ぼくたちは世界から忘れ去られているんだ

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2004年04月30日(金) 彼女の笑顔
 君はあたし以外のなにかに夢中。
 ホワイトボードに描いた絵を消すみたいにあたしの存在を消す。
 世界の存亡を迷う神様みたいな目であたしをみないで。
 君は、そんなにも、真剣で。
 笑ってるあたしがばかみたいじゃない。

 そう、君の横顔はいつもまぶしい。

2004年04月29日(木) 歌。
 ごめんなさい
 あたしはだめな
 にんげんです
 だからこうして
 ことばつづるの

2004年04月28日(水) 印象に残る季節は何故かいつも冬。
 君の一挙手一投足を見ていたい。
 そんな風には思いはしないのだけれど。
 だけれどできるだけ君を見ていたい。
 だって君はいつも揺れているから。
 正気と狂気の狭間で。
 あたしはそんな君が好きだよ。それは嘘じゃない。夢中になっているわけではないけどね。

 ごめんね、こんなあたしで。

 でも、あたしはそんな君が好きだよ?

2004年04月27日(火) あたしはいやなやつ
 あたしは性格が悪いらしく、一度人を嫌いになったら、とことん嫌うたちらしい。
 ごめんね、嫌いになっちゃったんだ、君のこと。はじめて会ったときから。
 普通に接してるし、周りの子に悪口を云うわけでもないし、みんなそうとは思ってないだろうね。でもね、あたし、あんたのこと、大っ嫌い。
 詳しいことはかけないけど、もうずいぶん長いこと、あたしはあんたが嫌いだよ。
「冗談だよ」って云ったじゃん?でも本気かもしれない。
 うそつき、って云う?でもしょうがない、あたしはいやなやつ。

2004年04月26日(月) 児島さんのスーツ。
 児島さんという人がいる。
 児島さんはあたしがパジャマになって、もう寝ようかな、と思って布団の中に入り、電気を消すと現れる。
「こんばんは」
あたしはうれしくなって返す。
「こんばんは」
「今夜もやってきましたよ」
児島さんは云う。
「うれしいな」
あたしはいつもとは比べ物にならないぐらい素直な返事をする。あたしは児島さんが大好きだから。
「今日は回転寿司に行きませんか」
児島さんは食通だ。あたしはわりとなんでもいい。
「うれしいな」
あたしはばかみたいに繰り返す。それしか云えないのか、って感じだけど、あたしの今の心を表す言葉、それが「うれしいな」。本当に、そんな感じ。
「児島さんと回転寿司だ。うれしいな」
あたしはパジャマのまま外にでる。児島さんは仕立てたばかりのようなきれいなスーツを着ている。
 学校の廊下を歩いている。闇夜とはいわないけれど、うすぼんやりと暗い。学校の廊下を抜けると、回転寿司がある。
 あたしはいっぱい食べた。児島さんはすこしだけ食べた。

 おやすみなさい、そう云って児島さんはあたしと握手をした。
 あたしは、抱きしめてほしいな、なんて思ったけれど、そんなことは云えなかった。










































 夢でした!

 なんて恥ずかしい夢だろう、あたしは思う。でも夢見ている間、あたしは幸せのようなやわらかいゼリーのようなもののなかに沈んでいるような気がした。

 てゆーか、児島さんって、だれ?

2004年04月25日(日) ゆらゆら帝国。
 昨日、ゆらゆら帝国のライブに行ってきた。
 すごい素敵でした。
 それだけです。
 もうその一言。
 あたしが変な解説しないほうがいいと思う。たぶんね。

2004年04月24日(土) 小鳥がどんなに臆病だって。
 携帯が震える。たいしたことないメール。あたしはうれしくなる。

 当たり前なんだけど、学校に昨日も君は居なかった。
 君の名前のない名簿。
 君の名前を呼ばない出席。

 ああ、会いたい。君にもう一度会いたい。

2004年04月23日(金) 愛を摘み愛を貸す
 下を向いてぐるぐるまわる。
 まわるまわるまわる。
 酔ってもう変な感じ。
 あたしいつもこんな感じ。


 君の言葉はもう読めないのだろうか。
 あたしは君を本当に尊敬していた。同い年なのに。
 君はどこにいるの?

