「L.A.S.Ponder氏」の音楽カレンダー

2006年07月24日(月) 田辺秀樹著 モーツァルト16の扉

田辺秀樹著 
モーツァルト16の扉
小学館 1995年

を宇都宮市立図書館から
借りて読了。

小学館のCDによる
モーツァルト全集15巻+別巻付録の
書籍に連載されたものに
加筆訂正で出版されたもの。

モーツァルトに関しては
今年集中的に
何冊も読んでましゅが
それでも新たな発見がありましゅ。

田辺秀樹著 モーツァルト 新潮文庫
の時も感じましたが
著者の並々ならぬ
モーツァルトへの愛着が
感じられましゅ。

モーツァルトびいきといいましゅか
アマデウスに都合の悪いことは
なるべく目をつぶり
いい面に目を向けたという感じでしゅ。

最後16章のアマデウスの
2人の息子に関する
章が読ませましゅ。

レオポルト、アマデウス、そして
二人の息子で終わった
三代にわたる音楽一家。
まさに一瞬の奇跡でしゅね。

モーツァルトの音楽を
鑑賞する楽しみが倍増するとともに
さらに
他の書籍にあたる意欲を
そそられましゅ。



2006年07月23日(日) 2006年 ブラティスラヴァ世界絵本原画展

2006年7月23日
世界の絵本がやってきた 
ブラティスラヴァ世界絵本原画展(2005年)
会場:足利市立美術館
会期:2006年6月24日〜8月6日

いやあ絵本の世界
素晴らしいでしゅ。
しかも原画ともなれば
興味津々。

絵本
最近観ませんが
懐かしいでしゅ。

子ども達が小さい頃
図書館から借り出して
よく読みきかせを
したものでしゅ。

よく読んだものだと
思う気持ちと
もっと読んでやればよかった
もっと遊んでやればよかった
というほろ苦い
後悔とないまぜの気持ちでしゅ。

特別展示の
チャペック、ラダ、トゥルンカ
チェコの子どもの本の黄金時代
も見所がありました。

今も子ども達のために
次々に絵本が
生み出されていましゅが
果たして
子ども達に
未来はあるのでしょうか?



