりです

年若い青年が何気なく撮っていた写真が アート界に一大センセーションを巻き起こす様子から「アメリカのアート批判」と受け取る評論家もいたようですが ウォーターズ監督はそこまで考えてないんじゃないかと 何となく思います 何というか彼の作品 お馬鹿映画ばっかりだからさ(苦笑) 何も考えてないでしょ?みたいな印象 あるんだもん…

この作品のタイトルで検索してみると沢山のレビューが引っかかりますが 本当にてんでバラバラな感想が記されています 個人サイトの感想とかスゴイ面白いです(笑) 結構メタクソにけなしまくっている人が多いんですが 私はそんなにキライじゃありませんでした

どうせ映画の良し悪しなんか解らないし 結局最後は個人の好みの問題でしょ イイじゃん好きでも嫌いでも 見方に間違いなんてありはしないよ 私も嫌いな作品はけなす方向でいかせてもらってますんで(笑)あくまでも独断と偏見のサイトだってご了承の上ご覧下さいましね

うーんと ペッカーが注目される切っ掛けになった1枚の写真に写っているものが本当は何なのか 実はこれが気になって映画を見たハズだったんですが 結局何だったのか解らず終いでした(汗)

何かねこの映画R−15指定入ってるんですよ 何で15禁なのか全然解らない バトロワと同じなんて信じられない 何が引っかかってんですか??
そこで「あの写真が実はヤバいものなのかも?!」と変な目算をつけてみた訳なんですがね サッパリでしたね 画面止めて色んな角度から見てみましたが 解らなーい もしかして私 監督の罠に引っかかったクチなんでしょうか…(^^;)ゞ

まぁいいや

最後は故郷賛歌にふさわしい大団円で締め 観賞後に何か残ったかと問われると「…何も?」って言うしかない内容のなさですが 無条件ハッピーな気分には なれるラストでした

意味なんてないんですよ 多分 「楽しけりゃイイじゃん」って そんな映画

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『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』を鑑賞〜

余命幾ばくもないと診断された2人の男性が 入院していた病院を抜け出して 見たことのなかった海を目指すのだが 病院を抜ける際に拝借した車が 金を運ぶ途中のギャングのものだったことから ギャングと警察の両方に追われるという危ない旅になってしまう それぞれに末期の難病を抱えた2人は 無事に海まで辿り着けるのだろうか

話は簡単それだけです 逃げて追われて 撒いて撒かれて 時折しんみり・じんわり・ほんわり
でも全体的なテンポが良くて 主人公の2人が病人だってことを忘れてしまうくらい賑やかしくコミカルな展開です

目的は役者でも監督でもなく ただタイトルが有名な歌と同じで棚で見かける度に気になっていたってことと ドイツ映画だってことと あらすじ見たら面白そうだったって理由から借りてきた1本だったのですが 個人的に激ヒット でして!

主人公の一人マーティン(ティル・シュワイガー)が見せる上目遣いが ノーマンに似てる!絶対似てる!! と思ってしまい 妄想止まらず…(結局ノーマンかよ) 相方のルディの底なしに穏やかなキャラがまた絶妙なバランスで隣にいるもんだから この2人のちぐはぐなコンビにツボ突かれてしまったのでした

彼らを追いかけるギャングの方もヌケてて笑えるのにヤボったくなく また 警官をかわすときも洒落を利かせるのを忘れない 命の終末を告げられてあそこまで陽気になれるかは別にして 1つのことに固執して どんな手を使ってでも達成させたいと願う想いの強さは 実際の場合と違いはないのかも知れない そんな風にも見られる映画でした

天国では海の話をするのが流行り

ドイツにそういう定説があるのか それともこの映画の中だけの常識なのか解りませんが 海を見ずに死んだら天国の話題に入れないぞ というのが根底にあって 海への憧憬を深めていく主人公たちの ひたむきさが何ともいえない雰囲気を醸し出しています いい歳をした大の大人2人なんですが まるで少年のようなやんちゃぶりです

イカンなぁ… やんちゃなオッサンには弱いんだよ 本当まいっちゃうよなぁ…(苦笑)

そんな訳で マーティン強力プッシュです (どんな訳だ!)

『Love's La bour's Lost』2000年/アメリカ・イギリス


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