 君の名前と同じ字を見るたびに、すこしだけ心が揺れ動く。
 ああ、君はどうしてるかな。
 云っておくけど、これは恋じゃないよ。

 さよなら、なの?

2004年04月22日(木) だめにんげんのあいのうた。
 君は笑う。でもあたしは笑えない。笑っているように見える?でも本当は笑っちゃいない。心とかそういう問題じゃない。身体が、顔の筋肉が、笑えなくなってしまった。

 浮世の沙汰というもので、ゲームセンターでゲームをやったりする。
 あたしはゲームが下手だ。戦う、って感じのものでも、極める、って感じのものでも、すぐにいやになってしまう。
 あたしには世界は救えない。
 たとえモニターの中の偽っこの世界だったとしても。

 なんか自分に関するテストみたいなものをうけた。
 ほとんど「興味がない」とか、「わからない」とか。
 まじめにうけてない、ってこと。
 まじめにうけたって、何がわかるというの?
 あたしがどうしようもない落ちこぼれだってことが、再確認できるとでもいうの?
 そんなのちっともうれしくないよ。

 我々は、笑顔の民だ、と、君とその仲間らしき人々が云う。
「あのー、あたしはそれに混ざれるんですか?」
ぼーっとした心持で訊く。
「それは無理だ」
ああ、そうですか、って感じ。さっきも云ったとおり、あたしは笑顔なんて持ってないんだから。




 薬をのんで心落ち着ける日々。


 あたしはどこへ向かうというの?

2004年04月21日(水) 笑ったら。
 世界中の時計がいっぺんに狂ったのかと思った。
 でもそんなはずはなかった。

 ありがとう

2004年04月20日(火) あたしと小鳥。
 水槽の中の小鳥
 鳥かごがなくて水槽の中

 水槽から出たことなどなくて
 ただアクリル板の向こう側から
 外をじっと見て思う


 わたしが飛べたなら

 そう小鳥は飛べない
 翼をもがれたから
 天から伸びた細い白い腕に
 背に生える翼をもがれたから

 わたしが飛べたなら
 どこにだって行ける
 水槽から逃げ出して
 どこにだって行ける

 それでも小鳥は水槽の中


 小鳥だってあたしだって似たようなもんだ。

2004年04月19日(月) やっぱり











 君だったんだね。

2004年04月18日(日) 大声で笑ってる感じ。
 目の前に君がいた。手を伸ばせば触れられるくらいに。それはキセキに近かった。だって、あたし、君に会えるなんて思っても見なかったもの。

 今日は本当によく晴れて、心のなかもよく晴れていた。

 サイン帳にサインするとき、あたしは始めてギビという名が好きになった気がする。いや、いままでも好きだったんだけど、ますます、って云うんですかねえ。


 とにかく、ありがとうございました。

2004年04月17日(土) ああせめて
 明日。いよいよ明日。

 あたしたちは出会ってもうずいぶんたつのに、お互いの顔すら知らなくて、いつも文字の上でだけ笑って過ごしてたね。

 あたしは君が好きです。
 会ったらきっともっと好きになれると思う。


 よろしく。

2004年04月16日(金) 君ってほんとに、ねえ。
君ってほんとに、ねえ。

2004年04月15日(木) 二つの心
 君を嫌いになること自体は、案外簡単だった。でも、問題は嫌いになってから。後ろめたさ。喪失感。あほらしいとは思う。でも、しょうがない。