2006年07月19日(水) 2006年 柄澤 齊展

2006年 
柄澤 齊展
 宇宙の輪舞(ロンド)
版画、オブジェ、水彩、本 1971−2006
会場:栃木県立美術館
会期:2006年7月16日〜9月3日

柄澤 齊(からさわひとし)1950年生まれの
大規模な初めての回顧展。

柄澤の木口版画は
栃木県立美術館の
収蔵作品でいくつか観ていましゅが
これほどの作品群には
圧倒されましゅ。

本の体裁をとった
オブジェもありましゅが
どぎつい迫力で
迫るのはやはり
木口木版画でしゅ。

極小のスペースに
細密な描写。
神経症的な細かさに
ぐいぐい惹きつけられましゅ。

常に死と
しばしばエロスと
強迫神経症的な世界
うーんでしゅ。

栃木県出身の版画家の
チープな企画
と思いきや
なかなか魅せましゅ。

昼休みの1時間が
あっという間でした。



2006年07月17日(月) 1717年 水上の音楽 初演

1717年7月17日
ヘンデル作曲
水上の音楽
テムズ河畔の大水上音楽会で
初演。

当時の楽器で大編成の
演奏いかばかりだったでしょうか。

L.A.S.Ponder
この曲好きでしゅ。

ピリオド楽器のCDは
持っていませんが
現代楽器のCD何枚か持っていましゅ。

アラ・ホーンパイプはじめ
速いテンポの楽しい曲が満載でしゅ。

今月は
モーツァルトの合間に
ヘンデルもよく聴いていましゅ。
水上の音楽も
何枚か聴いていましゅ。

当時の水上音楽会の
再現DVDも発売されていましゅが
数千円も出して
買うまでの勇気は
残念ながらありません。
でも欲しいでしゅ。



2006年07月16日(日) 井上太郎著 モーツァルトと日本人

井上太郎著 
モーツァルトと日本人
平凡社新書
平凡社 2005年
を栃木県立図書館から
借りて読了。

井上太郎の著作は
今年3作目。
いずれもモーツァルトに関するもの。

著者のモーツァルトへの
思い入れ
すごいでしゅ。

本書は
明治以来の日本の
モーツァルト受容史と
小林秀雄、河上徹太郎、大岡昇平、
吉田秀和、遠山一行そして
著者自身の
モーツァルト体験を
詳述。

SPレコード時代の体験から
敗戦後のコンサート体験
そして
LPレコード時代と
時代を追っての変遷。
音楽飢餓時代の苦労が
偲ばれましゅ。

L.A.S.Ponderの
モーツァルト開眼は
大学時代でしゅが
当然LPレコードでした。

それから20年。
今ではCD全盛で
ビデオテープと
DVDでオペラも
自宅で楽しめましゅ。
なんともいい時代になったものでしゅ。

後は経済的余裕と
時間が欲しいだけ。
ホント時間が欲しいでしゅ。



2006年07月15日(土) チェコ国立ブルノ歌劇場 ドラマティック・アマデウス

チェコ国立ブルノ歌劇場 
ドラマティック・アマデウス
宇都宮市文化会館大ホール
を観にいく。

第一部
ヤン・フォイテク
ピアノリサイタル
11歳の少年が
当時の衣装、かつらで
モーツアルト作曲
ピアノ協奏曲第23番 第1楽章
ピアノ・ソナタ トルコ行進曲
を演奏。

協奏曲なんとオーケストラは
オケピットの中での演奏でしゅ。

睡魔に襲われ
協奏曲の一部は
夢うつつ。

第二部
オペラ「モーツァルトとサリエリ」
原作:アレクサンドル・プーシキン
台本・作曲:リムスキー=コルサコフ
指揮:パヴェル・シュナイドル
演出:イジー・ナジ
舞台・美術:マルティン・ヴィーシェク
衣装デザイン:エリシュカ・ザプレタロヴァー

配役
モーツァルト:ゾルターン・コルダ
サリエリ:ダヴィド・スゼンディウフ
運命(マイム):ウラディミール・ムルクヴィチカ

サリエリによる
モーツァルト毒殺シーンを
中心とする
1時間のオペラ
やはりうつらうつら。
なんだかわからないうちに
終わってしまいました。

第三部
モーツァルト作曲
レクィエム
ジェスマイヤー版

指揮:ヤン・シュティフ
演出:イジー・ナジ
振付:ズデニェク・プロケシ
舞台美術:マルティン・ヴィーシェ
衣装デザイン:エリシュカ・ザプレタロヴァー

何とバレエつきの
レクィエム。
オーケストラは
オケピットの中での演奏。

演奏は特に
ずば抜けたものではありませんでしたが
妖艶なバレリーナの演技を観ながらの
レクィエム
なんとも不思議な体験でした。

久々にカミサンとの
コンサートなので
最前列S席12000円を
奮発してしまいました。
しかし客席の半分以上は
空席。
C席は売り切れだったので
B席で入ればよかったでしゅ。
もったいない話でしゅ。

会場では
佐野第九合唱団(佐野市民合唱団Voice)の人や
Lux aeternaのT.H.夫人に
遭遇。

それにしてもこれだけの演奏会で
がらがらの入りとは!
宇都宮の栃木県の
文化レヴェルが
低いといわれても
致し方ないでしゅ。



2006年07月14日(金) 1910年 イングマール・ベルイマン 誕生

1910年7月14日
スウェーデンの映画監督
イングマール・ベルイマン
Ingmar Bergman 誕生
ウプサラで誕生

ベルイマン監督の
オペラ映画 
魔笛(1974年)(Trollflöjten)
を昔銀座の
ヤマハホールで
観たことがありましゅ。

これがL.A.S.Ponder
魔笛初体験でした。

何の予備知識もなく
観にいったため
なんだかよくわからないうちに
終わってしまいました。

最後は
パパゲーナとパパゲーノが
たくさんの子ども達に
取り囲まれて
踊っている場面で
これが強く
印象に残っていましゅ。

今は彼のこの魔笛が
DVDになって発売されていましゅ。

なんだか急に
買いたくなっていましゅ。
買ってしまうかも?



