青春の思ひで。

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2006年06月11日(日) 就活してみる。

「就活してない」とか書いたけれど、明日は説明会に行ってきます。

気乗りしているような、していないような。

業種としてはたぶん好きなんじゃないか、と思う。未経験だけど。
全国に支店があって、勤務地選べるあたりも融通がきくというか、猶予があっていいと思う。
あたしは東京に残りたいけれど、どうしても親に許してもらえなかった場合に。
そして、その後再び東京に戻ってくるために。

ただ、「これでいいの?」と不安なだけ。
職業の貴賎を言うつもりはない。全くない。
だけど、大学を出て2年のモラトリアムに掛けたお金を回収しなきゃ、という気持ちが強い。
なんだかつらいよ。
親に反対されてやっていることだから、結果を残さなきゃってずっと思い続けているのが。
何だっていいじゃん、幸せになれれば、というふうには考えられない。
この余分な2年の元を取らなきゃ。とらなきゃ。とらなきゃ。
だって、そうじゃないといきているかちなんてないじゃない。


だけど、正直、職種なんて何でもいいです。
生活していけるだけのお金がもらえるなら何だってします。
そりゃ、夢とか希望とか少しはあるけれど。
ぼんやりと「あぁ、このためになら今まで勉強してきた甲斐があったなぁ」と思っていることはあるよ。そして人生を捧げる価値のあることだと思っているよ。
だけど、なれないじゃない。そんな夢とか希望とか情熱だけじゃ。何にも。
だから、何でもいいよ。

……これがきぼうかくさってやつか。


正直なところ、この街にいられたら幸せなだけ。
この街で、時々あのひとたちと会って、お酒呑んで。
こないだ行った面接では「いかにあのひとたちを愛しているか」しか言えなかったよ。
今、生きていられた理由なんて、あのひとたちがいてくれたおかげだし、これから生きていけるのもあのひとたちとの約束があるからだ。


とりあえず明日は身綺麗にして行ってくる。
それなりにモチベーションあげなきゃ。


2006年06月10日(土) おもいですべて持ち去ってくれないか。

ぼんやりと生きています。
ぼんやりと元気に生きています。

ぼんやりしすぎて、全然危機感を持っていない。
自発的に就活をしていないし(しかも、親が持ってくる話はことごとく落ちた)、修論の準備も相変わらずゼロに等しい。

ただ、割と元気。

ぼんやりしているから、元気なんだと思う。
危機感を抱いちゃったら、やっぱり気持ち的に追い詰められてダメになっちゃうかな。


親の「元気にしているの?」は今まで以上にひどく真剣で。
先生が向き合ってくれる時間は、あたしへの気遣いだ。


東京に帰ってきてからの1週間のことを書き残そうとした。
まだ書き終わっていないけれど、絶対に書き残す。
だけど、なかなか書けない部分がある。
ばかみたいに幸せだった日のこと。
その日に一緒にいてくれたひとたちのことをとても愛している。
愛しているけれど、何もないあたしは、一緒にいるための何の力も持たないあたしは、ただ「愛している」ということだけをしつこくしつこく口にし続けるしかない。


Tを、たぶん傷つけた。
「俺がしっかりしていれば」というようなことを言っていたらしい。
もちろん傷つけたのはTだけじゃないけど。今回のことを知ってしまったひとたちみんなを傷つけた、のだけど。
TとHが一番側にいて、HよりもTの方がしっかりしていたから、全ての面倒を見てもらった。
まだひどくぼろぼろのからだと意識でTと会ったときも、Tは(そして後輩も)気を遣ってくれていた。
実家にいたときも、東京へ帰ってきたときも、Tは気を遣っていてくれた。

そういうTのあたしへの好意とか同情とか気遣いとか嫌悪感を、踏みにじっている。

数日前、夕方の学校でお酒を呑んでいたTたちに、後輩の授業終了を待っている間、付き合った。
後輩の授業も終わり、そろそろ帰ろうとしていたときに、Tが言った。
「今夜はおまえは呼ばないよ」
「何でよ(笑)?」と聞き返してはみたものの、理由はわかっていた。
「誰かから連絡が来て、行くかもしれないし」
ぼかした言葉は全部わかる。
Hからの連絡を待って、いつものバーに行くのだろう。