 ねえ、あなたのことだよ。

2004年04月14日(水) 無になる。
 シャトルを追いかけて走っていたはずなのに、いつの間にか目的など失っていて、気づいたらあたしは見渡す限りの広野を歩いていた。
 ここはどこ?そう問いかける。誰にってわけでもないけれど。
 すると、見渡す限りの青い空から、いかにも染めました、って感じの黒の残る金髪の女が降ってきた。いや、降ってきた、というより、降臨してきた、って感じの方が適切だな。
「はーい、あなた、今日ここ通るの三千七百四十九番目」
「はあ?てゆーかあなた誰です?」
「わたくし?わたくしは天使よ」
頭のちょっとおかしな人だと最初は思った。でも、そんな人間だったら、何もない空から降臨するなど不可能。マジで?とあたしは自問自答する。まじで?マジかも?いや、マジっぽくね?たぶんマジ。きっとマジ。
「そこ、まじまじまじまじうっさいのよ」
「云ってませんけど、そんなこと」
「聞こえるのよ、わたくしには。だって天使ですもの」
聞こえてる?どういうこと?あたしの考えてることが、筒抜けってこと?
「そうよ、筒抜けなの。それよりねえ、あなた、ここを通るって意味がわかる?」
「わかんねーよ」
「口悪いわねえ。ここから先は無なの。なんっにもないの。どうする?引き返す?」
「引き返したい。できれば。もといたところに戻りたいんだけど」
「それは無理ね。だってあなたは走り出してしまったから」
「はあ?」
「走り出したじゃない。すべてを捨てて」
「いや、あたしはシャトルをおいかけてただけ」
さえぎって自称天使は云う。
「あの時あなた、なにか考えてた?一瞬、そう一瞬だけ、すべてを捨てたような気分になんなかった?」
わけがわからない。
「わけわかんなくないの。とにかく、あなたはすべてを捨ててしまったのこの先で、無になるか、この広野を掘って裏っ側にでてくしかないの?」
掘る?よくみると、いたるところに穴がある。覗き込むと、大きなシャベルを持った人が、汗水たらして穴を掘っている。
「どうする?」
「穴、掘らせてください」
「じゃあ、これねー」
そう云うと自称天使は何もない空間からシャベルを取り出して、投げ捨てた。ほんとうに、ぽい、って感じ。
「最後にひとつ質問させてよ」
「今日、無になった人ってどれぐらいいるの?」
「当たり前じゃない。三千七百四十八人よ。みんなあきらめたわ」
そう云うと、天使(あたしはついにみとめたのだ)は消えた。どこに消えたかはさっぱりわかんないんだけど。


 あたしはあきらめない。ぜったいにあきらめない。
 そう思って掘り始めて、十分であたしは限界を迎えた。とにかく、土が固い。はっきり云って、全然掘れていない。





 は。
 目が覚める。
 なんだ。夢オチか、と思った。

















































































































そしたらすべて消えてしま


2004年04月13日(火) あたし一号
 ガムをかみながら、電車の窓の向こう通り過ぎる世界を見ていた。
 ガムにもう味などなくて。それでもあたしはあごを動かし続ける。薄らばかみたいな顔をして、くちゃくちゃやり続ける。みたいな、ってわけじゃなくて、そのものなんだね。大丈夫よーくわかってる。

 あたしは、と文章を書き出そうとして、ふっととまる。

 あたしに語ることなんてあるのか?

 当たり前すぎて今まで直視できなかった疑問。
 そう、あたしの体の中に溢れる言葉を、ただただつらつらと並べているだけじゃないか。もっと有意義なことは語れないのか?
 あたしの友達にいわゆる女性向けの小説を書く人がいる。
 あたしは読んだことないけど、なんとなくうらやましい。
 だって、書くことがある、ってことでしょ?
 誰と誰がどうしたら楽しいなー、って。
 あたしにはそんなものないもの。
 ただ毎日、今日もサイアクだった、ってつづってるだけ。
 ほんとばかばかしい。
 このサイトのヒット数の少なさからもその辺のことはよーくわかってる。
 わかってる。



 だけど。



 だけどやめられないんだ。大いなる欲望があたしを突き動かすんだ。
 言葉をつづりたい。そしてできれば誰かに読んでもらいたい。
 架空のお話を書きたい。その世界にいつまでも浸っていたい。



 これはよいことなのだろうか。それともわるいことなのだろうか。
 それ以前にあたしはよい人間なのだろうか。悪い人間なのだろうか。

 大丈夫だよ、って彼女は云った。あたしはそれを信じてもう少しがんばることにした。ねえ、ほんとう?信じてもいい?