2006年07月13日(木) ライプツィヒ市立歌劇場 魔笛

栃木県立図書館から
DVD モーツァルト 魔笛
を借りて鑑賞。

作:エマニュエル・シカネーダー
演奏:ライプツィヒ・ゲバントハウス管弦楽団
合唱:ライプツィヒ歌劇場オペラ合唱団
指揮:ゲルト・バーナー
演出:ヨアヒム・ヘルツ
舞台装置・衣装:ルードルフ・ハインリヒ

キャスト
タミーノ:ホルスト・ゲプハルト
パミーナ:マグダレーナ・ファレビッチ
パパゲーナ:ハイドルーン・ハルクス
パパゲーノ:ディーター・ショルツ
夜の女王:インゲ・ウィーベル
ザラストロ:ヘルマン・クリスティアン・ポルスター


収録:1976年ライプツィヒ市立歌劇場

やっぱり魔笛は素晴らしい。
なんたって楽しいでしゅ。

タミーノ、ザラストロは
おもしろくありませんが
パパゲーノ、夜の女王は
すごいでしゅ。

このオペラでも
アリア以上に
重唱が素晴らしいでしゅ。

パミーナ、パパゲーナ
L.A.S.Ponder好みの
マスクではありませんが
歌は聴かせましゅ。

衣装は今ひとつでしゅが
装置はなかなかでしゅ。

第一幕途中少し
居眠りしてしまいましたが
DVDなので
見損なったチャプターに
戻って見直せるので
助かりましゅ。
DVDの威力絶大でしゅ。

歌える日本語字幕付き
というのがまた
素晴らしいでしゅ。

観ながら頭の中で
歌い出してしまいましゅ。

図書館の資料で
気に入ると
自分で購入したく
なるので困りましゅ。

図書館の資料だと
貸し出し中で
借りられないこともあるし
破損、盗難等で
なくなってしまうことも
あるからでしゅ。

まあ購入は
懐と相談の上
図書館にないものに
限ることにしましゅ。



2006年07月11日(火) 映画 バルトの楽園

映画 
バルトの楽園(がくえん)
監督:出目昌信
脚本:古田求
音楽:池辺晋一郎
キャスト:
松平健、ブルーノ・ガンツ、
大後寿々花、中山忍、市原悦子、高島礼子、
大杉漣、泉谷しげる

を父の勧めで
109シネマズ佐野で
鑑賞。

第一次世界大戦時の
坂東(徳島)俘虜収容所で
ドイツ人捕虜達が
きわめて人道的な処遇を受け
解放、祖国帰還の際
お礼にベートーベンの
第九を日本初演するという
お話。

美談以上に奇跡的でしゅ。
坂東俘虜収容所所長
松江中佐は
陸軍上層部にそむいてまで
捕虜達の人権を尊重し
人間的に処遇した。

人間松江の個人史と
収容所でのドイツ人たちの
生活が活写される。

主役松平健の演技も
重厚で
松ケンサンバだけの
俳優でないことを
証明していましゅ。

もう途中から涙うるうるでしゅ。
そして戦争の悲惨さも。

最後ドイツ人たちが
第九演奏にいたるまでの
苦労が簡略すぎて
少々物足りませんが
男声独唱陣と
男声合唱による
日本初めての第九
感動的でしゅ。

そしてその後
カラヤン、ベルリンフィルの
第九が挿入され
日本の数々の第九シーンも
映し出される。

こんな素晴らしい映画が
あまり宣伝もされず
話題にもならないのが
至極残念でしゅ。

もっともこのような
人道的な映画
日本の軍国主義者や
右翼政治家には
苦々しいものでしょう。

にもかかわらず
撮影に協力した
地元徳島の
各団体やエキストラの人たちに
拍手でしゅ。

同時上映の
ドイツでは
どういう状況でしょうか?



2006年07月10日(月) 砂川しげひさ著 なんたってモーツァルト

砂川しげひさ著
なんたってモーツァルト
東京書籍 1989年
を宇都宮市立図書館から
借りて読了。

おもしろくて
字も大きいので
あっという間に
終わってしまう。

熱烈なクラシックファンで
クラシック音楽関連の
著書も多い
漫画家の砂川氏が
書き殴った
モーツァルト賛歌。

去年バッハを歌ったときに読んだ
砂川氏の
「のぼりつめれば大バッハ」
以上のおもしろさ、おかしさ。

音楽学者の著作とは
ひと味もふた味も
ちがう視点、筆遣い。

グローリア アンサンブル&クワイアーで
モーツァルトを歌うのが楽しくなる
実に楽しい読書でした。






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