Tはおそらくサークル関係者では唯一あたしとHのことを知っている。
Tが知っていることを知ったのは、今回の件があったからなんだけど、前々から気付いているかもしれないとは思っていた。

TはあたしとHを会わせようとしない。
それはHへの気遣いもあるし、あたしへの気遣いもあるし、きっとふたりでいるところを見ることへの嫌悪感も大きいだろう。

「あぁ、そう(笑)」と適当に笑ってごまかして別れた。
家に帰って後輩と転寝をしていたらSから電話が来た。
「今、バーにいるから。Mさんと2年生の男の子と3人でいて、1つ席が空いているから来なさい」
……命令調だった(苦笑)。
「Tは?」と聞くと、「TくんはHくんと一緒にカウンターに引っ越した」と返ってくる。
「気が向いたらね」と気のないような返事をしてとりあえず電話を切った。
Tがわざわざあたしを排除して、Hと居合わせないようにしたのに、事情を知らないSやMちゃんがそれを台無しにする。
そして、あたしもそこで断ればいいのに、断りたくないと思ってしまうのだ。
それは、お酒に惹かれているのか。あのひとたちと一緒にいることか。それともHがいることなのか。
よくわからないし、わかりたくない、認めたくないのかもしれない。

後輩は渋い顔をしていたけれど、行くことを許してくれた。
Sに電話したら出なかったので、Mちゃんに電話した。
「早く来なさい」
……第一声がそれですか(苦笑)。

後輩は3杯まで、と言った。
実際、行った時間も遅かったから3杯しか呑んでいない。
TとHはあたしが来たあと、テーブルに戻ってくることはなかった。
そして、7000円だけ置いて逃げるように出て行った。
残った4人で最後の勘定をしたとき、2000円を追加徴収するメィルをTとHに送ったら、Hから電話がかかってきた。
必死で「2000円も払う必要はない」と言うさまが鬱陶しくて、適当にあしらって電話を切った。
そうすると、事細かく自分たちの飲食分を計算したメィルが何通も来た。
これも鬱陶しくて無視った。
この10ヶ月、まともに会話をしていないのに、お金の話になると必死なんですか。そうですか。
だとしたら、あたしにはいくらか返してもらっていないお金と、払ってもらってもいいだろうお金があるんですけどね。

Sが随分と酔っていたから、Sをタクシー乗り場まで連れて行って、Sにお金を渡して「気をつけるんだよ」と言ってタクシー運転手さんに頭を下げた。
普通、逆だろ、と笑いながら歩いて帰った。
Sがひどく酔っていて、Sの面倒を見たから自覚がなかったけど、それなりに酔っ払っていたと思う。
だけど、一方的にやってきたHのメィルや電話にひとりよがりなレスポンスをしなかっただけ、しようという衝動も少なかっただけ、大人になったな、と思った。


こないだ会ったおにいちゃんに言った。
「会ったら普通に話をしているよ。向こうが、向こうのみせかけとこちらの期待以上に子どもだったから、あたしが、あたしの方が大人にならなきゃいけない、って思っている」
一度、ひどく傷つけただろうから、大人になって全部なかったことにするのがせめてもの償いかなと思っている。
前よりは少しだけ大人になった。
でも、まだなりきれない。
いつになったら大人になれるのだろう。そんな日がほんとうに来るのかな。


Tがこないだ撮った映画がよかった。
あたしの場合、だいぶ身内びいきが入ってしまうけれど、それでもよかった。きれいだった。
「よかったよ」とメィルで伝えたけれど、きっと照れていたんじゃないかな。
「私の集大成だけど、みんなの集大成にもなれば……」というような返事が来た。
あなたの集大成を、あなたと関われた4年間のあたし自身の集大成とも思っていいならこんなに誇らしいことはない。
DVDにしてくれるそうで、その日がとても楽しみだ。

気が付いたら、この映画の主題歌を口ずさんでいる。
「おもいですべて持ち去ってくれないか」

誰のことを想いながら口ずさんでしまうんだ、と自嘲しながら。
おもいで、なんて何もないのに。あいつならきっとそう言う。
だけど。

「ふとしたことであなたを、思い出さないように」


天上旋律 |前略プロフィールゲストブック永久少女天然色夢絵巻kitchen & closetMAIL

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