 いつも読んでくれるみなさんありがとうございます。
 あなたのサイトのリンクにいれてくれ、なんて図々しいことはいいません。いや、ほんとはいれて欲しいんだけれど。
 でも、お気に入りやマイエンピツに、どうかいれておいてください。

 それだけであたしは明日また戦えます。

 なにと?

 そりゃあもちろん理不尽な世の中と弱すぎるあたしとさ。

2004年04月12日(月) 先生激写スクープ
 今日先生の写真を撮ることに成功。
 あたしは先生をすごい尊敬している。あだ名つけたりして遊ぶけど、ばかにすることは絶対に、ない。だって好きだから。

 さっきからタイプミスばかりしている。気持ちが落ち着かないんだ。
 あたしは君に生きていて欲しいと思う。君が死のうとしたら、あたしは全力でとめる。

 もう死んでしまった彼女の本を何度も何度も読んでいる。明るい文体から香る、孤独と悲痛の叫び。止まらない自傷行為。あたしはなんのためにこの本を読んでいるんだろう。もう彼女はいないのに。それでもあたしは読まずにはいられない。もっとはやく彼女に出会いたかった。

 先生はおもしろい。いつもあたしを笑わせてくれる。先生と会うと、ちょっとだけ、もうすこしがんばろうっかな、って気分になるんだ。本当にありがとう。

2004年04月11日(日) あたしの屋根に雪つもりつ
 まず、書かなきゃいけない。
 二人のYちゃんに、あたしは心の底から感謝します。
 どうもありがとう愛してます。
 夜中ってほど夜中じゃないんだけど、あたしは高い高い崖から、下を見下ろしては、あたしなんて、と呟いていた。
 このままじゃだめだ、ってあなたたちにメールをだして、あたしはすこし落ち着いた。ありがとう。ほんとうに。心から。

 君に歌姫の歌を捧げよう。とても素敵な歌だよ。きっと気に入ると思う。
 もうすこしで、期限がきれてしまうよ。あたしの気持ちが。でも大丈夫。あたしは君のことが大好きだ。

 雪がふっているよ。あたしの心の中に。とてもきれいだよ。
 君の屋根にも雪がふるといい。そうしたら、雪だるまを作って、名づけよう。なんて名前がいいかなあ。

 その気持ちが大事なんだよ。


 今日は私信だらけです。ひー。

2004年04月10日(土) くだらないって笑う?
 もう一度会いたいと望むことはもう無理なんだろうか。






 昨日(こういう場合は今日というのかなあ)の夢に、君が出てきたよ。君は数ヶ月前と変わらず教室に居て、あたしが、君の名を呼ぶと、君は返事をした。
「久しぶりじゃん!」
あたしが云うと君は笑って、
「ごめんねー」
と云った。
 そんなの叶わないって決まってるのに、あたしは願う。ねえお願い。もう一度君に会いたい。

ここから下は私信です。


 届くとか届かないとかそういう問題なのかなあ。あたしにはよくわからない。あたしたちは同じ沼の底にいて、君は笑わずに笑顔を見せる。
 その笑顔があたしは好きだから、どうぞ君は笑顔でいてください。

 未来の日記を書くとしたら、あたしはこう書こう。

「君が笑った。あたしはとてもうれしかった」

 いってらっしゃい、君の世界へ。あたしは怒らないから。

私信終わりー。はー、えらく照れるなあ。

 ようするにあたしは君たちが大好きってことさ。
 君も、君も、君もね。

2004年04月09日(金) ダイエーの中で想うこと。
 学校に行けないでいる。体調が悪いってのもあるんだけど、やっぱりいけないものはいけない。
 あたしは最近自分を見つめるのが怖くて仕方ない。昔は文章を書きながら自分の醜いところをぱっくりと割って見つめて、それを書きなぐっていたのだけれど、最近は感情の上澄みを心のスプーンですくって、それでオッケーな気分になっている。弱くなったっていうことですかねえ?

 昔のある人からのメールを読んであたしはまた、自分を嫌いになる。ある人を嫌いになったあたしを嫌いになる。どうしてだろうね?

 明日は映画を観に行こうと思う。そういう息抜きみたいなものがあたしを救う気がする。
 布団の中で死について思いを馳せるより、映画館のスクリーンの光の中で、君について思うほうがよっぽどましだ。たとえ君への想いが黒くて光っていて、重苦しかったとしても。














 間抜けめ。












2004年04月08日(木) ヒヨドリハチドリムクドリカッコー
 くしゃみくしゃみ。あたしは花粉症。
 くしゃみと一緒に嫌な気持ちなんかも全部吹き飛べばいいのに。
 くしゃみをしたら、少しだけ心が軽くなればいいのに。
 そんなの甘えだってヒヨドリが云う。
 あれ?ヒヨドリって本当にこれでいいんだっけ?
 ねえヒヨドリさん。

 あたしの友達は自分が弱いことをアピールしたがる。
 それにはあたしはもううんざり。

 でもさよならできないのが不思議な話。
 あたしはたぶんあの人が好きで好きでたまらないんだ。

 
 ねえ、ヒヨドリ、今度こそうまくいくかなあ。

2004年04月07日(水) 僕は大好きさ
 体育館に詰まってるバカな奴らが何を考えたってあたしはたいして気にはしない。あたしはあたしがいる。それでいい。

 なんて嘘です。気になってます。ごめんなさい。

 今日は舞台でした。舞台の上から見るみんなの顔はとても素敵でした。
 新入生が笑うと、あたしもうれしい。

 また短いなぁ。

2004年04月06日(火) 君は悪い男。
 君を嫌いになったとき、あたしはすべてを放棄してしまおうかと思った。
 ラジカセからは信念を唄った歌が。あたしは聴き入る。聞こえないような聞こえるようなラジカセの向こう側からもうひとつの歌が。

 誰があたしを好きだというの。


 今日はこれでおしまい。
 ごめんなさい・・・・・・

2004年04月05日(月) 先輩ありがとう。
 せっちゃんの歌を部活で使うことになった。「大丈夫」って曲。あたしはこの曲が本当に、本当に、心底好きだ。とにかく、「大丈夫」って気持ちが伝わってくる。今まで名前をしらなかった。ただ、「大丈夫なるようになるのさいつでもそうやって笑ってたじゃない」って歌としてしか認識してなかった。でもね、好きなんだ。この曲が。 
 うれしいな、なんだか。

 この日記は君って云っても一人じゃないし、あなたって云っても一人じゃない。伝わりにくいのかな。二回でてきたらその二人は違う人かもしれないし、同じ人かもしれない。だからわかりにくいのかな。でもわかってほしい。わかってほしい。わかってほしい。イェーイ。(ゆらゆら帝国「わかってほしい」)
 なんて、ふざけてみても結果は同じ、ようするに、君がわかってくれればいいんだ。君が、そう、君が。

 今日云いたいことはだいたいこんなもの。ふー。

2004年04月04日(日) アプローズ
 あたしの人生の科白が、うまくおぼえられない。
 とちってしまうんだ。
 たとえば、「ありがとう」という場面で、あたしは何も云えなくなってしまう。台本には「ありがとう」と書いてあるというのに。あたしは役者にはなれない。

 ダイエーは明るい。そして最近携帯の電波の入りがよくない。彼女からのメールはセンター問い合わせしてやっと届いた。

 ごめんなさい。

2004年04月03日(土) エリザベート。
 今日は「エリザベート」というミュージカルを観てきた。あたしはこのミュージカルが大好きで、宝塚版でしか観たことないんだけど、歌は諳んじられるし、台詞も結構覚えてるしってな具合。ずいぶん演出が変わったって聞いてどきどきしたんだけど、やっぱり面白かった。

 頭の中で歌がぐるぐるまわってた。
 帰りの電車の中で、「Heaven's hell」を聴いてみて、静めようとしたのだけれど、無理なものは無理。ずーっとずーっとトートやらエリザベートやらルドルフやらの歌が流れていた。すばらしいことだ。

 こうしてパソコンに向かっている今も、「最後のダンス」という曲が流れている。

 なんか普通の日記だなあ、いい感じだなあ、なんて思ってみたりして。

 そろそろ君に会えるね。あたしはすごく楽しみにしているよ。君って、そう、君さ。他の何者でもない、君。

 喫茶店でパフェを食べる。ロイヤルミルクティーのプリンパフェ。舌の上でアイスクリームを転がす。至福のとき。

 取りとめもない考えを、まとめようともせずに頭の中を浮遊させる。

 君のこととか、明日のこととか、昨日のこととか、あさってのこととか、ぼんやりと考える。

 ああ、あさってが来ないといい。あたしはあさってを恐れている。なんでかって?それぐらいわかるでしょう?

2004年04月02日(金) 悲しい夜には悲しい歌を
 君はなんてつまらない人間なんだ。まぁどうでもいいんだけど。
 そう云われている気がする。諸々の雑事に。
 君は何がしたいんだ。何もしたくないなら死んでしまえばいい。
 そう笑顔を浮かべる人が見える。あたしには見える。

 悲しいなら悲しいと云えばよいのにそれでもあたしは笑うのをやめない。
 あははあははあはは。ばっかみたい。

 あたしは実は君が羨ましいんだ。なんでか、もう君ならわかるね。
 そう、君だよ。君。君しかいないじゃないか。
 あれ?どこへ行くの?電脳世界の波の向こうへと消えてしまおうと云うの?そんなさびしいことしないでよ。ねぇお願いだからさあ。

 いいね、何も云ってはいけないよ。ここで見たものに関しては。
 番人が云う。あたしは恐ろしくなって頷く。
 わかった。何も云わない。だから解放して、ねえお願い。
 番人の顔がぐるりとまわり、いつの間にか君の顔に変わっている。
 あたしは恐ろしくて後退りする。いひひ、いひひ、と君は番人の声で云う。









「やめて、すべてからあたしを解放して」








 そう云うと諸々の雑事も君も何もかもが消えてしまった。
 あたしはそれでよいのだと思うことにした。でも全然思えなかった。

 ばかだなあ、ってもう一度笑ってよ。もう何も見えない。君の顔も浮かばない。あたしの身体は、「見る」という機能を失ってしまった。もうだめだ。さよなら、なのかなあ。ほんのりとかんがえる。

2004年04月01日(木) 誤字脱字で誤魔化して
 お前の夢なんて叶うわけないよ。声に出さずに呟く。ばかばかしいんだよ。なに夢みちゃってるわけ?だいたいね、あんたなんかがなれるわけないでしょ。

 お前の笑顔は醜すぎて、こっちの笑顔まで凍り付いてしまうよ。

 お前の言葉は平凡で薄っぺらくて、耐えられないよ。

 お前、っていうのは全部あたしのこと。
 びっくりした。正直云って、こんなに心の中に自分に対する悪態が詰まっているとは思わなかったよ。あたしはあたしのこと好きだ、っていつも書いてるけど自信なくなってきた。

 今日はエイプリルフールだから君を傷つけた。君は泣いた。そりゃあもう泣いたよ。でもあたしは内心ほくそえんでいた。ばかだなぁ、と思いながら。あたしは多分冷たい人間で、君のなみだですらあたしの凍った心を溶かすことはできないんだと思う。

 ごめんね、君。


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